短編RPG『Luna Plena』日本語版公開、ノベルゲーム『ロストカラーズ／再装版』Windows版発売など ～今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はRPGの新作や日本語移植版の公開など8本です。

短編RPG『Luna Plena』日本語版公開

fristal氏は4月21日、短編RPG『Luna Plena』日本語版をフリーゲームとして公開した。オリジナルは韓国語の作品で、公称プレイ時間は約1時間。

月の世界の姫が神殿を浄化していくという内容で、戦闘はその道中において固定で発生。敵味方ともに同時進行するカウントダウンが0になると行動でき、行動後には行動内容に応じた待機時間が発生、さらに呪文の場合は発動までに詠唱時間が必要なシステムが特徴となっている。

敵の次の行動内容は表示されるため、敵の大技に合わせて攻撃を防ぐ呪文を使うなど、タイミングを読んで行動することが重要。ゲームの進行に応じてさまざまなスキルを習得し、使用に大きなインターバルが必要だがピンチを切り抜けるのにも有用な特殊技も存在するなど、戦略性の高い戦闘に仕上がっている。難易度は4段階あり最高難易度はかなり難しいが、固定戦闘しかないためレベル上げなどの必要はないのもポイントだ。

ノベルゲーム『ロストカラーズ／再装版』Windows版発売

（資）自転車創業は4月24日、ノベルゲーム『ロストカラーズ／再装版』Windows版を発売した。パッケージ版のほか、SteamやDLsiteなどでのダウンロード版の配信も開始されている。なお、パッケージ版についてもゲーム本体はシリアルコードでダウンロードする方式。期間限定で30% OFFで購入可能で、期間は購入先によって異なる（最長で5月6日まで）。

『ロストカラーズ』は、どの時点からでも別の分岐を辿り直すことができ、異なる分岐で得た記憶を使用することで新しい展開が発生する“ANOS”システムを搭載した作品。色の無い世界“ロストカラーズ”を舞台に、色のある人間“カラーズ”を殺すことを生業としていた主人公が、自らにかけられた災厄を取り除くため世界の謎を解いていく。

オリジナル版は2004年にリリースされ、リメイク版となる再装版ではグラフィックの解像度を640×480から800×600へとアップデート、演出の大幅刷新、BGMのリメイク、タッチ操作への対応、テキスト・シナリオの再調整などが施されている。2015年に『ロストカラーズ／限定再装版』が発売されており、今回の『ロストカラーズ／再装版』は特典を除いた通常版となる。なお、再装版は2016年よりiOS版も配信中。

RPG『イリスのゲーム』公開

KEN氏は4月18日、RPG『イリスのゲーム』をフリーゲームとして公開した。公称プレイ時間は8〜10時間程度。

主人公のイリスが仲間と共に、魔王城の最奥を目指すという作品。ランダム生成されるダンジョンの階層を次々と攻略しながら物語を進めていく。

戦闘はターン制のコマンド選択型で、通常攻撃は存在せず多彩なスキルを駆使して戦う。敵味方を含めた行動順や敵の行動内容が明示されており、状態異常の影響力が大きいなど、戦略性の高いものとなっている。

仲間は6人の中から3人を選んでパーティを組むことが可能で、レベルアップはパーティ共有の「Mana」を使って任意に行う方式。レベルアップで習得可能なスキルをあらかじめ確認できるのも特徴で、パーティ編成や成長戦略も醍醐味となっている。

なお本作は今後、バランス調整版のリリースが予定されている。KEN氏によると「特に未プレイの方はいったん待って頂けると幸いです」とのこと。

ビジュアルノベル『Summer!』ダウンロード版販売開始

同人ゲーム制作サークルSEAWESTは、ビジュアルノベル『Summer!』のダウンロード販売を開始した。

フリーゲームとして公開されているノベルゲーム『春の日に道が続く』の続編。前作から2年半が経ち高校生になった主人公の少年「昇」と、夏休みにドイツから帰ってきた前作のヒロイン「小真（こま）」、その友人「ハンナ」という3人を中心に物語が展開する。公称プレイ時間2～3時間で、体験版も公開中。

主人公以外の台詞はフルボイスとなっており、ハンナのボイス担当にはドイツ語ネイティブの声優を起用。ハンナは挨拶以外の日本語が話せず主にドイツ語で話すが、ドイツ語は昇が聴取できないので作中テキストに台詞が表示されず日本語訳も出ないというのが大きな特徴。異文化コミュニケーションを実感できるという仕掛けとなっている。

遺跡探索アドベンチャー『LA-MULANA 1&2』Nintendo Switch版発売決定

PLAYISMは4月23日、遺跡探索アドベンチャー『LA-MULANA』および『LA-MULANA 2』をセットにした『LA-MULANA 1&2』をNintendo Switch用のパッケージ版として8月6日に発売することを発表した。

「LA-MULANA（ラ・ムラーナ）」は、広大な遺跡、難解な謎、膨大なアイテム、そして強敵との戦いが特徴のアクションアドベンチャーゲームシリーズ。『LA-MULANA 2』はすでにコンシューマ版がリリースされているが、『LA-MULANA』はコンシューマへの初移植となる。なお、合わせてNintendo Switch/PS4/Xbox One対応の『LA-MULANA』ダウンロード版も8月6日にリリース予定。

パッケージ版には初回特典として、64ページにおよぶ公式攻略本と、6枚組のサウンドトラックが同梱される。

RPG『ざくざくアクターズ』関連デジタルコンテンツ半額キャンペーン実施

はむすた氏は、RPG『ざくざくアクターズ』関連のデジタルコンテンツ『ざくアクファンブック』『ざくアク夏休み絵日記』のダウンロード販売において半額キャペーンを開始した。期間は5月19日まで。

『ざくアクファンブック』は、設定資料や小説、本作のファンによるイラストなどを収録（関連記事）。『ざくアク夏休み絵日記』は夏休みまたは夏をテーマに募集したイラストをもとに、はむすた氏が夏休み日記を書くという企画により制作された作品となっている。

『ファタモルガーナの館 Novectacle Collection』発売延期

Novectacle（ノベクタクル）は、5月5日にショップ委託で発売予定だった『ファタモルガーナの館 Novectacle Collection』の発売日を、製造上の都合により5月22日へと延期することを発表した。

これまでNovectacleからリリースされた全作品を収録した、ディスク2毎組のパッケージ。代表作であるノベルゲーム『ファタモルガーナの館』の本編および外伝のほか、設定上の繋がりはないがスターシステム的に『ファタモルガーナの館』のキャラクターが登場するスピンオフ作品『霧上のエラスムス』『セブンスコート』を収録。すべてのゲームタイトルがリマスター＆リメイク化され、最大4K画質の高画質でプレイ可能。また、ディスク2枚目には2017年に開催されたライブイベントの映像を収録する。

なお延期発表に合わせて、映像を収録するディスクがDVDからBlu-ray Disc（フルHD画質）へと変更となることも発表された。これによる価格の変更はないとのこと。

DLsite、ゴールデンウィーク割引キャンペーン開始

DLsiteは4月22日、一部フロアで先行実施していたゴールデンウィーク割引キャンペーンを全フロアにて開始した。対象コンテンツが最大90% OFFとなる。期間は5月18日14時まで。

なお、もぐらゲームスで紹介・レビュー記事を掲載した作品のうち、ゴールデンウィークキャンペーンの割引対象となっているのを確認できた作品は以下の通り。

記事：JRPGの王道ここにあり！コンシューマ級の遊び応えと練り込まれたプレイアビリティを誇る長編大作『アスクギア』

記事：探索型”ラン＆ガン”アクション『ROCKETRON』 銃火器とブースターを駆使して敵を撃て！

記事：もぐらゲームス執筆陣の選ぶ 2018年おすすめフリゲ・インディゲーム15選

記事：『TinyWar high-speed』 むらがる8ビットのユニットが楽しい短期決戦型RTS

記事：クトゥルフなフリーゲーム・インディゲームおすすめ5選。名状しがたい恐怖を堪能しよう

記事：カオスを超えた2Dアクション『魔神女子』 敵の残骸を食べて“女子力”アップ、オシャレコーデに謎クイズ

記事：クッキークリッカーライクな自動探索型RPG『マジックポーション・エクスプローラー』。はた迷惑なダンジョンを薬の力（？）で踏破せよ！

また、通常2,000円～5,000円程度で販売されているBGM素材集で50% OFFとなっているものをピックアップしてご紹介する。ゲーム制作の参考になれば幸いだ。

SOUND AIRYLUVSからは他にもBGM素材集3作品がリリースされており、いずれも50% OFF。なお、SOUND AIRYLUVSの一部楽曲はフリー公開も行われているが、DLsiteで販売されているものはWAVファイルやループ処理済みのOggファイルなど、ゲーム等での使用に適した複数の形式で収録されている。