働けども独女の暮らし楽にならず!?

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働けども独女の暮らし楽にならず!?

20歳から64歳の単身者の3人に1人は貧困状態だというニュースは当通信「独女でいると貧困に!」でもお伝えしたが、20歳から39歳の若年層の生活保護の受給率が急速に上昇。生活保護全体の9.7%を占めているという。(2010年7月1日現在)
なぜ働く世代がこのような状況に陥っているのか?

「ナマホが簡単にもらえるからじゃないんですか?」と口を突き出すのはユリさん(28歳・エステティシャン)。ナマホとは生活保護のこと。

「うちに来ているお客さんで、病気で働けないという理由でナマホをもらっている人がいるんです。以前はホステスをやっていたそうですが、外にでて働くよりナマホをもらっていたほうがいろいろお得だというんです。家賃やNHKの受信料、住民税、医療費は全額無料、光熱費も減額らしいです。で、浮いたお金でうちのエステにきているんですから」

不正受給は様々な問題になっているが、受給資格の調査をもっとしっかりやってほしいとユリさん。

「そりゃあ派遣やパート、フリーターで働く人が増えたからでしょ」
若年層の受給が急増した理由を知子さん(35歳・会社員)は雇用形態にあると指摘する。

「仕事で知り合った30代のライターさんから『取材に行きたいけど交通費がでないから電車賃を貸してくれ』と言われてびっくりしたことがあります。その額が1,000円なんです。彼女は仕事が全くない月もあり、家賃も滞納しているみたいだしフリーで生活していくのはきついでしょうね」

将来の不安を訴えるのは裕子さん(39歳・派遣社員)。
「派遣を選んだのは20代で結婚する予定だったんです。なのに気が付いたらアラフォーで。社員の女性たちと仕事の内容は同じでも年収はどんどん差が広がるし、一人暮らしなので働かないと食べていけないし、病気になったら通勤途中で事故にあったらどうしようかと将来の不安は大きいです」

非正規雇用で働いていると社会保障は受けられないし、病気や失業の不安は絶えずついて回る。女性の貧困率は年齢上昇と比例して高くなり、65歳以上の一人暮らしの女性の貧困率は52%と過半数に及んでいるのだ。

厚生労働省の資料によると、フリーターやニート数も増加し、2000年以降は高水準のまま。親と同居しバイトで小遣いだけを稼ぎ生活は親がかりの独女もいるが、親が経済的に破綻をしたら生活力のないこの人たちの行く末は生活保護の受給となる可能性はあるだろう。

都内で一人暮らしをしている由美さん(37歳・会社員)は、将来に備えて貯金をしているという。
「親は年金暮らしだし自分たちの生活で精一杯。兄が結婚して近くに住んでいるので両親に何かあっても安心です。私は親には学生時代に仕送りをしてもらったので、社会人になってからは親に迷惑をかけないようにと心がけてきました。これからもそのつもりです」

衣類はすべてノーブランド品をバーゲンで買う。外食はなるべくしないで、昼は夕食の残り物を詰めた弁当を持って会社に行くという。唯一のストレス解消は有給をとって海外旅行に行くこと。一緒に行く友達はいつの間にか年下ばかりになっているが、年に数回、海外旅行できる自分の生活に満足しているという。

「私たちよりうちの会社の男性社員の方が大変だと思いますよ。リストラも始まってみんなびくびくしてるし、奥さんが働いていない人や子どもさんが私立に通っている人もいて、あの人たちの家庭ってこれからどうなるんだろうって心配になっちゃいます」と由美さん。

自立している独女に生活保護の心配など余計なお世話だったようだが、今後、独女の数は益々増えていく。現況の社会保障制度は専業主婦世帯が一般的として構築されているものだ。既女も独女も暮らしやすい世の中にするようには社会保障制度をどうすればいいのか? 不正受給に策ずるより国民みんなで悪知恵ではない知恵を絞りたい。(オフィスエムツー/佐枝せつこ)

(参考資料)2012年8月16日 中日新聞夕刊 くらしの図鑑より
<Photo>(c)Paylessimages,Inc.All Right Reserved.

(http://news.livedoor.com/article/detail/6958365/)
※表示 – 改変禁止 2.1 日本 (CC BY-ND 2.1)

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