現役高校生CFO! 社会に還元できるプラン実現を目指す

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現役高校生CFO! 社会に還元できるプラン実現を目指す

ユーグレナ(和名ミドリムシ)などのバイオ燃料の研究開発等を行うユーグレナ社は、2019年夏、18歳以下の最高未来責任者とサミットメンバーを公募しました。511名の応募者の中から最高未来責任者(CFO – Chief Future Officer)に選ばれたのは、都内の高校に通う2年生・小澤さん。1年任期真っ只中の小澤さんと経営戦略部の木村さんに、今回の募集の経緯や今後の取り組みについて伺いました。

サミットメンバーとの顔合わせで初めてCFO就任を実感!

―― 最高未来責任者(CFO)に応募したきっかけは?
朝日新聞に掲載された募集広告が、一面を使って「18歳以下」と強調されたインパクトのあるものだったので、「ここまでして未成年を募集する理由は何だろう?」と興味を持ちました。また、自分に何ができるか試してみたかったのが応募の理由です。

―― 合格を知ったときはどんなお気持ちでしたか?
用件を知らされず会社に呼ばれ、最終面談だと思って会社へ行ったら、出雲社長と永田副社長が部屋の中にいて、その場で合格を伝えられました。正直、実感はなかったです。その後CFOとしてメディアにも発表され、サミットメンバーとの顔合わせをしたあたりから、じわじわと「このポストに就いたんだ」と実感が生まれました。

―― 就任以降の活動について教えてください。
月1回メンバーが集まって行うサミットでは、軸となる大きな企画について話し合っている段階です。それ以外の時でも、ビデオチャットを多いときで週3〜4回行うことも。内容はまだお話できませんが、全国から環境問題に関心の高い人たちが集まっているので、1年間で必ず形にしたいと思っています。
メンバー同士、意見が衝突することも多いですが、お互い納得するまで話し合っています。論点がズレたり長引いたときに、軌道修正したり、休憩や終了の判断をするのは私の役割です。どんな重要な会議でも2時間以上続くと集中力が切れますから。会議が終わった後にメンバーと個別で話すこともあります。
サミットメンバーはそれぞれ自分ができる役割を見つけて自主的に動いていて、それがこのサミットの鍵でもあります。

企業と連携することで「個人の限界」が大きく広がった

―― 高校生活との両立。時間配分などはどう工夫していますか?
この仕事の他にも、学校での研究・部活・体育祭実行委員・塾などもあり、確かにハードです。でも高校生だからできているんだと思います。体力もありますし、自分でやりたくて取り組んでいるので苦にはなりません。今は大人の方々と過ごす時間が増え、株主総会で挨拶をするという普通の高校生では絶対にできないような経験をさせてもらっています。同時に、残り1年しかない高校生活もフル回転で楽しみたいですね。

―― 就任されてからの活動で印象深かったことは? 
サミットメンバーとの顔合わせは、インパクトが強かったです。それぞれが環境問題に強い関心と危機感を持ち、具体的な考えを持つメンバーばかりで、普段学校で環境問題についてあまり話すことはなかったので、「世の中には具体的な行動を起こす小中高校生がこんなにいるんだ」と感銘を受けました。彼らとの出会いで私自身も視野が広がった気がします。

―― 残りの7カ月で取り組みたいことは? 
「話し合って、理解が深まって良かったね」で終わりにしたくありません。アイデアを具体的に落とし込み、社会に還元できて初めて活動の意味があります。学生1人1人にできることには限界がありますが、今回、企業との連携でその限界を引き伸ばしてもらえたと感じています。必ず目に見える形にして、実現させたいです。

30年後に経営の最前線に立つメンバーと、社会を変えていく

【経営戦略部 経営企画課 課長 木村健さんインタビュー】
―― 18歳以下のCFO募集の意図と経緯を教えてください。
ユーグレナ社は、創業者で社長の出雲がバングラディッシュの栄養失調問題に直面し、微細藻類のユーグレナに着眼したことから始まった会社です。またユーグレナからバイオ燃料もとれることから、「人と地球を健康にする」という経営理念のもと、ヘルスケアとバイオ燃料の2本の事業に取り組んでいます。
ただ日本ではバイオ燃料や環境問題への関心が薄いことに苦慮していました。そこで偶然出会ったのが、環境問題に取り組む小学生グループ。彼らが「自分ごと」として真剣に環境や未来について考える姿に衝撃を受け、「30年後に経営の最前線に立つ人たちと一緒に社会を変えたい」と、18歳以下のCFOとサミットメンバーを募ることになりました。

―― 選考はいかがでしたか?
予想の倍以上の応募があり、課題全てに目を通すのも大変でしたが(笑)、「SDGsに対する課題を自分ごとしてとらえているか」と「ユーグレナらしさ」を軸に選考しました。
何よりうれしかったのは、500名を超える小中高生が、楽しい夏休みの時間を割いてSDGsに関する1,200字の作文を提出してくれたという事実。若い世代にこんなに課題意識を持ったたくさんの仲間や味方がいたんだと、勇気づけられました。

―― 小澤さんやサミットメンバーに今後期待することは何ですか?
現時点で若者らしい発想やアイデアがたくさん出され、我々は学ぶことばかりです。社員400人、年間約130億円を売り上げるユーグレナという企業を「てこ」にして、彼らと一緒に社会を大きく動かす取り組みをしたいですね。彼らと一緒じゃないとできないことが、必ずあるはずです。

「部活でバスケをすることが一番のリフレッシュ」と語ってくれた小澤さん。サミットメンバーの意見をまとめ、フォローや仲介役までする様子はCFOの貫禄がありました。30年後に社会の中心にいるのは、まさに18歳以下の若者たち! 彼らだからこそ捻り出せるアイデアを、ぜひ社会に提案してほしいですね。

【profile】株式会社ユーグレナ
最高未来責任者(CFO) 小澤杏子(2年)
経営企画部 経営企画課 課長 兼 政策企画参事 木村健
https://euglena.jp/


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