日本発の空飛ぶクルマSkyDriveが有人飛行テスト開始 夏にはデモ飛行を予定

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「空飛ぶクルマ」を開発する日本のスタートアップ「SkyDrive」が、2019年12月から、有人飛行試験を開始している。人が実際に乗って行う飛行試験は、日本では初めてのこと。

・巨大な屋内飛行試験場で

SkyDriveは元トヨタの技術者グループが設立したスタートアップ。世界最小の空飛ぶクルマの開発を目指している。

同社ではこれまでプロトタイプの試験飛行を幾度となく繰り返してきたが、全て遠隔操作によるもので、人は乗っていなかった。有人の状態で行われるテストはこれが初めて。

2019年12月に開始された有人試験飛行は、名古屋市郊外にある日本最大級の屋内試験飛行場で現在も続けられている。同社のニュースリリースによれば、2019年5月に同社と豊田市が締結した『新産業創出へ向けた「空飛ぶクルマ」開発に関する連携協定』によって、この試験飛行場の利用が可能になったとのことだ。

・今年夏の公開デモ飛行を目指す

「空飛ぶクルマ」は、人が乗るドローンといえるもの。完全自動操縦で、垂直に離発着できるのが特長だ。

SkyDrive社は、都市部でのタクシーサービス、離島や山間部での日常的な移動手段、災害時の救急搬送などでの用途を視野に入れている。

現在、空飛ぶクルマと同種のeVTOL(電動垂直離着陸型無操縦者航空機)を、世界100社以上が開発を進めているといわれている。日本でも、2018年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、本格普及に向けて各社の取り組みが進んでいる。そんな中、今回の有人飛行試験は、日本勢各社の先陣を切ったものとして注目されている。

現在進行中の飛行試験について、詳細は公表されていないが、概ね順調であるらしい。今後同社は屋外での飛行試験許可を取得し、今年の夏には公開のデモンストレーション飛行を披露する予定。また、実機の販売開始は2023年を目指している。

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