宇宙VS深海!? 究極のフロンティア開発対談に行ってきました

7月28日(金)に行われた、『JAXA相模原キャンパス特別公開2012』に行ってきました。その感想・レビューをお届けします。

JAXA 真夏の祭典

世間的には土用の丑の日であるこの日、鰻から出る本当に美味しそうな匂いには目もくれず、JAXA相模原のイベント『JAXA相模原キャンパス特別公開2012』に行ってきました。

宇宙VS深海!? 究極のフロンティア開発対談に行ってきました

最近では『小惑星探査機・はやぶさ』が話題になったり 金環日食が列島広範囲で観れたりと、何かと話題な宇宙の話。サブカルチャーでも、『宇宙兄弟』、『仮面ライダーフォーゼ』、『海賊戦隊ゴーカイジャー』、『モーレツ宇宙海賊』など、宇宙を題材にしたコンテンツは枚挙に暇がありません。売れないコピーライター風に言うならば、「今、静かなブーム!」ってやつですね。

そんななか、JAXA・相模原キャンパスが開催する真夏の祭典! これに行かないでどこに行く! と思っておりました。筆者はそういった宇宙サブカルに目がないうえに、若干のミーハー者なので、ちょっとウキウキしながらも、同時に軽い不安もありました。いかんせんイベントが夏休みに行われることや、随所に見られる子どもへの配慮から、子ども向けイベントであることは容易にうかがい知れたのです。

行ってビックリ! 大きなお友だちがたくさん!

当日。不安と期待と夏の殺人的な日差しへのうんざり感を胸に、訪ねてみるとびっくり。大人も意外に多いのでした。子ども同伴でない、いわゆる“大きなお友だち”です。自分のことを棚にあげて、「みんな仕事は大丈夫なのだろうか」と思ってしまうくらいです(本当に大きなお世話ですね)。

キャンパス内は広く自然豊かで、大学のそれといった雰囲気。建物などもまさに研究所然としておりました。
食堂内にはJAXA名物『魔王カレー』や『はやぶさ』DVD関連グッズが並び、そとの屋台では『はやぶさ焼きそば』等のあやかった名物がズラリ。

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結構はやっておりました。

しかし! そんな軟派なイベントはあくまでオマケ。筆者が一番楽しみにしていたのはこれらではなく、ある対談にありました。それは、
JAXA×JAMSTEC連携協定締結記念トークイベント ―海と宇宙の“深い”話―
というものです。

宇宙VS深海!? 究極のフロンティア開発対談に行ってきました

宇宙VS深海!?

宇宙開発を司るホームチーム・JAXA。対するは深海探索を司るアウェー・JAMSTEC。
この2つの研究開発機構のトークイベントとは、いわば、現代フロンティアスピリット業界の王・長嶋対決です。格闘技でいうならモハメド・アリ対アントニオ猪木、特撮界ではゴジラ対キングコング。そのレベルの対決と言っても過言ではないのではないでしょうか。言いすぎでしょうか。

人一倍鼻息荒く会場にもぐりこむと、中の空気は意外とアットホーム。そりゃそうです。子どもと同伴の親がほとんどですから。それでもただならぬ雰囲気をかもし出す大人たちもいました。このビッグなマッチを一瞬たりとも聞き逃がすものかという気概を持ったであろう、真剣な目のお友だちが(おそらく筆者も、そういう目で見られていたのかもしれませんね)。

そんな雰囲気のなか、はじまった対談。「いきなりの掴み合いか!?」という個人的な予想を裏切り、思いのほか笑いの多い、面白い対談でした。
JAMSTEC・高井氏の京都弁が会場を笑わせ、金の話で観衆を引き込み、役人の悪口で観衆の同意を誘うと、負けじとJAXA・矢野氏は宇宙のスケールの大きさやフロンティア精神の素晴らしさ、宇宙開発のやりがいなどで、会場をうんうん言わせる好ゲーム。ハイレベルな技の応酬です。
最後には、両者は対決するだけではなく、深海×宇宙のコラボとして、『土星衛星エントラダス』の海水サンプルリターンの計画があることを伝え、金曜日の会は終了となりました。会場は満場の拍手に包まれ、大興奮でありました。確かに面白かったのです。

あっという間でしたが、とてもお二人のトークの内容が素晴らしく、ビデオで見る限り退屈なアリ対猪木以上の興奮がありました。

おわりに

JAXAは意外とちょくちょくキャンパスを公開したり、宇宙学校と称して啓発活動も行っております。興味がある相模原近郊にお住まいの方は、是非一度足を運んでみては!? 話題の『はやぶさ』の等身大模型もありますよ!

※この記事はガジェ通ウェブライターの「写楽斎ジョニー」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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