アイロボットが「ルンバ」「ブラーバ」の自動アップデートを発表 家具認識でピンポイント清掃が可能に

アイロボット・コーポレーションが、同社史上最大となるソフトウェアのアップデート「iRobot Genius(アイロボット・ジーニアス) ホームインテリジェンス」をリリース。ロボット掃除機「ルンバ」、床拭きロボット「ブラーバ」のWi-Fi対応機種を対象に新機能が追加されました。

メディア向けに開催されたオンライン発表会の冒頭で、アイロボットジャパンの代表執行役員社長、挽野元氏は「iRobot Geniusによってロボット掃除機は掃除を手助けしてくれる存在からメインクリーナーへ。2020年、掃除は本当に任せられる時代になります」と力強く語りました。

ピンポイント清掃が可能に

「iRobot Genius」の目玉機能は、業界初となる物体認識機能。間取りを学習する「Imprintスマートマッピング」機能を搭載したルンバ s9シリーズ、iシリーズ、ブラーバ ジェット m6シリーズに対応しています。

最先端のロボットAIを採用し、機械学習によってソファやテーブル、椅子といった特定の家具を自動的に検出。これにより、「ソファの周りを掃除する」といったピンポイント清掃が可能に。

清掃エリアはユーザーがiRobot HOMEアプリ上で指定でき、エリアごとに清掃スケジュールを設定したり、小さいエリアの突発的な汚れを部分的に清掃したり、これまでコードレス掃除機やウェットティッシュ等でおこなっていた細かい清掃がルンバやブラーバでまかなえるようになりました。

汚れやすいダイニングテーブルの下とキッチンをルンバで清掃した後にブラーバで拭き掃除する、といった清掃パターンをお気に入りに登録することも可能です。

ルンバからの提案も充実

「iRobot Genius」はユーザーの好みの設定を知り、よりパーソナライズされた清掃方法を判断して提案してくれます。

例えば、日曜日の夕食後にダイニングとキッチンに掃除機をかけることが多いと、ロボットが清掃パターンを学習し、「これを清掃スケジュールに追加しませんか?」とアプリ上で提案してくれるように。このスケジュール提案は、ルンバ 900シリーズ、eシリーズ、600シリーズにも対応しています。

また、「進入禁止エリア」が指定できる機種の場合は、配線が多い箇所など、ロボットが停止することの多いエリアを自動で検知し、「このエリアを進入禁止にしませんか?」といった提案を行います。

アプリはリモコンボタンのようなUIから一新され、より直感的な操作でエリアやスケジュールが設定できるように。各機能はGoogleアシスタントやAmazon Alexaなどのスマートスピーカーを通して音声でコントロールすることも可能です。

アイロボットジャパンのプロダクト マーケティング ストラテジー スペシャリスト、藤田佳織氏は、「どこで、いつ、どうやって、この3点において今まで以上により自在にコントロールすることができるようになりました。これまでのロボット掃除機は最初から最後まで手をかけずに掃除を完了させる、というのが大きなポイントでした。新しい掃除の時代においては、ユーザーにあわせていかにパーソナライズできるか、という点に着目しています」と、今回のアップデートの狙いを語っています。

「iRobot Genius」は今後2週間を目途に自動的にアップデートされる予定で、iOS搭載端末はアプリをApp Storeから検索、インストールすることですぐに利用を開始することができます。

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よしだたつき

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PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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