LivingPacketsのスタートアップ、接続された小包「The Box」が大量生産へ

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スイスの会社PA Cotteの子会社であるLivingPacketsは、接続された再利用可能な小包を設計しており、2020年5月現在35の特許を持っています。LivingPacketsの開発は新しい段階に入っており、「小包配達に革命を起こす」ことを目標に、2019年にCdiscountとOrangeとともに実験を行ったボックスソリューション「The Box」の大量生産を開始します。

「The Box」のパッケージには、配送ラベルに代わる画面、カメラ、および温度や湿度を検出するためのいくつかのセンサーがあります。ロジスティクスチェーンのさまざまな役割の会社や人(送信者、サービスプロバイダー、受信者)は、これらを利用して小包の場所をたどることができ、開封されたかを知ることもできます。この情報はブロックチェーンで保護されており、アプリケーションからアクセスできます。発泡ポリプロピレンで設計された「The Box」には内蔵バッテリーがあるため、最大1,000回の配達に再利用できます。

LivingPacketsは2016年から「The Box」の開発に取り組んでいます。このソリューションは、2020年2月にインキュベーターに加わったOrangeとCdiscount によって、Chronopostネットワークでテストされており、そのテスト結果を踏まえ、 LivingPacketsはさらにそのソリューションをブラッシュアップしています。「フィードバックによると、顧客からも社内からも好意的です。「The Box」は既存の物流チェーンに簡単に統合できるため、2〜32リットルの容量のあらゆる種類の製品を出荷できます。」とLivingPacketsの共同創設者であり制作マネージャーであるDenis Mourrain氏は述べています。

「The Box」を生産するため、2020年7月からLivingPacketsは、Europe Technologiesと一緒に設計した半自動組立ラインをナント郊外のサントリュスシュルロワールにあるPA Cotteフランスの敷地内に設置し始めます。生産は2020年の秋に開始され、年間10万ユニットの初期容量が必要となります。俊敏性を目的としたこのパイロットラインの容量は拡張できますが、LivingPacketsはさらに数十万のコピーを作成する予定であり、これを達成するために最初はヨーロッパの産業パートナーに依存する予定です。

梱包は配送に使用された後、再プログラミングして商品の返品にも使用できます。Mondial Remayの親会社であるドイツのOttoなどのヨーロッパのプレーヤー数社との協議を進める一方、LivingPacketsはまた、個人間のオンライン再販プラットフォームを含む他の市場プレーヤーとのパートナーシップを築くことも望んでいます。

「The Box」のコストはひとつ2ユーロと見積もられています。LivingPacketsが言うように、最大1,000回の配達にパッケージを再利用できるならば、すぐに償却できる料金です。個人でも「The Box」のラベルを再プログラムして、自分の販売商品を発送することができます。

(画像引用:https://www.livingpackets.com/)

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