国民審査の潮流は『×10(バッテン)プロジェクト』!?
千葉勝美(裁判官出身)
寺田逸郎(裁判官出身)
白木勇(裁判官出身)
大谷剛彦(裁判官出身)
小貫芳信(検察官出身)
山浦善樹(弁護士出身)
岡部喜代子(研究者出身)
須藤正彦(裁判官出身)
横田尤孝(検察官出身)
大橋正春(弁護士出身)
これ、何か分かりますか? 16日に開かれる最高裁判所裁判官の国民審査の対象者一覧です。そう、今週末に選挙があることはご存知のはずですが、同時に最高裁判所裁判官の国民審査があるのです。その国民審査、実は過去一度も罷免になったことがないとのことなのです。
これってどうなの!? ということで、ジャーナリストの江川紹子さんが立ち上げたプロジェクトが、『×10プロジェクト』(※)。
全ての裁判官に×をつける、つまり10人に×をつけるので、これを『×10(バッテン)プロジェクト』と名付けたようです。
というのも、国民審査は×をつけなければ○という審査方法で、何をもって×をつけるかの明確な基準や知識がないため、何も書かずに投票してしまう人が多いらしいのです。
江川さんによれば、10人全員に×をつけるのは、
それぞれの裁判官がきちんと分かりやすく説明をしないために、「よく分からない」状態で審査に臨まされていることについての異議申し立てとして私たちができるのは、それしかないからだ
とのこと。確かに裁判官の事例や審査に必要な情報がない中での審査は形骸化してしまうのは明白です。裁判官=正しい人というイメージがあるからか、問題意識を持てずにいるのかもしれませんね。
今年の選挙は、日本が大きく変わるかもしれません。裁判官の国民審査も自分の判断で選択して、自分たちの手でしっかりと日本の未来を作っていきたいものです。
(※)「特別寄稿・江川紹子 選挙後に「こんなはずでは」と言わないために 五感のフル稼働を <衆院選・特別コラム>その裁判官は「○」でいいか」2012年12月05日『gooニュース』
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/politics/elex/gooeditor-20121205-01.html?pageIndex=2
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