コペンハーゲン大、AIでサハラ砂漠に数億本の木を発見!

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サハラ砂漠に樹木は生息しないと考えられがちだが、実際はそうでもないようだ。このほどコペンハーゲン大学やNASAが主導する国際研究チームは、サハラ砂漠を含む西アフリカの地域内(130万km2)に18億本を超える樹木があることを発見した。

この研究は、NASAが提供する詳細な衛星画像とディープラーニングを組み合わせることで実現。これまで、衛星画像から木を識別することはできなかったという。広大な乾燥帯の樹木がカウントされたのはこれが初めてだ。

数千枚の画像から樹木をカウント

研究チームは、さまざまな木の画像によってモデルをトレーニングし、樹木の形状を認識できるようにした。このモデルにより、数千枚の画像の樹木を識別してマッピング。広い領域の樹木のカウントに成功したようだ。

乾燥帯に膨大な樹木が生息しているとの新たな発見は、温室効果ガスの収支計算結果を変えうるもので、これまで考慮されてこなかった炭素循環が生じることになる。

樹木のグローバルデータベースで気候モデルを正確なものに

さらには、生物多様性と生態系の理解が深まり、乾燥帯で樹木を育てる際の知見にもなる。また、樹木とその果実は燃料資源や食糧、家畜の餌となるため、この地域で暮らす人々にとっての恩恵にもつながるという。

研究チームは今後、衛星写真から樹木の種類まで認識したいと考えている。

また次のステップとして、樹木のカウント範囲をアフリカのより広い地域に拡大。最終的には、森林地域以外で生息する樹木のグローバルタベースを作成するのが目標だ。

参照元:Artificial intelligence reveals hundreds of millions of trees in the Sahara/ News Wise

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