【連載コラム】白波多カミンの『引き出しからこんにちは』第33回

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【連載コラム】白波多カミンの『引き出しからこんにちは』第33回

第33回「ぜんぶできるよ」

映画「東京バタフライ」が公開されました。

舞台挨拶でひさびさにお顔が見れて、うれしかった。ありがとう。ビニール越しだったけどちゃんと見えました。

やっぱりわたしは会いたいんだって思った。歌を聴いてくれるひと、これから聴いてくれるひと、ほんとうにやっと会えたって思った。

ライブをたくさんしていたころ、こんなにもみんなに会いたいって思ってなかった。気付けてよかった。

【連載コラム】白波多カミンの『引き出しからこんにちは』第33回

次はアップリンク京都で上映初日の舞台挨拶です。地元の京都でご挨拶できるのはすごくうれしい。もうすぐだ。すごく緊張するんだ。いつも。こんなに会いたいのにね。すごく、逃げたくなるくらい緊張する。だけど、みなさんのお顔を見たらうれしくなって、緊張してても、自分の気持ちを言葉に出すことが好きだよ。すこし歌に似てる。

お芝居も、歌も、音楽も、自分の身体を使ってなにかを表現するという点では同じだと思ってます。わたしの場合だけど。

きのう友だちと、何してるときが一番好きか?って話してて、それでみんなそれぞれあったんだけど、わたしは眠ることだった。「眠ってるのにすきだなーって分かるの?感じるの?」って聞いてくれたから、あー、「眠る瞬間が好き、眠りに落ちていくとき。あっ!歌ってるときも、もちろん好きだけど、感覚が似てるかもしれない。自分じゃなくなる瞬間みたいなの。なんかね、自動的な感じ。」と自分の口から言葉がでてきて、へぇ〜ってなった。
お芝居も”自分じゃなくなる瞬間”があって、それですごく好きになったのかもしれないって思って、なんだかひとつに繋がって、ひとりで黙ってにやにやしちゃった。

「東京バタフライ」で、わたしはお芝居と呼べるようなことはできてないけれど、自分なりのアプローチであのときできることはぜんぶやったから、あの映画はしばらく毎日どこかで上映され続けるけど、にこにこして、胸を張れます。

次は何するの?何か決まってるの?ってよく聞かれるけど、みんな急ぐのが好きなのかな?

来るべきタイミングですべて立ち上がっていくよ。
わたしのしたいことぜんぶできるってよく分かったんだ。

【連載コラム】白波多カミンの『引き出しからこんにちは』第33回

「東京バタフライ」アップリンク吉祥寺ほかにて9月11日より全国順次公開中 予告編

『東京バタフライ』
監督・編集:佐近圭太郎 脚本:河口友美 音楽:白波多カミン 撮影:星潤哉 チーフプロデューサー:和田丈嗣 プロデューサー:新井悠真
出演:⽩波多カミン ⽔⽯亜⾶夢 ⼩林⻯樹 ⿊住尚⽣ / 松浦祐也 尚⽞ 松本妃代 ⼩野⽊⾥奈 浦彩恵⼦ 熊野善啓 福島拓哉
主題歌:白波多カミン with Placebo Foxes「バタフライ」(日本コロムビア) 
『東京バタフライ』公式サイト:https://tokyo-butterfly.com/
制作:WIT STUDIO Tokyo New Cinema 配給:SDP 81分 
(C)2020 WIT STUDIO/Tokyo New Cinema

文と絵:白波多カミン

白波多カミン オフィシャル・ウェブサイト
http://shirahatakamin.com/

★【連載コラム】白波多カミンの『引き出しからこんにちは』アーカイブ
https://00m.in/KPVd8

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