年金75歳から選択受給開始で年金額が84%割増! 注意すべきデメリットとは

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厚生労働省は、人生100年時代を迎えるにあたり60~70歳の範囲で受給開始年齢を選択できる公的年金の現行制度を、75歳まで引き上げられるよう案をまとめました。もし75歳から受給すれば、年金の月額は65歳受給と比べ84%割り増しになる計算です。
今回は、一見良いこと尽くめの制度変更について、注意すべき点もあわせて確認します。

老齢年金の繰り上げと繰り下げの仕組み

年金の受給開始は原則65歳からですが、個人の希望により65歳より前に受給を早めたり(繰り上げ)、70歳まで受給を延ばしたり(繰り下げ)することが可能です。繰り上げをすると60歳から65歳になるまでの間に受給できますが、早くもらえる分1カ月当たり受給金額が0.5%減額されます。

例えば、60歳0カ月まで繰り上げるとしましょう。
計算すると、

0.5%×12カ月×5年=30%

65歳0カ月で受け取り始めた時に比べて5年前倒しになるので、30%も受給金額が目減りします。

年金を繰り上げ受給したときの減額率

国民年金の場合、65歳からの満額支給は年間78万100円(2019年度)。仮に60歳0カ月から繰り上げ受給すると、30%減額されて年間54万6,070円になる計算です。
いったん繰り上げすると変更や取り消しはできません。減額された受給額の水準が一生そのまま続くこと、障害基礎年金の受給ができなくなるなどのデメリットもあります。
そのため慎重に検討してください。

NEXT:「年金を繰り下げ受給したときの増額率」

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