生体情報も生体信号も測定! JDIと東大が0.015ミリの極薄イメージセンサを共同開発

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ジャパンディスプレイ(JDI)と東京大学大学院工学系研究科染谷研究室は21日、指紋や静脈、脈波を測定できる薄型イメージセンサを共同で開発したと発表した。この手のものは世界初という。

わずか15マイクロメートル(0.015ミリメートル)と極めて薄いため曲げて使用することが可能。より安全性を高めた認証システムの構築に活用できるとしている。

・高速の読み出し

指紋や静脈を計測できるセンサーは珍しくないが、指紋、静脈、脈波の3つを測定できる薄型イメージセンサは世界初とのこと。

イメージセンサは光の信号を電気信号に変換するものだが、今回のイメージセンサは高移動度の低温ポリシリコン薄膜トランジスタと、高感度な有機光検出器を集積している。これにより高速の読み出しと高解像度の撮影が可能となるという。

・なりすまし防止に

この技術を具体的に社会でどのように活用できるかというと、生体情報(指紋、静脈)に加えて生体信号(脈波)を同時に取得できるため、より安全性の高い認証システムを構築できる。たとえば、生体認証で本人なりすましなどを防ぐのに役立つとのこと。

JDIは指先をかざして情報を読み取る据え置き型と、手首などに貼り付けるフィルム型を発表。とくにフィルム型はウェアラブルとして利用できるため、用途は広そうだ。

JDIと東大の研究成果は英科学誌「Nature Electronics」オンライン版で公開された。

JDI

(文・Mizoguchi)

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