注目のワンカット撮影『ウトヤ島、7月22日』 未曾有の銃乱射事件をリアルタイムで映像化した緊迫の衝撃作
第92回アカデミー賞で撮影賞、録音賞、視覚効果賞に輝いたサム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』。そのワンシーン、ワンカット撮影技法が話題ですが、『ウトヤ島、7月22日』も全編ワンカットです。
これは2011年7月22日、ノルウェー王国ウトヤ島で実際に起きたテロ事件を、被害者の視点で描いた一作。数百人の学生が参加するサマーキャンプを襲った銃乱射事件にフォーカスを当てた作品で、大パニックのなか、恐怖に立ち向かう少女カヤの視点で事態を描いていくというもの。
本作の映画化にあたっては膨大なリサーチを行ったそうで、その裏付けをベースに映像はカットなしのワンテイクで撮影、音楽も一切使わないことで映画的な装飾を排除。事件を真摯に扱った作品となっています。
未来を夢見た若者たちは、パニックに陥った悪夢のような状況下で何を考え、いかに生き抜こうとしたのか。事件発生から収束までをリアルタイム・ワンカットの手法で、観る者に事件を追体験させる衝撃作です。
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『ウトヤ島、7月22日』
発売中
<Blu-ray>価格:¥4,700(本体)+税
<DVD>価格:¥3,800(本体)+税
発売元:カルチュア・パブリッシャーズ
販売元:ポニーキャニオン
監督:エリック・ポッペ
出演:アンドレア・バーンツェン、エリ・リアノン・ミュラー・オズボーン、ジェニ・スヴェネヴィク ほか
2018年/ノルウェー/97分
(C) 2018 Paradox
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