日常生活でも「とまる」「ねじる」の動きから下半身を守る　コンディショニングウェア『CW-X』の新モデル『ジェネレーター』を発表

「スポーツウェア？」と思うかもしれませんが、こちらはテーピング技術を応用した“コンディショニングウェア”の『CW-X』。ワコールは、『CW-X』の新モデル『ジェネレーター』の発表会を開催しました。アスリートだけでなく、趣味のスポーツや仕事の場でも体をサポートします。

『CW-X』は、ワコール人間科学研究所の研究員の妹さんがスキーでケガをした際、テーピングを巻いたら滑れるようになったというエピソードをきっかけに誕生しました。テーピングの技術がなくても快適に、体にフィットしたウェアにテーピングを組み込むというコンセプトで開発した『CW-X』は、東京マラソン参加者の4分の1が着用するなど、スポーツ愛好家に定着したブランドになっています。

9月12日に発売された新製品『ジェネレーター』は、従来製品がひざ、ふともも、ふくらはぎ、腰・股関節をサポートしていたのに加えて、おしりをサポートする機能を追加した製品。

中臀（でん）筋と呼ばれる、骨盤周囲の安定性を高める役割を果たす筋肉をサポートできるようになりました。

発表会では、その機能をモデルさんのポーズで説明。たとえば、反復横とびでステップを踏み、反対方向へ跳ぼうとしているとき。ここではひざに大きな負荷がかかりますが、“サポートライン”と呼ぶウェアのテーピング構造に当たる繊維がおしりの中臀（でん）筋からふともも、ひざへと衝撃を吸収するため、ひざへの負担が軽減します。

走る姿勢でも、おしりからふともも、ひざへ“サポートライン”が続くので、サポート力と着用感を両立しています。

これにより、『ジェネレーター』を着用すると反復動作でよりすばやく次の動きに移行できるほか、上下や左右方向のひざのぶれが少なくなり、ひざ関節への負担を軽減する効果が測定できていることを発表しました。スポーツシーンだけでなく、仕事で重い荷物を持つ人などにも役立ちそうです。

発表会終了後に、『CW-X』の開発を担当するワコール人間科学研究所の清家望さんにお話を伺うことができました。

―今回、なぜ中臀（でん）筋のサポートに着目したのでしょうか？

清家：今回の開発はよりハイエンドなモデルを作るというところから始まっていますので、従来モデルで十分でなかった部分、横や斜めの動きについてサポート力を上げることができるのではないかと考えました。

この動きで特に必要なのが中臀（でん）筋です。実際にひざのじん帯を切られた方は、リハビリで中臀（でん）筋をトレーニングするんですね。そこで以前から中臀（でん）筋に注目していました。

―“サポートライン”の形状は、設計段階でどのように最適化していくのですか？

清家：まずはそれぞれの筋肉を考えます。たとえば、ふとももの前面というのは縫工筋という筋肉があります。部位ごとにバラバラに筋肉を考えていくのですが、それらをきれいにつなげていく。

次に、筋肉は連動して動いているので、股関節からひざにかけてまたがってついている筋肉を連動させることを考えます。実際の筋肉の活動と同じようにつなげていくにはどうしたらいいか。それが設計の考え方ですね。

―『ジェネレーター』で特に見て欲しい“サポートライン”はどこになるのでしょうか

清家：やはり中臀（でん）筋の部分ですね。このように3分割されているサポートってなかなかないと思うんです。中臀（でん）筋は前と後ろで働きが違うんですよ。これを前からつないでいくライン、後ろからつないでいくラインがある。実際の筋肉の活動を考えて分割している、ここがミソになります。

医者と同じぐらい筋肉に精通しているという清家さん。説得力のあるお話を聞いていると、実際に着用してその効果を試してみたくなりますね。スポーツの秋に向けてランニングなど始めようと考えている人は、使ってみるといいかもしれませんよ。『CW-X』の『ジェネレーター モデル』は、1万7850円（税込み）です。

『CW-X』
http://www.cw-x.jp/