日銀は世の中に出回るお金のバランスをどうやって決めているのか

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私たちが毎日の生活の中で、何気なく使用しているお金。紙幣や貨幣が使えないお店はほとんどありません。お金は世の中を循環する血液のようなものと聞いたことがあるでしょう。
ただ、世の中を見渡せば、その血液が足りていない人や会社がたくさんあります。それなら、いくらでも「輸血」して、お金を循環させればいいのでは? と思われるかもしれません。しかし、そうもいかないのです。

今回は、世の中に出回るお金のバランスについて、紹介します。

お金の発行量は日銀の金融政策で決まる

1,000円札でも1万円札でも、いくらでもいいので、お手持ちの紙幣を見てください。
紙幣には「日本銀行券」と書いてあります。日本で紙幣を発行できるのは、日本銀行(日銀)だけです。ちなみに硬貨を発行しているのは政府です。
実は昔は政府が紙幣も硬貨も発行していたのですが、経済の混乱が起きたため、金額の大きい紙幣発行は日本銀行に移されました。

日銀は、毎年発行するお金の量を決めるだけでなく、日本の経済を安定させるために、世の中に出回るお金の量を調節しています。これを金融政策といいます。

長らく続く不景気から脱却するために、日銀は金融緩和を行います。金利を引き下げて、お金を借りやすくします。お金が借りやすくなれば、設備投資しようとする会社や、家を建てようとする個人が増えるでしょう。そうやって、景気を上向かせようとするのです。
また、金利の引き下げだけでなく、日銀が世の中に出回る国債や手形などを買うこと(買いオペレーション)で資金を供給するのです。こうやって、世の中に出回るお金の量を増やしていきます。

日銀は、政府が発行する国債だけでなく、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)までどんどん買い入れています。さらに銀行に向けてマイナス金利政策を導入して貸し出しを促進。世の中に出回るお金の量を増やし続けています。その結果、今や国の借金は1,000兆円を超えています。

政府も財政政策で景気を調節する

景気を調節するのは、日銀の金融政策だけではありません。政府も財政政策を行い、景気を調節します。
財政政策には、大きくわけて公共事業減税の2つがあります。景気がいいときには公共事業を減らして増税し、景気が悪いときには公共事業を増やして減税します。

最近では「アベノミクス」がイメージしやすいでしょう。景気回復のために、公共事業を拡大したうえで、法人税の実効税率を引き下げました。そうして企業の業績がアップすれば、そこで働く人の給料が増えるだろうと考えたのです。
大きな給料アップには繋がりませんでしたが、景況感を改善させ一定の成果を出しました。

実は「税金」は大きな役割となっています。税金の存在のおかげで、お金を無理やり循環させるのに一役買っているわけです。

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