日本の伝統行事「お盆」を知ろう【2020年版】

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お盆のお墓参り

お盆期間はいつ? お盆とは?

年末年始やゴールデンウィークと並ぶ、夏の連休であるお盆休みですが、本来のお盆とは、亡くなった方やご先祖様の霊魂を供養する期間のことです。お盆の時期には、浄土にいる霊魂が、生前過ごしていた地上に帰ってくるといわれているからです。

お盆の期間は、一般的に8月13日から8月16日までの4日間とされていますが、地域によって異なります。

2020年のお盆休みはいつ? お盆のスケジュール

2020年(令和2年)のお盆休みは、8月13日(木)~15日(土)が休みとなる会社も多いようですが、8月13日(木)から8月16日(日)の4日間になる予定です。本来、開催される予定であった2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な開催のため、2020年に限り、祝日である「山の日」が8月11日(火)から8月10日(月)に変更されました。それにより2020年8月8日(土)から10日(月・祝)までが3連休となるため、有給休暇を使って9連休を取る方もいるかもしれませんね。

新型コロナウイルス感染拡大で、東京オリンピックが来年に延期されたことによって、「山の日」が例年通りの11日に戻されるのではないかという話題もありましたが、2020年5月現在、そのような発表はありません。

お盆のお供え・飾りのルール

お供え物

お盆のお供え物・飾り物として「五供(ごく)」と呼ばれる基本的なものがあります。五供には、「香(こう)」「花」「灯燭(とうしょく)」「浄水」「飲食(おんじき)」があり、帰ってきたご先祖様をお迎えするために用意するお供え物です。

他にも、鬼灯(ほおずき)や、キュウリと茄子で馬と牛をかたどった「精霊馬」などがあります。

「迎え火と送り火」ってなに?提灯を飾る意味は?

盆提灯

お盆の始まりと終わりに迎え火と送り火という、ご先祖様を迎えて送り出す風習があります。ご先祖様の霊魂が迷わずに帰って来られるように行うのです。迎え火はお盆が始まる13日の夕刻に、送り火はお盆が終わる16日に行います。(※宗派や地域によって異なる場合があります。)

迎え火、送り火をする際には、家の門口や玄関で素焼の平皿である焙烙(ほうろく)に「おがら」という麻の茎を折ってつみ重ね、火をつけて燃やします。迎え火、送り火は火を扱うため、マンションなど火を扱いづらい建物など、住宅事情によっては行うのが難しい場合には、盆提灯を使うとよいでしょう。盆提灯が迎え火、送り火の代わりとなり、目印となってくれます。

お盆は3つあるって本当?

私たちは「お盆」と呼んでいますが、新暦のお盆、月遅れ盆、そして旧暦のお盆の3つに分かれます。新暦のお盆は、カレンダーの7月15日を中日に、7月13日から16日までの期間です。月遅れ盆というのは、ひと月遅れのお盆で、8月15日を中日に、8月13日から16日のお盆です。お盆休みもこの期間に合わせられています。

最後は旧暦のお盆です。こちらは旧暦の7月15日を中日にしたお盆で、その年によって日にちが異なります。

農業が忙しい時期を避けたり、地域の産業に合わせる、旧暦のお盆の時期に合わせるなど、地域によってさまざまなお盆の時期があるようです。

今年2020年は新型コロナウイルス感染拡大により、例年通りのお盆休みとはいかないかもしれません。感染に注意しながら、可能な範囲内でご先祖様や故人を偲び、供養を行うこととなるでしょう。今の自分があるのもご先祖様のおかげ。感謝の気持ちとともに準備をし、お盆を迎えたいものですね。

[All Photos by shutterstock]

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