映画『窮鼠はチーズの夢を見る』たまき役で話題 吉田志織さんインタビュー「弱いようで強い、不思議な女性」
関ジャニ∞の大倉忠義さん主演、成田凌さんメインキャストで贈る、水城せとな先生原作の映画『窮鼠はチーズの夢を見る』が現在大ヒット上映中です。
「自分を好きになってくれる女性」と受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた、“流され侍”大伴(大倉忠義)と、大伴にずっと想いを寄せてきた今ヶ瀬(成田凌)の2人を中心に、切ない恋愛模様を描いている本作。公開されるやいなや、劇場には多くの映画ファンがおしかけ、公開日から2日連続Twitterにトレンド入りするなど大きな話題を呼んでいます。
本作で、大伴に恋する同僚・たまきを演じたのが女優の吉田志織さん。映画をご覧になった方からは「たまきちゃん切なすぎる」「たまきがとある事に気付くシーンが泣きそうになった」など、演技に注目が集まっています。吉田志織さんが演じる上で心がけたこと、本作への想いなどお話を伺いました。
――本作大変楽しく拝見させていただきました。楽しく、というかもう切なくて切なくて…。吉田さん演じるたまきの気持ちも本当に切なかったです。
吉田:ありがとうございます。私としても、このたまきという女性は今まで演じ来た役柄の中で、一番考えました。明るくて素直で天真爛漫、そして人を思いやる気持ちもたくさんあって、自分を犠牲にもできる子だと思うんですけど、一方でしたたかな女性っぽい部分もあって。
――そうですよね。優しくて控えめなんだけど自分の気持ちはちゃんとあって。
吉田:不思議な女性だと思います。弱いようで強いな、というか。私は、大伴に映画の様な事を言われたらすぐ顔に出ちゃうと思います(笑)。
――いや、本当ですよ!大伴って一見素敵だけど、ひどいです(笑)。
吉田:そうなんですよね(笑)。優しいところもあるんですけど、自分の意志がはっきりしていなくてフラフラしていて。私もたぶん好きにはならないと思います(笑)
――そしてそんな大伴を好きになってしまった今ヶ瀬やたまきの切なさもあって。
吉田:今ヶ瀬のセリフで「心底惚れるって、すべてにおいて、その人だけが例外になっちゃう、ってことなんですね」というのがありますが、すごくしみる言葉だなと思います。他にも。原作に出てくる言葉がどれも素晴らしくて、それを全部自分に吸収したい気持ちで、何度も何度も読みました。
――本当に、その美しい言葉たちが行定監督によって美しい映像になっていて。
吉田:たまきという役柄はオーディションでいただいたのですが、行定監督は子供の時に『GO』を拝見して大好きだったので、決まった時はとても嬉しかったです。大伴と今ヶ瀬が2人で海を見ているシーンが出てきますが、あのシーンが言葉で表現しきれない色々な感情がつまっている気がして、美しくて大好きです。
――恋愛って難しいな、でも愛しいなって思いますよね。
吉田:本当にそうですね。人を本気で好きになることで登場人物たちは変わっていくのですが、人と人との本気のぶつかり合いをこの映画では見ることが出来るし、愛の面白さを感じる事が出来ると思います。
――コロナ禍で本作も延期になりましたが、こうして無事劇場で公開されて、たくさんの人に愛されて、いち観客としても嬉しいです。吉田さんが自粛期間中などにされていた事はありますか?
吉田:時間がたくさんあったので、多くの皆さんと同じく『愛の不時着』と『梨泰院クラス』と『鬼滅の刃』を観て(笑)。でも本当にどの作品も素晴らしかったですし、イッキ見出来たので本当に幸せな時間でした!
後は、私は映画『タイタニック』を観て、女優を目指したいと思ったこともあり、いつかはハリウッドでお仕事をするのが夢です。なので英語の勉強を続けているのですが、新しくYouTubeでの勉強をはじめました。画面の向こうの先生がこちらに向かって英語で話しかけてくるという動画でスピーキング練習を実践しています。リスニング勉強する時も、耳が慣れるまでは、ネイティブより少しテンポをゆっくりにしたりしますが、日本語に訳さないようにして、子供が言葉を吸収する様に覚えていければと。勉強する時間も以前より増えて、もっともっと頑張って努力していきたいです。
――これからの吉田さんのご活躍も本当に楽しみにしております。今日はありがとうございました!
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』大ヒット上映中
【ストーリー】 7 年ぶりの再会 突然の告白 運命の歯車が動き出す― 学生時代から「自分を好きになってくれる女性」と受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた、大伴恭一。 ある日、大学の後輩・今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会。 「昔からずっと好きだった」と突然想いを告げられる。 戸惑いを隠せない恭一だったが、今ヶ瀬のペースに乗せられ、ふたりは一緒に暮らすことに。 ただひたすらにまっすぐな今ヶ瀬に、恭一も少しずつ心を開いていき……。 しかし、恭一の昔の恋人・夏生が現れ、ふたりの関係が変わり始めていく。
原作:水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」(小学館「フラワーコミックスα」刊)
監督:行定勲 脚本:堀泉杏 音楽:半野喜弘
出演:大倉忠義 成田凌 吉田志織 さとうほなみ 咲妃みゆ 小原徳子
配給:ファントム・フィルム
映倫区分:R15
公式サイト:https://www.phantom-film.com/kyuso/[リンク]
撮影:オサダコウジ
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