ヘレン・ミレンが嘘を重ねる最恐の悪女役に挑む! 輝かしく長いキャリアを築く秘訣は「同じような役に『No』と言う強さ」
『クィーン』でオスカーを受賞したヘレン・ミレンと、2度のオスカーノミネート、『ロード・オブ・ザ・リング』のイアン・マッケラン。大英帝国勲章を授与され、DameとSirの称号を持つ名優ふたりが待望の映画初共演! 『美女と野獣』の監督、『シカゴ』『グレイテスト・ ショーマン』の脚本を手掛けた名匠ビル・コンドンがメガホンをとった、大人のための極上のサスペンス『グッドライアー 偽りのゲーム』が2月7日(金)に公開となります。
英国を代表する名優、ヘレン・ミレンとイアン・マッケランヘレンは、役者として輝かしいキャリアを長年築いてきましたが、その秘訣を明かしました。
ミレンは「私とイアンのキャリアを見てみて共通しているのは、私たちは映画、シアター(舞台)、時にはテレビと回り巡っている。たった一つのことをすることだけに、こだわっていないということ。そして、役柄もいろいろなものをミックスする。先日、イアンが言っていたことで私 にも当てはまる真実で、ある一つの役柄が成功したら次の5作でオファーされるのは基本的に同じような役柄だ、ということ。だから、そ れに“No”と言う強さを見い出していかないとならない。そこから幅を広げて、違うものへと腕を伸ばしていけるものを探さないとならない。 驚かせる、予想以上の何かを提供していくために」と話します。
『クィーン』(2006)でエリザベス女王を演じ、アカデミー賞をはじめ多くの映画賞で主演女優賞に輝いたミレンですが、確かにここ5年の主な出演映画をみても、ミレン自らブロックバスター映画と呼ぶ『ワイルド・スピード』シリーズ、ホラー・ファンから注目を集めた『ウィン チェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』(2018)、名画をめぐる物語で実在の女性を演じた『黄金のアデーレ 名画の帰還』(2015)など、その幅広い作品と役柄に驚きます。そして、そのセオリー通り、満を持して今回『グッドライアー 偽りのゲーム』で演じたのは、表立ってはやさしく知的だが、ベテラン詐欺師を地獄に突き落とす最恐の悪女だ。エリザベス女王から一転、その悪女ぶりは一瞬の表情も見逃せません。
マッケランは「僕は、演技ばかりじゃなくて他のことをする時間をしっかりとるようにしている。オフの時間を大切にして美術館に足を運 んだり、ロンドンの街を徘徊したり、旅行したり、もっと友達と会ったり。そのあとにまた働きだすと、働いていなかった時間に僕が一番恋し く思うのは、自分が何かをうまくできるというフィーリングだ、と感じる。イアン・マッケランが世に存在している、という認識。そして、僕はベターになれる。それが、僕がずっとやっていける理由だ。生きているのだ、と僕は思いおこされる。生きていく目的(意義)があるのだ、とね」と続けます。
今後やりたい仕事についても、ミレンは「インディペンデント映画を演じるのは素晴らしい。迅速に演じていかなくてはならないし、大 抵は興味深い脚本になっている。そしてブロックバスター映画も。そして、そのあとにはシアターに戻るかもしれない。恐怖におびえて、汗 をかいて、オー、マイ・ガッド、と焦ることになるかも。それが、私たちの望むことなの。そんな変化を」と変わらず違うものを探求する姿勢を示しました。
誰も予測できない超一級の「嘘」を演じ切るレジェンド俳優たち。まさに「これがオトナの騙しあい」。イギリスを舞台に優雅で小粋な ハーモニーを奏でながらも、繰り広げられる激しい演技バトルとサスペンスならではの予測不能の展開をぜひ堪能して!
【動画】映画『グッドライアー 偽りのゲーム』WEB版予告編 2020年2月7日(金)公開
https://www.youtube.com/watch?v=9rPzR0jWuS4 [リンク]
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