ロボメーカーDoogの自動運転車いす、シンガポールの福祉サービスへ導入

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株式会社Doog(以下、Doog)の自動運転車いす型ロボット「ガルー」が、シンガポールで高齢者福祉サービスを提供するLentor Residence社へ導入された。同ロボットはこれまで主に航空業界で活用されてきたが、今後は異なる業界での活用も想定する。

自動運転車いす型ロボット「ガルー」とは?

ガルーの製品開発は、Doogのシンガポール子会社であるDoog International社が担当した。同ロボットのセールスポイントは、自動追従機能を備えていること。先頭の1台に残りの2台がついていくような形で、一度に3台の同時運行を行える。また、スタッフなどが所持するスマートフォンから簡単に操作できる点も特長だ。なお、YouTubeでは紹介動画が公開されている。

このガルーにいち早く注目したのが、Singapore Airport Terminal Service社(以下、SATS社)。同社は2019年度上半期から数十台のガルーを導入し、シンガポールのチャンギ国際空港で運用してきた。SATS社のサービスの革新性は業界から高く評価され、優れたグランドサービスを表彰する「Pride of Ground Handling Awards(2019)」における「Best Handler-Airline Innovation Award」を受賞している。

スタッフの数が少なくても、質の高いサービスを提供可能に

今回のLentor Residence社は、ガルーを高齢者福祉サービスにて活用。同社による行楽目的の外出支援サービスでは、福祉自動車と手押し車いすを移動手段としていた。その方法では多くのスタッフの同伴が必要になってしまうため、今回は手押し車いすからガルーへの切り替えを実施。結果として、少ないスタッフでも質の高いサービスを提供できることが検証され、正式な導入に至ったという。前述の紹介動画と同じく、この件に関してもYouTubeで動画が公開されている。

Doogはシンガポールでの知見や経験に基づき、日本国内におけるガルーの展開を推進。介護業界や医療業界への展開を進めるべく、パートナーを募集中とのことだ。

PR TIMES

(文・早川あさひ)

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