新しいiPad ProとANiU cafe(前編)〜AR体験とカメラ部のチェック

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新しいiPad ProとANiU cafe(前編)〜AR体験とカメラ部のチェック


REPORT◉ANiU cafe‏ @AniuCafe

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iPad Proとの再会

私はiPhoneが大好きだ! そんな私に、今年3月25日に発売された新しいiPadProが届きました。こちらはビデオサロン編集部からレポート用に貸し出していただいた製品で、今話題のMagic Keyboard等はなくiPad Pro本体のみです。

先程も叫んだように(笑)、私はiPhoneが大好きなのですが、iPadやiPad Proも所有して使っていました。しかし、購入して時間が経つにつれ、いつも手にするのはiPhoneになっていきました。ネット検索する・メモを取る・音楽を聴くetc、ポケットから取り出せば、どんな場所ででも様々なアプリへ即アクセスできてしまう心地良さ。気がつくとパソコンやタブレットよりもスマホを選ぶ私がいました。

そんな私がiPad Proとの再会です! 

このiPad Proは4世代目となる12.9インチ2020年モデルで、カラーはスペースグレー、容量は1TB。最近の世の中、タブレットやスマホで写真のRAWデータや4K動画を扱うことが普通になってきており、1ファイルデータごとのサイズが大きくなり、溜め込んでいるとあっという間に残りわずかということになりがちなので、私はできる限り容量の大きいモノを選びたいと思ってます。1TBあるとかなり心強いですね!


▲iPhone11Pro Max(左)とiPad Pro(右)

ちなみに私のiPhoneはiPhone 11 Pro Maxなのですが容量は一番大きな512GBで、現在の使用状況は210GB。そのほとんどは「LumaFusion」という動画編集アプリ用で「ファイル」アプリにストックしてある編集途中の動画素材やBGMや効果音etcです。編集を終えると動画素材は削除するようにしてiPhoneの容量を確保しながら使用してます。iPad Proは11・12.9インチともに「スペースグレー」と「シルバー」の2択になっており、個人的にはカラーバリエーションが増えると嬉しいところ。しかしiPad Proの縁の直線のエッジ・4角の曲線美・アルミのユニボディから生まれるフォルムの美しさは、高級感漂う感じでウットリします。Apple製品はやっぱりスタイリッシュでカッコイイ‼︎

そしてサイズのわりに持った感じの重さ(約640g)は私には苦でなく、厚みが5.9mmと薄いことで軽く感じるのかもしれません。

サイズ的には2018年モデルと同じで重さが微妙に違うくらいです(ちなみにiPhone 11 Pro Maxの厚みは8.1mmでiPad Proのほうが薄い)。

背面に掌を当てたり両手使ったりして、わりと長い時間写真を見たりネットサーフィン等を自然にやってる自分がいました。背面に掌を当て続けていると熱を感じるようになるのですが、熱くて触れないということはありませんでした。あと、私の手のサイズはかなり小さいほうです(笑)。

あえて言うならば、この美しい背面が滑りやすいので、落として傷付けないように気を遣ってしまうこと。基本スマホやタブレットは裸で使いたい派なのですが、前面・背面ともにスマートフォンで一番頑丈なガラスを使用してるiPhone 11 Pro Maxと違い、さらに防水防塵の性能がないので、安心の追加という意味でも何かケースはつけておきたいところです。

さて、実際使用してみてどうだったか?

長期に渡る使用ではないのですが、目的を絞って自分なりに使ってみました。

Appleには新製品が発表されるたびにドキドキさせられるのですが、今回の2020年モデルと言えば、超広角カメラ(35mm換算15mm f2.4 10MP/iPhone 11 Pro Maxは35mm換算13mm f2.4 12MP)、スタジオ品質の5つのマイク、最先端の深度検出能力を可能にする画期的な「LiDAR」(3Dスキャナ)でのAR機能の強化、iPad史上最高のパフォーマンスを与える「A12Z Bionic」。2018年モデルは「A12X Bionic」で他の方々が行なっているベンチマークテストでの比較を拝見する限りでは、新旧モデルの差はほとんどないようなのですが、GPUが1つ増えて8コアになったようですので、その恩恵はクリエイティブな作業時に感じるのではないかな? と期待してしまいます。Wi-Fi 6に対応(iPhone 11 Pro Maxも対応)、あと128/256/512/1TB全モデルでメモリーが6GBに統一されたようで、動画編集をメインに使う私にとってコレは嬉しいことなんですよね!

 

まずは「LiDAR」で気になるAR体験を

LiDAR は「Light Detection and Ranging」(光検出と測距)の略で、光で距離を測定する技術のことのようです。「LiDAR」と言う言葉にワクワクします。屋内・屋外で最大5m先の物体の距離を測り、光子レベルで機能し、ナノ秒のスピードで動作するようで、NASAが次の火星着陸ミッションで使用する先進的な技術、という。そんな説明を目にすると、もう私にはSFの世界!それがコノiPad Proの中にあるなんて!

https://www.apple.com/jp/augmented-reality/

「LiDAR」の性能を深く体感できるアプリはこれからということのようですが、Appleのホームページで「LiDAR」で紹介されているアプリや幾つかのARアプリを試してみました。

 

「Complete Anatomy」はARを使った人体の学び

3日間のフリー期間が用意されてましたので少し使ってみましたが、iPad Proで人体の解剖学が詰まったアプリで、臓器や人体構造を3Dで様々な角度で見ることができ、Apple Pencil を使って解剖ができます。ARモードもあって、選んだ人体がiPad Proを通して現実の目の前に現れ、よりリアリティある学びができると感じました。私にとってiPad Proの可能性を感じさせられたアプリのひとつでした。

そしてLiDARスキャナとARアプリケーションの開発キット「ARKit」により、Complete Anatomyが開発した身体機能評価ツールが2020年後半にリリースされる予定のようです。

「Hot Lava」はパルクール系3Dアクションゲーム。画面を上下左右に向けてゲーム内の世界を見ながら床にある溶岩に落ちないようにジャンプなどの動きを駆使してゴールを目指す内容で、ゲームは得意な方ではありませんが、私もしばらくの間熱く没頭していました!iPhoneでも試してみましたが、iPad Pro12.9インチの大画面は、さらにその世界に引き込まれる感がありました。ただこちらも「LiDAR」を使ったARモードでのプレイは今後のアップデートでの対応の様で、自分の部屋を灼熱の溶岩だらけにしてヒートアップして遊べる日が待ち遠しいです!

「IKEA Place」

IKEAの家具を自分の部屋にARで配置して実際にイメージできるアプリ。以前からあったアプリなのですが、LiDAR非搭載のiPhone 11 Pro Maxだとアプリを起動後に家具を選び配置させようと思うと、iPhoneを動かして床を認識させるための儀式的なアクションが必要になります。

一方、新しいiPad ProにはLiDARスキャナーが搭載されることによって、周りを見渡すことなく距離の把握・平面検出ができるので、一瞬でARオブジェクトを置くことが可能になっていました!

ARで、家具を選び配置して部屋の模様替えを楽しみ、そしてiPad Proで購入する、という流れがLiDARによってさらに現実的になってくるような気がします。あとARで自分が所有のIKEA家具をスキャナさせて製品を検索することもできたりします。

 

 

 

「AR Quick Look」

Quick Lookを使って、仮想オブジェクトのUSDZファイルをiPhoneやiPad上で3DやARで表示できる機能。

https://developer.apple.com/jp/augmented-reality/quick-look/

こちらにあるオブジェを表示させてみましたが、「LiDAR」によって、部屋に現実にある家具との前後関係も認識され、家具と重なる場合ARオブジェの一部分が隠れるのです! 素晴らしい!この機能を「オブジェクトオクルージョン」というようです。今までのARだと画面の上に重ねている感があるのですが、「LiDAR」は、よりARの世界のリアリティを上げる可能性を秘めていると感じます。


▲LiDARでARオブジェの位置関係を計測して、前に物があると実際にその背後にあるようにオブジェの一部が消える。境界はまだまだ自然ではないけれど今後のARの世界が楽しみです。

 

Google等で表示可能な「ピープルオクルージョン」対応の3Dオブジェは、iPhone 11ProMaxでも人とオブジェの前後関係を認識して表示できるのですが「オブジェクトクルージョン」もできるのがLiDAR搭載の新しいiPad Proです。

 

 

「計測」

iOS12から標準アプリになってる名前の通り計測用のアプリです。iPhone 11 Pro Maxでも色々計測してみましたが、iPadProだと「LiDAR」のおかげでファインダー内に人物を検知すると身長を自動で測定してくれます。高さや長さを測る時にガイドラインが出たり、その直線の計測結果にiPad Proを近づけてみるとルーラーが現れたりとより簡単に、より正確に計測ができるのも「LiDAR」のおかげというわけなのですね。

 

 

ARを使った学びのアプリ達

・「JIG SPACE」 ARであらゆるものの構造が学べる

 

・「Plantale」 ARで植物の成長過程を学べる

 

・「Floggipedia」 ARでカエルの解剖で生物学の基本が学べる

 

ほかにも幾つかのARアプリを試してみましたが、iPad Proの12.9インチの大画面に明るく美しい「Liquid Retinaディスプレイ」は、ARの世界を体感することに大いに大切な役割を果たしてくれているように思いました。今後デベロッパー(アプリの開発業者)の方々によるLiDARを使った素晴らしいアプリがたくさん生まれることを、凄く凄く期待してしまいます。そして、その開発されたアプリ達によって、私の趣味の映像制作に「新しいアプローチができると良いなあ〜!」と夢を抱いてます。

 

「iPad Pro」
A12 BionicZ
2388×1668ドットで264ppi。
P3の高色域
Liquid Retina ディスプレイ
輝度が最大600nits
リフレッシュレート120HzProMotionテクノロジー
コントラスト比(Appleサポートセンターで確認したところ正式な公表なし)              防塵防水ナシ

「iPhone 11 Pro Max」
A13 Bionic
2688 x 1242ドットで458ppi
P3の高色域
Super Retina XDRディスプレイ
輝度が最大1200nits
リフレッシュレート60Hz
コントラスト比2,000,000:1
防塵防水IP68

 

「超広角カメラ」の追加でダブルレンズになったiPadPro

新しいiPad Proには広角カメラに加え超広角カメラが追加されています。ぱっと見iPhone 11 Pro Maxと同じ3眼なのかも?と思ってしまいますが、現時点では「LiDAR」は 「ARのための目」であり、カメラ撮影には使用されておらず2眼カメラへの進化となっており、ポートレートモード撮影機能自体もありません。(インカメラにはポートレートモード撮影可能。)


▲iPhone 11 Pro Max(左)、iPad Pro(右)

 

iPhone 11 Pro Maxとカメラ性能を比較すると、進化したとはいえ、新しいiPad Proのカメラにはまだ物足りなさを感じました。人によってスマートフォンとタブレットの用途が異なると思いますので、比べることに意味がないかもしれませんが、私は同じように使ってみたい人のひとりなのです。だからこそiPhone 11 Pro Maxのカメラ性能がiPad Proに搭載される日が待ち遠しく思えてならないのです。

実際に新しいiPad Proで撮影をしてみました。写真と動画(4K)の両方をいろいろ試し撮りしたのですが、画質の面でいえば、レンズ性能の同じ広角側で比較してみても、iPhone 11 Pro Maxのほうが解像感も上でノイズの少なさも合わせて良いように感じました。

(クリックするとオリジナルサイズで開きます。容量の関係でJPEG圧縮しています。ご了承ください)

▲iPad Proで撮影(超広角)

▲iPad Proで撮影(広角)

▲iPhone 11 Pro Maxで撮影(超広角)

▲iPhone 11 Pro Maxで撮影(広角)

▲iPhone 11 Pro Maxで撮影(望遠)

▲iPad Proで撮影(超広角)

▲iPad Proで撮影(広角)

▲iPhone 11 Pro Maxで撮影(超広角)

▲iPhone 11 Pro Maxで撮影(広角)

▲iPhone 11 Pro Maxで撮影(望遠)

▲iPad Proで撮影(広角)

▲iPhone 11 Pro Maxで撮影(広角)

▲iPad Proでのポートレート撮影

「A13 Bionic」や「光学式手ブレ補正」や「Deep Fusion 」や「像面位相差AF」等、iPhone 11 Pro MaxにあってiPad Proにない違いが撮影のシチュエーションによって画質に現れてくるのかもしれませんね。(Deep Fusionは「バーストモードでの撮影」「超広角レンズでの撮影」「『写真のフレームの外側を含めて撮影』がオンでの撮影」のいずれかに該当するときは、自動的に無効化されます)

ただ、大きい画面のおかげで、構図や被写体の細かな確認がしっかりできるという良さがあり、それに加えてiPad Proの画面の「Liquid Retina ディスプレイ」は「Super Retina XDRディスプレイ」と比べても異色ない程に美しく、高輝度(最大600nits)なので日差しの強い環境でも見やすく、長期で使い続けることでiPad Proで撮影する意味をもっと見つけられるかもしれないと感じました。

そして、その意味の1つにマイクとスピーカーもあります。

 

スタジオ品質の5つのマイク

新しいiPadProのマイクは5つになり、縦横どんな方向での撮影でも、ノイズを押さえクリアで正確なステレオ感のある音を収録することができるようなのです。iPad Proはパソコンと違いファン音が無いので不必要なノイズを発することがないのも魅力なんですよね!これも動画撮影時に試してみたのですが、撮った動画を再生させて確認してみると、高性能な4つのスピーカーから響く音は、ノイズが少なくその場の臨場感があり厚みがある、本当に良い音だと思いました。スピーカーの性能で背面に手を置いてると心地良い低音を感じられるのも良いですね!


▲iPad Pro 5つのマイク

 

4K/60pまで撮れる2眼のカメラ、美しいLiquid Retina ディスプレイ、スタジオ品質の5つのマイク、高品質の4つのスピーカー。新しいiPad Proだけを持ち出して、スケッチのように風景や人物や物を撮影して、アプリで仕上げて行くという選択肢はアリかもしれません。

さらに今後、光学式手ブレ補正が付いたり、カメラの性能がもっと上がり、防塵防水の機能が追加されたりすれば、撮影を目的によりアクティブにiPad Proと出かけられるのではないでしょうか?そんなiPad Proの未来に期待せずにはいられませんし、実は私の理想かもしれません。iPad Proの大画面を活かしてiPhoneは「FilmicPro」を使い、iPadProは「filmicRemote」で連携させて、そのiPhoneの映像をモニターしながら撮影と言うのも映画撮影的で面白いのではないでしょうか!

 

【iPad Pro】
◉アウトカメラ
広角29mmf1.8の1200万画素
超広角15mmf2.4の1000万画素125度
・動画は、4k60fps撮影・スロー1080P/240fps撮影対応
・ビデオ手ぶれ補正(1080p、720p)

◉インカメラ
f2.2の700万画素
・セルフィーでポートレートモード撮影対応
・TrueDepthカメラ対応
・動画は1080P60fps撮影・スロー1080P/240fps撮影対応

スマートHDR

【iPhone 11 Pro Max】
◉アウトカメラ
広角26mmf1.8の1200万画素
超広角13mmf2.4の1200万画素120度
望遠52mmf2.0の1200万画素
・動画は、4k60fps撮影・スロー1080P/240fps撮影対応
・ビデオの光学式手ぶれ補正(広角、望遠)
・手ぶれ補正(4K、1080p、720p)

◉インカメラf2.2の1200万画素
・セルフィーでポートレートモード撮影可能・TrueDepthカメラ対応
・動画は4k60fps撮影・スロー1080P/240fps撮影対応

他•スマートHDR
•QuickTake(写真モードでもシャッターの長押しで動画が切り替え無しで撮れる)
•ナイトモード(iPhoneが自動で判断して夜景等暗い状況でも綺麗に撮影出来る機能)
•ポートレートモード(被写界深度エフェクトを適用させて背景をぼかし、被写体を際立たせた写真を撮影できる機能)
•カメラの光学式手ブレ補正
•像面位相差AF

 

後編へ続く

 

 

 


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