赤い鼻筋で派手な顔の「マンドリル」!でもなんでそんな派手な顔つきなの?
赤い鼻筋の青い頬を持つ派手な顔の動物、それがマンドリルです。
そんなマンドリルは熱帯雨林で生活しており、仲間と見分けるために顔が派手になっている他、オスがメスにアピールするために派手な顔をしているとも考えられています。
そこで、ここでは派手な顔のマンドリルが、そもそもなぜそんな特徴を有しているのか、そしてどのような動物なのか、という点について見ていきましょう。
マンドリルが派手な顔の色をしている理由
まずはマンドリルがなぜ派手な色彩の顔をしているのか、見ていきましょう。
マンドリルの特徴的な鼻筋と頬
マンドリル最大の特徴といえば、その派手な鼻筋と頬にあります。
オスは鼻筋から鼻先まで真っ赤で、頬が青い縞模様になっており、それに比べてメスは地味な色合いをしています。
また、マンドリルは鼻筋や頬だけではなく犬歯もかなり発達しており、長くて大きい約5cmの犬歯を持っていることがわかっています。
これは身を守るために使う他、歯をむき出しにして友好を示すこともあるなど、複数の役割があるとされています。
マンドリルの顔が派手な色彩をしている理由
マンドリルは鬱蒼とした薄暗い熱帯雨林の中を住処にしていることが多いのですが、樹木が太陽を遮るジャングルは常に薄暗いです。
しかし、群れを形成して生活するマンドリルにとっては、その環境下でも仲間を見分けなくてはなりません。
そのため、マンドリルの顔は派手になっているわけです!
また、仲間を見分けるためだけではなく、オスがメスに対してアピールするために顔が派手になっているとも考えられています。
実際にマンドリルはメスよりもオスの方が派手な色彩をしていて、派手な色彩のマンドリルであればあるほどモテるのです。
中には数百頭のマンドリルを率いて群れを形成することもあるなど、派手な顔をしていることがマンドリルにとってのステータスなのです。
マンドリルはこんな動物
マンドリルは霊長目オナガザル科に分類される動物で、アフリカの一部地域に生息している貴重な動物となっています。
ここからはそんなマンドリルについてご紹介します。
マンドリルの生息地
マンドリルは、主にアフリカのカメルーンやガボン、コンゴや赤道ギニアなどが生息地とされています。
主な生活圏は熱帯雨林など、樹木に覆われた地域です。
ただ、人間の活動によって近年は熱帯雨林そのものが減少していることもあって、近年その個体数は激減しています。
霊長類の中でも絶滅の危機に瀕するレッドリストの動物として知られているため、保全のための活動も活発となっているそうです。
マンドリルの体格はオスとメスで大きく違う!
そんなマンドリルはオスとメスで体格が約2倍~3倍ほど違ってくるそうで、オスの方が大きくメスの方が小柄です。
大人のオスとなると体長が約80cm~90cmとなり、体重も約11kg~35kgほどになるのですが、それに比べてメスは大人であってもその半分くらいの体長・体重にしかなりません。
ここまでオスメスで対格差が出る霊長類は珍しいともされています。
マンドリルという名前はどこから来た?
さて、マンドリルに関しては面白い特徴が多々あるのですが、中でもその名前からしてすでに響きが面白いですよね。
ここからはそんなマンドリルの名前の由来について見ていきましょう。
マンドリルの名前の由来
実は、マンドリルの「マン」と「ドリル」それぞれに意味があります。
「マン」は言葉通りの「人」を指す言葉であり、その一方で「ドリル」はマンドリル属に分類されるサルの一種を指す言葉です。
つまり、マンドリルとは「人のようなドリル」のことです。
似たような名前を持つマントヒヒも「マント」と「ヒヒ」それぞれに意味があり、その名前は「マントを着ているように見えるヒヒ」というところから来ているのだとか!
学名は遺産としても有名なあの幻獣から
マンドリルの学名は「マンドリル・スフィンクス」と呼ばれています。
スフィンクスとはエジプトの世界遺産として知られているあのスフィンクスであり、現地では古くからエジプト神話などで語られる幻獣として知られています。
マンドリルも人に近いサルとして神聖視されている点が共通していることなどから、スフィンクスという学名がつけられたという説もあります。
まとめ
マンドリルの顔があんなにも派手なのは、薄暗いジャングルの中でも仲間を見極めるためだったり、異性からモテるためだったりするのです。
その色彩が派手であればあるほどマンドリルの世界ではモテるのが特徴で、それが大きな群れを作るのにも一役買っています。
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