【犬鳴村】Jホラーの巨匠・清水崇が都市伝説を映画化!実在の土地にまつわる最恐の噂とは?

access_time create folderエンタメ
【犬鳴村】Jホラーの巨匠・清水崇が都市伝説を映画化!実在の土地にまつわる最恐の噂とは?

『呪怨』シリーズなどで90~2000年代の「Jホラーブーム」を牽引してきた清水崇監督が、福岡県に実在する村にまつわる都市伝説を基にして描いた『犬鳴村』が2月7日に公開される。地元でも有名な心霊スポットから生まれた恐怖の物語を、その背景となった伝説もあわせてご紹介!

福岡県に実在する土地にまつわる「犬鳴村伝説」とは?

【犬鳴村】Jホラーの巨匠・清水崇が都市伝説を映画化!実在の土地にまつわる最恐の噂とは?

©2020 「犬鳴村」製作委員会

福岡県に存在した犬鳴谷村。犬鳴ダムが建設されたため現在は湖底に沈んで存在しない村(「犬鳴」という地名自体はまだ存在している)だが、その村と周辺のさまざまな場所にまつわる虚実が混じった伝説が「犬鳴村伝説」。
「大昔から差別を受けてきたため、外部との交流を一切断っている」、「その存在が地図から抹消されている」、「村の入り口に「この先、日本国憲法は通用しない」という看板がある」などいろいろな話が広まっている。しかし、実在した犬鳴谷村は、江戸時代ぐらいまでは福岡藩の要所としてそれなりに栄えていたと言われていて、終戦後には過疎化したものの、伝説で語られれているような事実はなかったと言われている。
伝説で言われている「犬鳴村」と「犬鳴谷村」の場所は若干違っているのだが、周辺に存在するいろいろな場所が、伝説へと変化しているようだ。
近くの犬鳴峠を通っていた道(旧道)にあるトンネル(旧トンネル)は、近くに幹線道路とトンネルが新たに作られたこと、さらに旧トンネルの老朽化、旧道が不法投棄や暴走族のたまり場になってしまったことからどちらも閉鎖され、旧道の入り口は柵で、旧トンネルの入り口はコンクリートのブロックで、それぞれ封鎖されている。防犯上の理由でこのような状態になっているのが、「村が外部と途絶している」という噂を生んだのかも知れない。
また、昭和末期には旧トンネルで少年グループによる殺人が発生したり、20世紀末にはダムで死体が遺棄されるなどの事件も発生していて、それらも禍々しい伝説につながっているようだ。
そんな「犬鳴村伝説」を基にして製作されたのが、この『犬鳴村』だ。

『犬鳴村』ストーリー&内容(詳細には触れず・ネタバレ無し)

【犬鳴村】Jホラーの巨匠・清水崇が都市伝説を映画化!実在の土地にまつわる最恐の噂とは?

©2020 「犬鳴村」製作委員会

臨床心理士の奏(三吉彩花)は、勤務先の病院に通う幼い少年が、普通の人には見えない人間の存在に気付いていることを知り、愕然とする。実は奏自身も「見える」体質で、そのために日頃から人知れず悩んでいた。
そんな中、彼女の兄・悠真(坂東龍汰)とその恋人の明菜(大谷凜香)が、心霊スポットとして知られる「犬鳴村」だと言われている廃屋だらけの集落跡に行って以来、奏の周辺で奇妙な出来事が次々と起こりだす。奇妙なわらべ歌を歌い、さまよい歩く女性。そして相次ぐ行方不明者と、水の無いところで死んだのに「溺死」と判定された連続変死…。その全てに、「犬鳴トンネル」とその先ににあるという犬鳴村が関係していることが判明する。連続する不可解な出来事の真相を突き止めるため、奏は意を決して犬鳴トンネルへと向かうが…。
実在の旧犬鳴トンネルやダムを伝説に絡ませたストーリーは、まさに現実と伝説を絶妙にブレンドさせたもの。そこに登場するアイテムの多くは、私たちの周りに普通に存在するようなものばかり。それがさまざまな恐怖を生み出すのだから、本当に怖い。私たちの日常に密接している場所やアイテムから恐怖が生まれるわけだ。こういう怖がらせ方は、まさに清水の本領発揮。その手腕は、Jホラーブームの頃からまったく衰えていない。
よくある「都市伝説の映像化」にとどまらず、血のつながりなど日本的な要素を強く漂わせた演出は、まさにかつての日本映画の名物の一つだった「怪談映画」の趣。ショッキングな画面や音で無闇に脅かす「サプライズ」演出に頼っていなところは、さすが「恐怖」を追究し続けている清水だ。
これはマニアックな余談だが、奏たちを悩ませるのがある“血”だという展開に、『オーメン』(1976年)などのホラーやオカルト映画が世界的なブームになっていた1970年代後半に、この映画と同じ東映が公開した『犬神の悪霊』(1977年)という作品を連想してしまった。地方のある村を舞台にしているところをはじめ、細かい部分で似たような要素がそこそこ出て来るのだ(詳しく書くと『犬鳴村』のネタバレにもつながりそうなので自粛)。恐らく偶然の一致だろうが、「東映」と「犬」というキーワードが両者をつなげているような気がする。

三吉彩花の「恐怖演技」、クセ者揃いの脇役陣にも注目!

【犬鳴村】Jホラーの巨匠・清水崇が都市伝説を映画化!実在の土地にまつわる最恐の噂とは?

©2020 「犬鳴村」製作委員会

近年の日本のコラー映画の特徴の一つが、旬の女優を主演に据え、彼女たちが恐怖に陥る姿を容赦なく描くことだろう。この作品で主役を務めているのは三吉彩花。小学生の時からモデルとして活躍するかたわら、アイドルグループ「さくら学院」の一員としてタレントしても活動、『GTO』などの人気ドラマや『告白』(2010年)などの映画に出演するなど女優としてもキャリアを積んでいった。特に『グッモーエビアン!』(2012年)での麻生久美子の娘役は叩く評価され、毎日映画コンクールスポニチグランプリの新人賞を獲得した。さらに矢口史靖監督のミュージカル『ダンスウィズミー』(2019年)にも主演、歌とダンスを披露するなど多才ぶりを発揮した。その次の出演となるこの作品では、一転して恐怖と謎に挑む臨床心理士を演じている。恐怖の演技はもちろん、顔立ちや姿の美しさが作品に独特の雰囲気を漂わせている。
その一方で、重大な秘密を抱えている奏の両親に扮した高嶋政伸と高島礼子をはじめ、寺田農や石橋蓮司といった個性派のベテランが作品の怪しげな雰囲気を盛り上げている。また、坂東龍汰、大谷凜香、宮野陽名、そしてダンス&ボーカルユニット「SUPER★DRAGON」のメンバーでもある古川毅といった若手俳優たちも好演している。
映画が完成する前から、すでに世界中の映画会社からオファーが殺到したというこの作品。恐怖の本質を理解している「ホラーの名手」が相変わらず画面に叩きつける「安定の怖さ」は、映画館の暗闇でこそ存分に体験できるのだ。

映画『犬鳴村』公式サイト


関連記事リンク(外部サイト)

【怪談映画名作10選】元祖Jホラー!昭和の夏の風物詩、本当に怖い日本映画はこれだ!
【ヲタクに恋は難しい】「高畑充希の総攻撃」を食らう快作!山﨑賢人の怪演も楽しいコメディをちょい掘り!
【37セカンズ】障がいと向き合い前向きに生きるヒロインの姿が見る人に元気をくれる傑作人間ドラマ

access_time create folderエンタメ
local_offer
映画board

映画board

映画に関連するニュースや作品情報、レビュー、キャスト情報、視聴率、ランキング、チケット予約などを掲載している映画メディアサイト。

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

スマホゲーム タラコたたき
ガジェ通制作ライブ
→ガジェ通制作生放送一覧