広島カープ・佐々岡真司新監督は覇権奪回なるか

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広島カープ・佐々岡真司新監督は覇権奪回なるか

プロ野球の連覇の記録

広島は2016年から18年まで、リーグ3連覇を果たしたが、1950年に2リーグ制となって以来、セ・リーグで連覇を果たしたケースは10度ある。しかし巨人以外で3連覇を達成したのは広島だけだ。
巨人の記録は他チームを圧倒していて、空前絶後と言われる1965年からの9連覇以外にも3連覇を3度、5連覇を1度経験している。セ・リーグでは巨人以外で2連覇をしたチームですら、79年から80年の広島、92年から93年のヤクルトしかない。
一方、パ・リーグでは3連覇以上を果たしたのは南海(現ソフトバンク=3連覇が2回)、阪急(現オリックス=3連覇と4連覇が各1回)、西武(4連覇、5連覇が各1回、西鉄時代に3連覇が1回)の3球団で7回ある。
セ・リーグで巨人1強が際立つ中で、その流れに抵抗してきたともいえる広島だが、4連覇を達成できなかったこともあり緒方孝市前監督が昨季限りで退任し、球団が新監督に擁立したのは、佐々岡真司コーチだった。

連覇記録 セ・リーグⒸSPAIA連覇記録 パ・リーグⒸSPAIA

2007年に現役を引退した佐々岡は、野球評論家としてテレビやラジオ、スポーツ新聞紙上で活躍した後、14年から広島で2軍コーチに就任し、19年は1軍の投手コーチを務めた。チーム防御率を4.12から3.68に大きく改善した手腕が評価される佐々岡だが、2年ぶりのリーグ優勝を手にすることができるのだろうか。

連覇V逸で就任した新監督は過去に5人

これまで連覇が途切れ、退任した監督の後を受けて就任した新監督は、セ・リーグに2人、パ・リーグに3人の計5人しかいない。
意外に少ない言う気もするが、連覇が途切れた翌年も手腕を買われて留任するケースが多く、セ・リーグでは6人、パ・リーグではのべ9人が引き続き指揮をとっている。確かにその段階で監督を交代させる決断をすることは難しいということもあるかもしれない。
また、連覇を果たしたその年に退任し、新監督に席を譲るというケースもある。1994年の森祇晶(西武)、2007年のヒルマン(日本ハム)、2015年の秋山幸二(ソフトバンク)の3人が優勝を花道に退団している。
連覇が途切れた後に就任した新監督の成績を見てみよう。セ・リーグの二人はいずれも巨人で、1960年に6連覇に挑んだが2位に終わった水原円裕(茂)の後任となった川上哲治と、その川上が1965年から9連覇を達成したものの10連覇が阻まれ1974年に退任した後に監督に就任した長嶋茂雄だ。
後に空前絶後の9連覇を達成する名将・川上は就任1年目の61年にペナントの奪回に成功したが、長嶋はチームワーストの最下位に沈んだ。
パ・リーグは1959年、西鉄(現西武)で連覇が3で途切れた三原脩の後任の川崎徳次、阪急(現オリックス)、近鉄(現オリックス)それぞれで連覇をした翌年のV逸で退任した西本幸雄の後任となった上田利治と関口清治の3人だが、西鉄の川崎は3位、阪急の上田、近鉄の関口はともに2位でシーズンを終え、監督の1年目は優勝に届かなかった。
連覇の翌年に優勝を逸した前監督の監督退任を受けて新監督となった5人のうちチームに再度ペナントをもたらしたのは川上だけだ。また、投手出身は川崎だけだが、思うような成績は残せなかった。佐々岡監督には、こうした厳しいデータを跳ね返す采配でチームを勝利に導いてもらいたい。

連覇、V逸後に就任した新監督の成績 セ・リーグⒸSPAIA連覇、V逸後に就任した新監督の成績 パ・リーグⒸSPAIA

投手出身の佐々岡、高津新監督が競う

さて、2020年のNPBでは広島の佐々岡を含め高津臣吾(ヤクルト)と三木肇(楽天)の3人が新監督として指揮を取ることになる。
三木監督の現役時代は内野手だったが、佐々岡監督と高津監督は投手出身だ。広島では投手出身の監督は1965年の途中から68年まで指揮をとった長谷川良平以来、53年ぶりとなる。ヤクルトは1984年途中から86年まで監督を務めた土橋正幸以来、35年ぶりの投手出身の監督の誕生となった。
両球団とも久々の投手出身の監督の起用だが、長谷川監督時代の広島の成績は、5位、4位、6位。土橋監督時代のヤクルトの成績は5位、6位、6位。いずれも好成績を残せていない。
佐々岡、高津両監督がそういった過去を覆せるかに関心が集まるところだが、二人の現役時代はほぼ重なっている。高津監督は佐々岡監督より1歳年下で亜細亜大学からプロ入りしたのも1年遅い。
佐々岡は1989年にNTT中国からドラフト1位で広島入り。90年にデビューしていきなり13勝17セーブと先発と抑えでフル回転、2年目は主に先発で17勝をあげ広島の優勝に貢献し、MVP、最優秀防御率、最多勝、沢村賞、ベストナインと各種の賞を総なめにした。その後もチームの事情に応じて先発もリリーフも務めた18年間の現役生活だった。
現役での18年間を広島一筋で全うし、570試合登板、138勝153敗106セーブという成績を残し、1991年には沢村賞も獲得、投手の柱として活躍した。
先発、抑え、中継ぎとチーム事情によりさまざまなポジションを任され、1999年にはノーヒッターも達成。先発100勝で100セーブは江夏豊以来史上2人目の記録だった。
高津は91年のプロ入りから3年目で抑えに転向してその才能を開花させた。97年、98年は不調に苦しんだが、99年に復活。計4度の最優秀救援投手賞を獲得し、MLBでも2年間活躍。日本球界に復帰した後も、韓国と台湾のプロ野球で活躍。名球会入りを果たしている。NPB通算286セーブは岩瀬仁紀(中日)についで、NPB/MLB通算313セーブは佐々木主浩(横浜、マリナーズ)についでいずれも2位だ。
95年から97年はそれぞれチームのクローザーとしてマウンドにあがったが、95年はヤクルトが優勝、広島は8ゲーム差の2位。対戦成績はヤクルトが15勝11敗。96年は広島が3位、ヤクルトは4位。対戦成績は広島が15勝11敗。97年はヤクルトが優勝、広島は3位。ヤクルトが15勝12敗という成績が残っている。チームの成績ではヤクルトが優勢だが、投手としてはほぼ互角の実績を残してきたと言っていいだろう。
現役時代にグラウンドでライバルとして対決した二人が、今季は指揮官として競い合うことになった。広島は2年ぶりのペナント奪還を、ヤクルトは低迷するチームの再建を、それぞれ新監督を託したが、どんなドラマが待っているのだろうか。

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