【日本の森が呼んでいる 第2回】北海道・福島県|たったひとつを叶える旅<99>

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旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

森が呼んでいる

冬が終わって春が訪れ、緑が日に日に色の濃さを増していきます。陽気が良くなると、屋外へ足が向きますね。

日本の国土の約3分の2(66%)は森林。先進国の中ではフィンランドに次いで、世界第2位の森林国です。春になり、森は雪の衣を脱ぎ、目覚めています。ここへおいでと、森が私たちを呼んでいますよ。理由を聞くこともなく、私たちを清浄な空気で浄化し、心を癒して、黙って送り出してくれます。

移り気な人間と違って、森はここと決めたら根を下ろし、何処へも行きません。静かに同じ場所に佇んで、私たちを待っています。

走る森林浴「トロッコ王国美深」<北海道美深町>

トロッコ王国美深 北海道美深町

「全国一の赤字路線」と呼ばれ、1985年廃線になった、北海道中川郡美深町の旧国鉄美幸線(びこうせん)。現在は、廃線跡を利用してトロッコを走らせる「トロッコ王国美深」になりました。往復10㎞ほどのコースは、訪れた人が自ら運転する(要普通自動車免許)トロッコとしては日本最長の距離。360度開けた視界の中を、ガタンゴトンと音を響かせながら、踏切を過ぎ、鉄橋を渡り、白樺林を抜けて、道北の風景を走って行く爽快さ。約60分、たっぷり森林浴できます。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
「十二滝町」の幻像が揺らめく仁宇布の森は、爽やかで美しい秘密をその裡に隠して静まる。[青い星通信社/北海道中川郡美深町]
トロッコ王国美深
住所:北海道中川郡美深仁宇布215
電話:01656-2-1065
営業時間: 8:30~16:00(4月下旬~10月中旬)
料金:大人(中学生以上) 1,500円
https://www.torokkobihuka.com/

新緑のカーテン越しに見る風景<福島県下郷町>

観音沼森林公園/福島県下郷町

2008年国道289号線が開通するまで秘境とさえ呼ばれていた、福島県南会津の「観音沼森林公園」。「かたらいの径」「くつろぎの径」「やすらぎの径」「ぬくもりの径」「はなやぎの径」「しあわせの径」など9コースの遊歩道が整備されているので、春は新緑、秋は紅葉と四季折々の色彩を水面に映す観音沼を、ゆっくり散策しましょう。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
風に揺らめく一葉一葉が、四季折々の色彩を水の鏡に描き上げる。[観音沼森林公園/福島県下郷町]
観音沼森林公園
住所:福島県南会津郡下郷町南倉沢字観音平

森が恵んでくれるもの<福島県只見町>

恵みの森/福島県南会津郡只見町

ユネスコエコパークに登録されている福島県南会津郡只見町は、その約94%が山林。「恵みの森」は、初心者でも沢の楽しさ、森の豊かさを体験できるトレッキングコース。標高約600m、面積900ha以上のブナ林を往復約4時間トレッキングしていると、森がもたらすものがいかに多いのかを感じることでしょう。冷たい水と深い森、沢を渡る風が夏の暑さを和らげてくれます。道は整備されていますが、熊が出没することもあり、ガイド同行がオススメとのこと。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
豊潤な水を湛える、広大なブナの森林を巡る。[恵みの森/福島県南会津郡只見町]
恵みの森
住所:福島県南会津郡只見町布沢
適期は5月末~11月初旬

今回のたったひとつは、私たちを呼んでいる森の風景。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

注意:詳細につきましては、直接施設へお問い合わせください。
【日本の森が呼んでいる 第2回】北海道・福島県|たったひとつを叶える旅<99>

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