その責任感、会社に毒です!テレ朝・富川アナの強行出勤、集団感染から何を学ぶべきか

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その責任感、会社に毒です!テレ朝・富川アナの強行出勤、集団感染から何を学ぶべきか

 テレビ朝日「報道ステーション」内での新型コロナウィルス集団感染が止まりません。同社は4月19日、30代の契約スタッフが新たに感染したことを発表。出演者やスタッフの感染者はこれで計4名になりました。

 中でもメインキャスターである富川悠太アナウンサーの感染は世間に衝撃を与えました。国立高校時代は野球部に所属していたスポーツマン。爽やかで快活なアンカーマンをも襲ってしまうとは…。明日は我が身。誰にでも感染の可能性はあるのだと、人々が対策への思いを強くする契機にもなったのです。
 しかし感染までの経緯については、「何とかならなかったのか」との声もあります。
 同番組によれば、富川アナは3日の起床後に38度の発熱があり、4日にも発熱があったといいます。5日は体調に問題はなかったとのことですが、7日の放送中には再び異変を感じ、8日には階段を上る際に息切れを感じるようになったそうです。9日にはスタッフに「きょうの放送を乗り越えれば休むことができる」などとLINEしていたと報じられています。

 ある大手メディアで労務関係を担当する関係者は、「せめて早い段階で『念のために出社を控えます』と話してくれたら、状況も随分変わったでしょう」と指摘します。
 「このご時世、発熱や体調の異変があったら『もしかしたらコロナかも』『周りにうつしちゃうかも』という謙虚な姿勢が求められます。会社にとって一番毒なのは『俺がやらなきゃ』と責任感を持って『強行出勤』してしまうことです。特に局アナさんは打ち合わせやメイクルームなど、スタッフとのタッチポイントが多岐に及びます。周りのスタッフも『念のため、しばらく休まないか』と言ってあげられればよかったのでしょうが…」
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 そういう意味で今回のコロナ禍は、日本の企業文化を大きく変える契機になると前述の関係者は語気を強めます。
 「『24時間働けますか』というキャッチコピーがバブル期に流行したように、日本人は昔からモーレツ社員が大好き。例えば高校球児でも『肩の痛みに耐えて投げ抜いた』や『骨折にもかかわらず志願の強行出場』が美談になってきました。しかし、よく考えてみて下さい。けがした選手が欠場して、代役の選手が大活躍する可能性だって十分あるわけです」
 そして、こう続けるのです。
 「ある程度の組織になれば『代わりのきかない人材』なんていません。もしいるとすれば、組織として未成熟だと公言しているようなものです。テレ朝さんには高い実力を兼ね備えたアナウンサーさんが大勢いる。富川アナから言い出せなくても、『とりあえず自宅でゆっくりしていてくれ。後は俺たちに任せてくれよ』と責任ある立場の人が伝えてあげれば、集団感染にはならなかったかもしれません」
 会社のためなら何でもやる-。かつてはそんな人々が重宝された時代があったかもしれません。しかし、時代は確かに変化しています。昨今の「働き方改革」は今回のコロナ禍によって、さらに加速していくことになるでしょう。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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