リーブ21が頭皮冷却装置「セルガード」を開発 医療機関向けに2020年秋口に発売予定
抗がん剤治療の副作用による脱毛を低減・抑制に貢献
各種脱毛を対象に発毛施術サービスなどを手掛ける毛髪クリニック リーブ21(以下、リーブ21)は、抗がん剤治療の副作用による脱毛の低減・抑制に向けた医療機器「頭皮冷却装置 セルガード」を2020年秋口を目処に発売する。
開発経緯
近年では女性の乳がん患者が増加傾向で1975年から2015年の間では7倍以上増えており、近年では女性の約10人に1人が罹患するとされている。
乳がんは他のがんに対して患者の年齢が若く、薬物療法が効きやすい特徴がある。
女性は乳がん治療になると、ガン告知、乳房を失う、髪の毛を失う三重の心理的苦痛を負う。
リーブ21は抗がん剤治療中の脱毛をリーブ21で止めてほしいという数多くの問い合わせ・依頼を受け、脱毛の苦しみと戦うがん患者を救う一助になりたいという思いからセルガードの開発に踏み切った。
日本には脱毛を防止する頭部冷却装置がなく、海外製の機器は日本人の頭部には合わない作りだったため、日本人の頭部にも合う装置開発の必要性があった。
抗がん剤治療の副作用による脱毛を低減・抑制に貢献
抗がん剤治療では毛根細胞が影響を受けて、毛髪が抜けてしまうとされている。
対処法としては、血管を収縮させることによって頭部への血液の流れ、薬剤の循環を制限し、副作用の脱毛を低減させる。
また頭皮を冷却することで毛乳頭細胞、毛母細胞、毛根鞘細胞などの各細胞に対する抗がん剤の影響を低減・抑制してくれる。
セルガードの特徴
セルガードシステムは循環冷却液を還流させ、ピッタリとフィットさせたシリコン冷却キャップと冷却制御ユニット及び、温度センサーによって構成されている。
最新のMRI計測頭部データ結果を基に日本人の頭部に合わせて開発設計した。
抗がん剤を投与する前後に、冷却ユニットと連動したシリコンキャップを着用させ、本体から1~10℃に冷却した液体(プロピレングリコール)を流すことで患者の頭部を冷却する。シリコーンキャップの内側には各ユーザーが“マイキャップ”として利用する不織布のインナーキャップを着用して、外側には密着を保持するためのネオプレイン製アウターキャップを着用する。これにより、温度を7~10℃に維持することが可能となる。
点滴終了後は100分ほど冷却される。
シリコンキャップはS・M・Lサイズで展開する。
価格:432万円(税抜)を予定
※保険適用外
販売目標は2000台以上
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