シソンヌ・じろうの“女装”を松雪泰子が演じる異色の映画『甘いお酒でうがい』「じろうさんの言葉が美しく詩的でユーモアがあってかわいらしくて……。」
お笑い芸人シソンヌ・じろうによる、40代独身女性の川嶋佳子が日記に綴った517日間の日常を描いた小説「甘いお酒でうがい」が映画化。『勝手にふるえてろ』や『美人が婚活してみたら』で、女性ファンを多く持つ大九明子を監督に迎え、4月10日(金)より全国公開となります。
『甘いお酒でうがい』は、お笑い芸人シソンヌ・じろうが、長年コントで演じてきた40代独身女性・ 川嶋佳子がもしも日記を書いたら? という着想の下、彼女の517日間 の日常を描いた小説がベース。
ちょうど休暇中に本作のオファーを受けたという松雪さんは「ちょうどじっくり、丁寧に役に向き合いたいと思っていた時期にこんなに素敵なオファーをいただきました」とふり返り、最初に脚本を読んで「じろうさんの言葉が美しく、詩的でユーモアがあってかわいらしくて……。いい行間があることで、読み手のイマジネーションが広がっていく、読んで映画を1本見終わったような感覚になる素敵な脚本でした」と語っています。それ以前は、じろうさんのコントも見たことはなかったそうで、脚本と原作小説を読んだ後にYouTubeでコントの動画を見たとのこと。「(映画の世界とは)全然、違っていてビックリしました(笑)」と話しました。
また、佳子さんとの共通点について「ものを大切にして、話しかけたり、愛着をもつところ。私も掃除をする時に、ものに『ありがとう』とか言いながらするタイプなので共感しました」と語る松雪さん。共演した黒木さんが「細かいところをこつこつ、ひたむきに生きている感じ、役の作り上げ方などに(佳子と重なる部分が)出ている気がした」 と言えば、清水さんからも「(松雪さんが)一個一個の行動を丁寧に大事にしているのを感じていて、それは佳子さん と重なる部分があって、現場で撮影以外のところでも佳子さんだなと思っていました」との声が上がりました。
以前からじろうさんと親交があったという黒木さんは、映画のオファー以前に原作小説を読んで「(佳子が)なんてかわいらしい人なんだろう。じろうさんは男性なのに、いろんな人を体の中に住まわせていて、すごいなと思った」と話し、現場でも「間近でかわいい松雪さんを見られて、撮影が楽しくて毎日幸せでした」と笑顔。
黒木さんが演じた若林ちゃんは、“天使”とも称され、佳子さんの背中を押すはつらつとした女性。「佳子さんと松雪さんを笑わせたり、明るくさせられたらいいなと思ってやっていました」とふり返ります。そして、佳子と恋に落ちる年下の男性・岡本くんを演じた清水さん。先輩女優2人と一緒のイベント登壇に「緊張し ています(苦笑)」と挨拶。これまで演じてきた学生役や同世代の女性の恋人とは違うタイプの役柄に新鮮さを感じた というが「相手が松雪さんと聞いて『おぉ……』となりました(笑)。一気に緊張が走りました。光栄なことなんです けど、マネージャーさんに『いま、松雪泰子さんって言いました?』と聞き直しましたから(笑)」と当時の“衝撃” を口にします。
「僕からしたら松雪さんは『テレビに出てる人だ!』『映画で見た人だ!』という感覚です」と語る清水さんだったが、 松雪さんの「(年齢が)ふたまわり以上、離れてますからね」という言葉には「いえいえ! 恋愛に年齢は関係ないと思っています!」とキッパリ。そんな清水さんについて、松雪さんは「ナチュラルに、現場ではリラックスして楽し くさせてくれました。現場でも控室と演じる時の境界線がなく、ずっと楽しくいられました」とその自然な振る舞い に助けられたと称賛を送る。黒木さんも、劇中の清水さんの姿について「キュンキュンです」と太鼓判。映画『甘いお酒でうがい』で、3人の演技を味わって。
『甘いお酒でうがい』
https://amasake-ugai.official-movie.com
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