LUNA SEA、30周年ホールツアー『CROSS THE UNIVERSE』、圧巻の開幕!

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LUNA SEA、30周年ホールツアー『CROSS THE UNIVERSE』、圧巻の開幕!

 
自身10枚目のオリジナル・アルバム『CROSS』を携えた、LUNA SEAの全国ホールツアー『LUNA SEA 30th Anniversary Tour 2020-CROSS THE UNIVERSE-』が開幕した。初日となる2月1日(土)・2日(日)公演が行われたのは、埼玉・三郷市文化会館。世界に名だたるスティーヴ・リリーホワイトを共同プロデューサーに迎えて生み出された『CROSS』の新曲群は、音源の段階で凄まじい完成度を誇っていたが、ライヴではさらにまた新たな輝きを放っていた。ツアーが始まったばかりとは思えないほどのバンドの一体感、グルーヴ感が生成されていたことも驚異的。末恐ろしさすら感じさせるような幕開けの2DAYSだった。
 
ミステリアスなオープニング新SEに乗せ、RYUICHI(Vo)、SUGIZO(Gt/Vn)、J(Ba)、INORAN(Gt)、真矢(Dr)がステージに出揃うと、会場は大歓声とメンバーコールに包まれた。セットリストはアルバム『CROSS』収録曲をほぼ網羅、2DAYSを両日観ればコンプリートできる内容で、前回、前々回のツアーよりも〝アルバムを引っ提げて″という軸が明確になっている。「宇宙の詩~Higher and Higher~」など『機動戦士ガンダム』40周年とのコラボレーション曲群は、既に揺るぎないクオリティーに到達。初披露の曲たちも、「PHILIA」や「静寂」といった、複雑なリズム・構成を誇るドラマティックな楽曲群は想像以上にライヴ映えしたし、「You’re knocking at my door」や「Closer」などの真っ直ぐなロックンロール・ナンバーは、生歌唱・演奏の熱量、身体性によって真価を発揮したという印象。いずれも今後益々育っていくのは確実である。今後ご覧になる方の楽しみを奪わないよう明言は避けるが、ある曲で某メンバーが思いがけない楽器をプレイしたサプライズに、会場が歓喜にどよめく場面も。ニュー・アルバムの曲を初披露するだけでも充分新鮮なのに、「あの曲をこんなふうに表現するなんて…!」という驚きがあちこちに仕掛けられ、LUNA SEAの新しい表現に触れる楽しさに満ちていた。
 
LUNA SEA三郷写真㈪.jpg
 
同時に、既存曲のチョイスが両日で全く異なっていたことも特筆しておきたい。ここには結成30周年イヤーにふさわしい、集大成感を見て取れる。かつ、アレンジはアップデートされており、あくまでも今現在のLUNA SEAが鳴らす意義と魅力を堪能できる。最新曲と既存曲はごく自然に混ざり合い、年代的なギャップを感じさせないどころか〝30周年のLUNA SEAのベスト盤″を聴いているようですらあった。30年という年月は長く重みがあるが、到達点と捉えるのではなく、「30周年は次のスタートかなと思っています。未来に向かってスロープを駆け上がっていきたい」とRYUICHI。オーディエンスからは大きな拍手が送られた。
 
2019年12月にさいたまスーパーアリーナで開催された『LUNATIC X’MAS』の美しい照明デザインは本ツアーでも健在。音楽と完璧にリンクする神秘的で洗練されたライティングはバンド史上最上級のクオリティーであり、楽曲だけでなく、ステージ表現が総合的に進化を遂げているのをひしひしと感じた。細部まで緻密につくり込んだ芸術性と、ロックバンドならではの熱量と逸脱、高揚感とが共存する2020年のLUNA SEAは圧倒的に強い。MCでRYUICHIが言及していたように、メンバー自身が音楽を、バンドを楽しむ初心に立ち返っているのはステージを観れば明白。この勢いのまま、本ツアーは今後どんな地平へと辿り着くのか? 初日から2日目、たった1公演を経ただけでも新曲群は早くも大きな成長を遂げていた。自己ベストを一公演ごとに塗り替えていくであろうこのツアーは、三郷以降、町田でのSLAVE限定公演も含めると、全国14都市28公演を巡っていく。30周年を経て新章の扉へと手を掛けた、LUNA SEAの進化の軌跡からどうか、目を離さないでいてほしい。
 
LUNA SEA三郷写真㈫.jpg
(取材 文:大前多恵 photo:田辺佳子)

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