スイカのカロリーは?栄養や気になるGI値も徹底調査しました
暑い夏の日、シャリシャリ感のある冷えたスイカは美味しいけど・・・甘いスイカのカロリーや、血糖値を上昇させてしまうGI値が気になりませんか?ダイエットの敵かもしれないと不安になったりしませんか?そこでカロリーと栄養素、GI値を調べてみました。
スイカのカロリーはどのくらい?
スイカはほとんど水分だから、という話を聞いたことはありませんか?スイカの成分の約95%は水分というのは事実ですが、ただの水ではありません。砂糖水ともいえるほど糖分を含んでいます。
小玉スイカ、大玉スイカ、黄色スイカ、甘いことで有名な、でんすけスイカなど、沢山の種類があるスイカですが、ここでは、スーパーで見かけることが多い大玉スイカのカロリーを紹介します。
スイカ100gに含まれる糖質は、平均的に9.5gです。大玉スイカの規格は、重さでいうと6kg~7kgになります。皮にもカロリーがありますが、皮は食べないことを前提とし計算してみました。
6kgの大玉スイカを半分食べた場合、666kcal、1/4なら333kcalとなります。思ったほど高くないように感じませんか?ちなみに、コンビニのおにぎりが具材によって多少前後しますが、平均168kcalです。普通の茶わん盛った一膳のご飯は、235kcalになります。
意外と高いスイカのGI値
血糖値をあげてしまうGI値は、糖質やカロリーに比例します。そしてGI値が高い食品ほど、太りやすいというのが常識です。
スイカのGI値、72、白米のGI値が75と、ほぼ同じ数値ですから、高いと言わざるを得ません。ただこのGI値には、落とし穴があります。GI値の計算は、炭水化物を50g摂取したとき、どの程度血糖値が上がるのかを数値化したものです。
ご飯の炭水化物50gは、ご飯茶わん1杯分程度。一方スイカはほとんど炭水化物を含んでいないため、500gも食べないと基準値の炭水化物が摂取できません。
前述した大玉スイカで検証すると、500gは大玉スイカの1/8に相当します。結果的に、余り食べ過ぎないよう注意しましょうというレベルだということが分かりました。
スイカの栄養素
95%が水分というスイカですが、夏の暑さに疲れた身体に嬉しい栄養素が含まれていますので、詳しく紹介します。
シトルリン
ほかの果実にはほとんど含まれていない、スイカ特有の成分です。むくみの改善に効果があるとされるアミノ酸の一種で、1930年に日本で発見されたものです。
βカロテン
βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、新陳代謝を活発にしたり、肌の老化を防ぐ効果が期待できることで知られています。アンチエイジング食材といえる条件は、100g中に600μgの含有量があることと定義されていますが、スイカは800μgの含有量があります。
リコピン
リコピンといえばトマトを思い出すくらい知られていますが、実はスイカの方が含有量が多いという事実があります。リコピンは活性酸素を除去する力に優れ、老化の防止などに有効な成分として知られています。
ビタミンC
女性に嬉しい、肌の美白や美しさに直結する栄養素です。水溶性のビタミンで体内に蓄積できず、汗でも流れ出てしまう栄養素ですから、のどの渇きを潤しながら美味しく補充できるスイカは嬉しい限りです。
カリウム
スイカ200gに2400mgものカリウムが含まれています。循環器機能の低下を予防する栄養素として知られており、余分な塩分を体外に排泄するのにも不可欠な成分です。
おわりに
暑い時期に、スイカに少しだけ塩をかけて食べるという習慣は、水分や塩分の補給という先人の知恵の賜物だったのですね。豊富な栄養素を含むスイカを食べて、暑い夏を健康に乗り越えましょう。
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