電気ストーブやファンヒーターの寿命とお手入れ方法を紹介
電気ストーブやファンヒーターの寿命を察知できないと、火災の原因になることもあり、危険かもしれません。そうならないために、寿命を知らせるサインを知っておきましょう。掃除や、メンテナンスも紹介しますので、安全に長く使い続けるためにぜひ実践してください。
電気ストーブや石油ファンヒーターの寿命はどのくらい?
電気ストーブと石油ファンヒーターの、それぞれの寿命を紹介します。どちらも使用頻度や使い方で差異がでますが、一般的な使用可能年数をお伝えします。
石油ファンヒータには、補修用部品の最低保有期間が定められており、それが6年です。ただし、メーカーによりこの保有期間は異なります。おおよそ、7年を過ぎたころから不具合がでるケースが多いようです。
一方電気ストーブの寿命は、6000時間前後といわれています。寒い季節に毎日8時間使い続けたとすると、750日使えます。寒い季節を11月から3月の5か月、150日として計算すると、おおよそ5年間は使える計算になります。
電気ストーブやファンヒーターの寿命を知らせるサインとは
寿命が近づいた電気ストーブやファンヒータには、どのようなサインがあるのでしょうか。どちらも同じようなトラブルの兆候がありますので、見逃さないよう注意してください。
熱効率が極端に悪くなる
いつもと違う音がする
変なにおいがする
いつもと同じように作動しているのに、全然温まらないと感じたら、寿命を疑ってください。電気ストーブの場合は、温まり方は同じでも電気代が一気に跳ね上がっているというケースもあります。
いつもと違う音や匂いは、部品の損傷などが考えられます。特に石油ファンヒーターの場合は、石油の匂いが出てくるトラブルが目立ちます。
おかしいなと思えるサインに気が付いたら、決してそのまま放置しないでください。出来るだけ早く修理の依頼をすることが大切です。
壊れた電気ストーブやファンヒーターを買い替える時の手順は?
寿命を迎えてしまった電気ストーブや石油ファンヒーターの処分しなければなりません。どちらの場合も、大きさや自治体のルールなどによって、処分方法が違います。まずは、お住いの自治体の処分方法を確認してください。
新しい石油ファンヒーターや電気ストーブを購入するならば、店舗に引き取りをお願いしてみましょう。
粗大ごみ指定で自分で処理をする場合は、処理券を購入し指定の場所まで自分で搬入する必要がある自治体が多いようです。処理券や指定の場所については、自治体のホームページを確認してみましょう。
回収業者に引き取りをお願いすることもできます。古物商許可、一般廃棄物運搬許可などの資格や許可を持っている業者であることを確認してから依頼しましょう。不法投棄や高い処分量の請求などの被害に合わないために大切なことです。
電気ストーブや石油ファンヒーターのお手入れについて
それぞれ構造が違うため、お手入れの方法が異なります。それぞれの日々のお手入れ方法と、長期間収納する際のメンテナンスについて紹介します。
電気ストーブのお手入れ方法
まずは、電源を抜いてください。次に柔らかに布で、埃などを拭き取りましょう。汚れがひどい場合は、台所用中性洗剤を入れたぬるま湯に布をつけ、しっかり絞ってから拭いてください。反射板も、同様の方法で掃除をしましょう。
通気孔に溜まったほこりは、掃除機で吸引します。
しまう時は、埃がつかないように大きめのビニール袋に密閉し、段ボールに入れて収納しておきましょう。
石油ファンヒーターのお手入れ方法
石油ファンヒーターは、普段のお掃除と、やってはいけないこと、収納の際のメンテナンスについて解説します。
《普段のお掃除》
まず、普段の掃除についてです。本体は柔らかい布で汚れを拭きます。汚れがひどい時は、台所用中性洗剤を入れてたぬるま湯に布を浸し、しっかり絞ってから汚れを拭き取りましょう。
本体の裏側にある背面フィルターは、週に1度を目安に掃除機で汚れを吸い取ります。
オイルフィルターの目詰まりを定期的に確認し、掃除をします。オイルフィルターに新しい灯油を注ぎ、一定のリズムで小気味よく灯油が落ちれば掃除の必要はありません。一方、灯油の落ちるスピードが遅かったり、全く落ちないときは、フィルターが詰まっている証拠です。
オイルフィルターの汚れは、新しい灯油の中で振り洗いをすると落とすことができます。その後糸くずなどの出ない布で拭き取り、陰干しをしてからファンヒーターに戻してください。
《やってはいけないこと》
石油ファンヒーターの故障の原因の多くは、劣化した灯油を使ってしまうことと、シリコン剤などの付着です。
去年の残った灯油をそのままにしてストーブをしまってしまい、翌年そのまま使用するのは、決してやってはいけないことです。またポリタンクに残ったまま長期間放置しておいた灯油も、劣化灯油になりますから、使用しないようにしましょう。
またシリコンが含まれる製品を、石油ストーブの近くで使用するのもNGです。温風の吹出口や燃焼部分に付着すると、故障の原因になります。
シリコン剤は、ヘアケア製品や保湿用の化粧品、家具のつや出し剤や衣類の柔軟剤、防水スプレーなどに多く含まれていますので注意してください。
《長期保管の前に行うメンテナンス》
電気コードはきちんとまとめ、灯油タンクに残った石油はもちろん、受け皿内の石油も全て抜きましょう。
日常のお手入れ同様、本体や背面フィルター、オイルフィルターの掃除をします。購入時の個装箱があればそこに、無ければ大きなビニール袋に包むなどして、湿気の少ない場所にしまってください。
おわりに
石油ファンヒーターと電気ストーブの、寿命とお手入れについて紹介しました。安全に長く使い続けるために、参考にしていただけたら幸いです。
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