オシリス・レックス、小惑星ベンヌからのサンプル採取を10月に実施へ

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オシリス・レックス、小惑星ベンヌからのサンプル採取を10月に実施へ

現在NASAでは小惑星探査機「オシリス・レックス」による小惑星ベンヌからのサンプル採取に向けた準備が進められています。採取地点が決定した昨年12月の時点では今年の8月にもサンプル採取が行われる見込みでしたが、当初の日程よりも2か月後の10月に実施される予定となったことが発表されています。

■サンプル採取は10月20日、成功すれば1回で終了の見込み

ベンヌの表面に向けて降下するオシリス・レックスを描いた想像図(Credit: NASA/Goddard/University of Arizona)

オシリス・レックスの運用チームは4月14日にベンヌの表面から65mまで降下する1回目のリハーサルを実施。その後は6月に2回目のリハーサルが、8月25日にサンプル採取が実施される予定でしたが、新しいスケジュールでは2回目のリハーサルを8月11日に、1回目のサンプル採取を10月20日に実施する予定となっています。

2回目のリハーサル以降のスケジュールが2か月延期された理由については新型コロナウイルスへの対応があげられています。地球における感染症の流行が原因になるとはさすがに想定外だったのではないかと想像しますが、ミッションの副主任研究員Heather Enos氏が「不測の事態も考慮して、余裕を持ったスケジュールを組んでいました」とコメントしているように、ある程度の遅れが生じることは織り込み済みとされています。

また、「ミッションの成功確率を高めるためにできることを見極めたい」と語るEnos氏によると、新しいスケジュールでは2回目のリハーサルから本番までの期間が当初より2週間長めに設定されたようです。「採取地点のスペースは半径25mを当初想定していましたが、ベンヌの表面には岩が多く、実際には数m程度しか確保できないことがすぐにわかりました」というEnos氏の言葉からは、やはり表面が岩だらけだった小惑星リュウグウからのサンプル採取を行った小惑星探査機「はやぶさ2」と同様の悩みに直面している様子がうかがえます。

なお、オシリス・レックスでは最大3回のサンプル採取が想定されているものの、10月20日に十分な量のサンプルが採取できた場合、追加の採取は実施しない方針であることも明らかにされています。サンプル採取後のオシリス・レックスは来年2021年3月にベンヌを出発。採取されたサンプルは2023年9月24日に地球へ到着する予定です。

 

Image Credit: NASA/Goddard/University of Arizona
Source: NASA / アリゾナ大学
文/松村武宏


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