【試乗】日産 フェアレディZ/GT-R/ノート e-POWER│思わずギリギリまで攻めたくなった! 低・中速域のコントロール性を雪上コースでテスト

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【試乗】日産 フェアレディZ/GT-R/ノート e-POWER│思わずギリギリまで攻めたくなった! 低・中速域のコントロール性を雪上コースでテスト 日産 GT-R

ハイパワーモデルを含む3モデルに試乗

雪上を思いっきり走る機会は、そうそうあることではない。

今年1月に、日産が冬の北海道にて雪上試乗会を開催した。例年に比べると北海道でさえも積雪量が少ないという。

しかし、特設コースをはじめとした様々なシチュエーションで、日産の各モデルに試乗し、その性能を確認することができた。

今回の雪上試乗会のクライマックスと言えるのが、低速から中速まで堪能できるツイスティーなスペシャルステージでの試乗だ。

用意されたのは日産の代名詞モデルともいえるスポーツカーのGT-R & フェアレディZ、そして雪上路との相性が良いノート e-POWERの計3モデル。

以下、それぞれのインプレッションの様子をお伝えしていく。

電子制御OFFの方がコントロールしやすい日産 フェアレディZ NISMO(6MT)

初めはハイパワーFRのフェアレディZからの試乗だ。最大出力を355psまで高めたNISMOバーションで、もちろん6MTである。

初めはVDC(ビークルダイナミクスコントロール)をONにしてスタートだ。

発進はその制御に頼りながらも、半クラッチを長めに使うことで余計な滑りを最小限に抑え速度を上げる。

ハンドルを軽く左右に振って、フェイントモーションを起こしコーナーに入る。

アクセルを踏み込んでも、車がVDCのコントロール下にあるので、反応が遅い。

速度による慣性があること、FRということ、そしてショートホイールベースのため、雪上でのスタビリティは期待できない。

そのため、アクセルコントロールとサイドブレーキできっかけをつくり、向きを変える。

テールを大きく振って、速度を落としながら中速コーナーに入る。

オーバーステアにならないよう、注意して走らせた。

日産 フェアレディZ次にVDCをOFFにして発進するが、驚くほど前に進まない。

先ほどは、いかにコントロールが介入していたかがよくわかる。

日産 フェアレディZ

一方でアクセルコントロールでのターンは容易になり、雪上ではかえってコントロールしやすい。

もっとも、滑らせながらのコーナリングが可能なドライバーに限った話ではあるが。

まだフロントノーズがコーナーの出口を向いていない状態で、代わりに自分の肩が出口を向いているのがよくわかる。

滑りながらも、次のアプローチに向けて身体が反応する。

操作が難しい状況でも、しっかりとドライバーの意思に応えてくれるFRスポーツというのは、やっぱり楽しい。

日産 フェアレディZ

予期せぬトラブルが発生したが、安定感あるコントロールが可能日産 ノート e-POWER(4WD)

続いては、ノートe-POWERの4WDモデルだ。

以前にも雪上を走ったことがあったが、そのときに最も楽しいと思ったモデルだった。

今回は、初めからVDCをOFFにしてスタートする。

サイドブレーキと左足ブレーキを駆使してきっかけをつくり、テールを振り出してターンする。

安定感があって非常に楽しい。

エンジンの回転数は高いが、これだけアグレッシブに走らせているため仕方ない。

日産 ノート中速コーナーへ突入し、ここからさらに楽しもうと思った瞬間に、トラブルが発生した。

急にエンジンが吹け上がらなくなり、8km/hほどにしか速度が上がらなくなったのである。どこか故障したようだ。

現場に居合わせた、GT-Rのテストドライバーで有名な加藤氏が症状を見る。

なにやら今まで起こったことがない現象らしい。

走行時の状況を加藤氏には伝えたものの、残念ながら時間内に復帰することはできず、ノートe-POWERの試乗は終了した。

しかし、短時間の試乗でも、コントロールする楽しさが十分に伝わってくるモデルであった。

ドライで最高なモデルは、雪上でも最高だった日産 GT-R(2020年モデル)

最後は日産を象徴するモデルのGT-Rだ。

エンジンが十分に温まっている状態でスタートする。

MTモードで一気に加速するが、雪上でも別次元の速さは健在だ。

ブレーキングのコントロール性も良く、申し分ない。

コーナー途中で外に流されても、アクセルを踏んでいけばどんどん前に押し出される。

日産 GT-R

パワーを完全に伝えることは無理だが、急激なトルク特性の変化もなく、雪上でもコントロールしやすいことがわかる。

この大きなボディでも、軽快に走らせることが可能だ。

だだし、調子に乗り速度を上げすぎると、コースアウトしそうになるため、高ぶる気持ちを抑えてドリフトを楽しんだ。

GT-Rはドライだけではなく雪上でも、スタビリティとコントローラブルを両立し、最高の走りを見せてくれるファンなモデルである。

日産 GT-R

文/松本英雄、写真/日産、編集部

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