スーツケースの正しい使い方!荷物を上手に収納するコツ

スーツケースの正しい使い方!荷物を上手に収納するコツ

スーツケースは長期間の旅行や出張にあると便利ですが、普段使い慣れていない方は荷物をどのように収納したらよいか迷ってしまうのではないでしょうか?そこで本記事ではスーツケースの使い方と収納のコツを調査してまとめてみました。

スーツケースに荷物が収まらない!

長期間の旅行や出張で初めてスーツケースを使うことになったものの、いざ荷物を収納しようとしたら、スーツケースの使い方がわからなくて困ったということはありませんか?

 

スーツケースは使い方を知っているかどうかで、使いやすさだけでなく耐久性や利便性、さらに寿命にまで差が出るというのです。スーツケースを利用するなら知っておきたい、正しい使い方や収納方法をご紹介します。

 

 

スーツケースの収納の仕方の基本

スーツケースの使い方を理解するためには、まずその構造を理解することが大切です。スーツケースにはあらかじめ使い方を想定して、「蓋側」と「底側」の2つに分けられて作られています。蓋側には蓋側の、底側には底側の使い方があるのです。

 

ちなみに蓋側と底側の見分け方は、ハンドルがある方が底側、ない方が蓋側になります。それぞれの面に適した使い方をすれば、多くの物を楽に収納することが可能です。スーツケースの収納の仕方の基本からご紹介します。

 

蓋側上部

 

蓋側上部はスーツケース内で最も不安定な場所になるため、使い方を間違えるとスーツケース全体のバランスが崩れてしまうため要注意です。

 

蓋側上部に詰めた物には、スーツケースを立てているときには下側に、寝かせているときには底側に向かって重力がかかっています。そのため蓋側上部は重い物の収納には向きません。シャツや下着類といった軽い物を収納しましょう。

 

特に下着類はこの蓋側上部に収納するべき物です。下着類を底側に収納すると、スーツケースを開けたときに丸見えになる危険があります。海外旅行などでは外でスーツケースを開ける機会も多くあるため、収納場所を間違えないように注意しましょう。

 

底側上部

 

底側上部は蓋側上部よりは安定性があります。これはハンドルに近いということもありますが、それでも荷物は常に重力により下に引っ張られている点では蓋側上部と変わりません。そのため底側上部も正しい使い方としては軽い物を入れることになります。

 

セーターのような軽い衣類やちょっとした小物類など、下に寄っても問題のない重量の軽い荷物を収納しましょう。

 

蓋側下部

 

蓋側でも下部になればキャスター部分に近くなるということもあり、それなりの重量のものを入れても安定します。そのためよほど重い物でもなければ収納しても問題ありません。

 

注意したい点は、寝かせている時には底側下部に荷重がかかることは変わらないということです。そのためジーンズやアウターといった重さのある衣類や、ドライヤーや折りたたみ傘などの重めの小物類を収納するとよいでしょう。ただし硬くて鋭利なものは他の物を傷つける可能性があるので避けるようにしてください。

 

底側下部

 

キャスターに近くて移動時にもほとんど動くことのない底側下部は、スーツケースの中でも最も安定している場所です。そのため荷物の中でも最も重い物は、この底側下部に収納しましょう。

 

底側下部の使い方として注意したい点は、他の荷物の荷重が一番かかる場所でもある点です。そのためここに収納するものは、重いだけでなく硬さや丈夫さのある物が適しています。本や靴、洗面用具などが適していますが、靴などは型崩れしないような配慮も必要です。

 

 

スーツケースに荷物を収納する前に

スーツケースの使い方の次は、収納する前にしておきたいことをいくつか確認しましょう。スーツケースに収納する物を選ぶときの注意点と、特殊な物の梱包方法をまとめました。

 

荷物は最小限に

 

短期の旅行でもいえることですが、旅行の際には必要最小限の荷物以外は持っていかないことが鉄則です。持っていくものを抑えることで自然と荷物の量が少なくなり、スーツケースにも収納しやすくなるため荷造りも楽になります。

 

持っていくかどうかを決める基準としては、現地でも調達できるかどうかを考えるとよいでしょう。特に海外旅行の時はこの基準で選べば安心です。では「ひょっとしたら使うかも」と思う物はどうしたらよいかというと、まず使うことはないといいます。よほどの必需品でもない限り持っていく必要はないでしょう。

 

重いものは避ける

 

スーツケースの荷物を減らすというと、衣服の中でも特に下着類やTシャツといったちょっとした衣服は、現地で洗濯すればよいと思うかもしれません。しかし実際に下着類やTシャツといった衣類はかさばるほどのものではなく、ただ現地で洗濯する手間が増えるだけです。

 

荷物全体を見回してみると、もっとずっとかさばるものや重い物が混ざっていませんか?荷物を削るときには一度それぞれまとめてみて、大きさや重さを確認してみるとわかりやすいです。

 

特にシャンプーなどの液体類を持っていくときには、旅行用のミニサイズや試供品を活用するとより小さく軽くできます。また、地味に重いのはガイドブックなどの紙類です。何度も行く予定がないのであれば、必要のないページをカットすると軽くできます。

 

液体の梱包方法

 

特に飛行機を利用する旅行では液体類の梱包は要注意です。飛行機に乗せる時に乱暴に扱われることが多く、さらに気圧の変化でビン類などは割れてしまうこともあります。シャンプーなどでも漏れてしまうことが多いので、必ずビニールなどの袋に入れて持っていきましょう。

 

 

収納の仕方のコツ

スーツケースに入れる荷物が決まったら、いよいよ収納していきましょう。スーツケースは当然のことながら行きだけでなく帰りにも使い、行きと帰りでは中に入れる荷物も変わります。そのため収納の際に意識しておきたいことと収納方法をまとめました。

 

お土産用のスペースは確保しておく

 

スーツケースに入れる荷物の量は、帰りに買ってくるお土産も入るようにあらかじめ少なめにしておきましょう。行きの段階でスーツケースがパンパンでは買ったお土産を入れる場所が取れません。行先の名産品などを調べておいて、お土産の目星をつけておくとよいでしょう。

 

壊れ物をお土産に買った場合

 

旅行先によっては、ワインのように瓶詰めのような割れ物をお土産に買うこともあるでしょう。ではそんな壊れやすい物を持ち帰る場合には、スーツケースのどこに収納すれば安心なのでしょうか?

 

一番おすすめの場所は「やや中央寄りの底側下部」です。下部では上からの荷重や衝撃などを受けやすいと思われるかもしれません。しかし、底側下部は先にもご紹介したように最も安定している場所です。そのため柔らかい布などで梱包してからクッション代わりにタオルなどを詰めれば、そうそう割れることはありません。

 

洋服は丸めて

 

洋服やタオルなどは、丸めてからスーツケース内にできた隙間に詰めるように収納するのがおすすめです。特に無駄が出やすいスーツケースの四隅などに入れると、スーツケース内の安定がよくなります。

 

荷物を別の荷物に入れてみる

 

荷物によっては中に空洞が空いている物もあります。例えば靴です。中に型崩れ防止に新聞紙などを詰めるなら、袋に入れた靴下を詰めましょう。このように入れた荷物の中に新たにスペースができていることもあるため、全てのスペースを無駄なく活用して収納しましょう。

 

荷物が入らないときは

 

帰りのときにはお土産などの分だけ荷物が増えて、スーツケースに収納しきれないこともあるでしょう。そんなときには一度スーツケースに荷物を入れ切ってから蓋を閉じて立たせ、何度かゆすってみてください。気付かなかった隙間部分に荷物が寄って、新たなスペースが生まれることがあります。

 

それでも入りきらないときには、蓋をしてからスーツケースの上に乗るという方法を試してみてください。そうそうスーツケースが壊れることは無いので大丈夫です。ただし、中に壊れ物を入れた場合にはやめたほうがよいでしょう。

 

機内で使えるサイズのバッグも入れておく

 

ほとんどの航空会社は、1つだけなら荷物を持って機内に乗ることができます。お土産などで荷物があふれることが予想される場合には、あらかじめ別にバッグを用意しておくと安心です。

 

 

スーツケースに収納し終わったら確認すること

スーツケースに荷物を収納し終わったら最後の確認作業を行いましょう。スーツケースは正しい使い方をしても、出発前に確認しておくべきことがあるのです。出発前の最終確認事項をまとめました。

 

重量は?

 

全ての荷物をスーツケースに詰めた状態で、どのくらいの重量があるかを確認しましょう。飛行機を使うときには、航空会社ごとに預ける荷物に重量制限があります。この重量を超えてしまうと、超過料金として余分に金額を支払うことになってしまうのです。

 

スーツケースは空のままでも数kgの重さがあります。そのため重量を考えて入れたつもりでも、簡単に規定重量を超えてしまうことは珍しくありません。一般にエコノミークラスで23kgが目安とされていますが、特にお土産を買った場合には注意が必要です。

 

対策として、先にもご紹介したようにお土産用にバッグを用意しておくことも有効です。しかし、あくまでスーツケースだけですませたい場合には、スーツケース専用の小型の重量計も売られているので活用するとよいでしょう。

 

スーツケースそのものの状態は?

 

スーツケースは消耗品です。しかも空港やホテルで手荒に扱われることも珍しくありません。そのため特に鍵の部分が壊れやすいため、万が一に備えて鍵付きのスーツケースベルトをしておきましょう。

 

 

おわりに

スーツケースは使い方さえ心得ていれば、旅行に必要な多くの荷物をまとめて運べる便利なものです。一方で持ち主以外の人の手で扱われることも多いため、乱暴に扱われても大丈夫なように収納しておく必要があります。スーツケースの特徴を理解して、上手に使いこなしてください!

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