【シゴトを知ろう】大工 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】大工  ~番外編~

高校2年生の頃にはすでに大工になることを志していたという長尾賢一さん。高校卒業後すぐに大工に弟子入りして経験を積み、現在は独立して株式会社ユニヴァーサルの社長として活躍しています。そんな長尾さんに、大工業界の裏側について伺いました。

形にできないものはない!ポジティブな発想で建てる

―― 大工ならではの癖や習慣は、何かありますか?

 

日常の中でも長さの単位が「尺」になってしまうことは癖の一つだと思います。建築業界は寸法が尺貫法で、長さの単位は基本「尺」を使います。新人の頃、「そこの3尺くらいの切れ端持ってきて」と言われても、どれを渡せばいいか分かりませんでした(笑)。当初はセンチメートルに置き換えて考えるようにしていましたが、今ではすっかり尺の感覚が身についたので、逆に日常生活でもつい尺で長さを考えてしまいます。

―― 大工業界の人はどんな性格の方が多いですか?
ポジティブな人が多いと思います。例えば現場で、無理難題があったり、何かハプニングがあったときなどに「どうにかするしかねえべ!」といった感じで、みんなで取り組む雰囲気があります。
お客さまの要望を形にすることが難しいことは、実は多々あるんですが、そんな時はどうにかしてアイデアをひねり出します。これまでの大工人生の中で、形にできなかったことはないので「きっと今回もできるはずだ」って、私は毎回思っていますよ。

一匹狼タイプが多いけれど、仲間で助け合う部分も多い

―― 業界内の横のつながりはありますか?

 

横のつながりは強い方だと思います。大工は一人前になると独立する人が多いのですが、その中で仲間がいて、仕事の状況によりお互い助け合ったりしています。急ぎの案件があるときに外注として依頼したり、キャパシティや得意分野によって自分のところで受けられない仕事を仲間が受けられないか聞いたりします。
個人的にはそのネットワークをもっとうまく回せたらと思っており、私の会社は大工を社員として雇用する体系にしました。職人を抱えている分、依頼する側は安心して発注できますし、大工にとっては安定して十分な給料がもらえるようになるので、みんなにメリットがあると思っています。

 

―― 仕事を始めてから、驚かれたことはありますか?

 

私は大工の経験しかないので違和感なくやってきていますが、サラリーマンと考え方が違うと感じたのは給料の条件がさまざまなことですね。同じ大工でも月給や日当など形態もそれぞれ違いますし、一日一日「今日の仕事」という単位で仕事をしているので「残業」という概念が若い頃はあまりよく分からなかったです。
大工は働き方を選べることも利点かなと思います。どこまで自分の技術を磨くか、急ぎの仕事をどこまで対応するか、何日稼働するかなどは自分で決められます。頑張った分だけ給料に反映されるのは分かりやすいですよね。 

自分次第で時間は作れるし、服装も自由度が高い

―― 住む場所や服装・休日の過ごし方など、特に意識したり、制限されることはありますか?

 

現場目線で言えば、基本的に日曜日は休みとしていますが、休日を制限されることはないですね。一方で、管理や進行を含めると、いつ休みにできるか分からない部分はあります。例えば天気が悪くてスケジュール通りに進行しないこともありますし、足場を組んだ状態で台風が来たりすると休日でも心配で見に行くこともあります。
でも、私は趣味のゴルフをしたり、休日を楽しめていますよ。自分次第で、時間はちゃんと作れます。

 

―― 日に焼けたり、体力がついたり、かっこよくなれそうですね。

 

外での仕事が多いですから、夏は暑いし、冬は寒い仕事です。最近は特に夏が猛暑なので、日焼けや熱中症との戦いもあります。時代とともに作業着も進化していて、暑さ対策として扇風機が内装されているものもあるんですよ。私たちも今年初めて導入しましたが、画期的でした。
服装面でいうと、自由度は結構高いです。機能性の高い作業服を着る人もいれば、私の場合は、私服で飽きたTシャツなどを現場で使ったりもしますね。

 

どうやって形にするか悩んだ時も「やるしかない」と取り組む長尾さん。仕事をうまく調整しながら、趣味の時間やファッションも楽しむ姿はカッコいいですね。ポジティブ思考で、体を動かしながら自由度の高い働き方をしたい方は大工の道も良いのではないでしょうか。
 
【profile】株式会社ユニヴァーサル 代表取締役 長尾賢一


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