豆花、かき氷、朝ごはんまで 素朴でやさしい「台湾スイーツ」のレシピにほっこり
近年、日本からの旅行先としてますます注目を集めている「台湾」。人気の理由のひとつとして”食”があるかと思いますが、その中でもどこか素朴でホッとする味わいのスイーツに魅了される人も多いようです。
そんな台湾のおやつのレシピが記されているのが本書『台湾スイーツレシピブック 現地で出会ったやさしい甘味』。著者の若山曜子さんは、パリのパティスリーなどで経験を積んだ菓子・料理研究家で、夫が台湾に2年ほど駐在したことから、台北のみならず台湾各地の甘いものを食べ歩き、日本で作れるレシピのストックを増やしていったといいます。
本書に掲載されている台湾スイーツは約60種類。豆花(トウファ)、冷たいもの、QQ、粉もの、朝ごはん、台湾の洋菓子という章立てになっています。豆花やタピオカミルクティー、パイナップルケーキといった日本でもよく知られるものから、なつめの春巻き、ピーナッツソルベ、タピオカパンケーキなど、日本ではまだそれほどメジャーじゃないものまでさまざま。食感ひとつをとっても、つるん、もっちり、ふわふわ、サクサク、とバラエティ豊かで食欲を刺激されます。
ただし、通常のレシピだと日本で作るには難しい部分も。たとえば豆花は、台湾では食用石膏(硫酸カルシウム)と地瓜粉(さつまいもでんぷん)で固めるそうですが、日本ではなかなか手に入れにくいですよね。その代わりとなる材料を教えてくれるのも、本書の良さと言えるでしょう。また、豆花といえばトッピングを好きなだけ選べるのが台湾流。本書ではレモン豆花やマンゴー豆花に加え、トッピングもあずき、緑豆、黒米、なつめ、黒糖ウーロン茶ゼリーなど10種類が紹介されていて、眺めているだけでもワクワクした気持ちになれます。
本書のレシピの中には、若山さんが現地でお気に入りのお店を訪れ、実際にお店の方に話を聞いて、秘密だった作り方を踏み込んだところまで教えてもらったものもあるのだそう。巻末には「SHOP LIST」として、こうしたお店の名前や写真が掲載されているほか、「台湾で必ず買うもの」としてお菓子や雑貨などのおみやげ品が紹介されています。そのため、本書をガイドブック感覚で楽しむこともできます。
本場の味を自宅で楽しむためのレシピブックとして使ったり、台湾のお店めぐりをしているような気分でページをめくったり。レシピ本でありながら、いろいろな楽しみ方ができるのも本書の魅力。台湾を旅するような気分で、本書に漂うあたたかくて優しい空気を感じ取ってみてください。
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