うつ病なの?不安やイライラ…その症状「男性の更年期障害」なのかもしれません!

どうも、ライターの丸野裕行です。

去年放送されたM-1グランプリ2019で、ネタとして上沼恵美子さんが「更年期障害もマシになったんですよ!」(※前年の酒に酔った芸人による、上沼さんへの悪口に対して)を連発していたように、女性特有の病気として有名な更年期障害ですが、実は男性ホルモンであるテストステロンが減ることによって、男性でも更年期障害が起こってしまいます。

今回は、男性ホルモンが減少すると男性の身体は一体どうなってしまうのか、をレクチャーしていきたいと思います!

男性の更年期障害ってどんな症状?

男性が更年期障害になってしまう時期には個人差が大きく、ホルモン低下が始まってしまう40歳以降であれば、いつでも更年期障害が起こりうる可能性があります

男性ホルモンには、筋肉や骨を強化する、性的な機能をしっかりと保つなど、様々な働きがあります。さらに、判断や理解力などの認知力を高めてくれる役割もあるんですね。精巣で作られ、血液中に分泌されるテストステロンの働きは様々な部分に影響するので、一度低下がはじまれば、いろいろと症状が現れてきます。

不安やイライラ、不眠など更年期障害の症状

更年期障害になると、まず症状として心身に悪い影響が出てきます。その症状は、物事への興味や意欲をなくす、不眠、不安、怒りっぽい、憂鬱な気持ちなどがあります。

身体的には、筋肉や関節痛、異常発汗、体のほてり、疲労感、肥満、過食、頻尿、性欲の低下などがあります。うつ病との共通点が多いと思われがちですが、うつ病は拒食や痩せることが多いのに対し、更年期障害は太りやすいのが特徴になります。

男性ホルモンは肥満抑制作用も持っているため、男性ホルモンが低下すると食事や運動量など生活は変わらなくても、太りやすくなるんです。

疑うべき症状が出ると、まず男性更年期障害の診断をしましょう

更年期障害が疑われるときは、まず泌尿器科を受診することです。昨今では、男性更年期やメンズヘルス外来といった専門外来を設ける医療機関も増えてきました。

診断は、血液検査と問診が中心。血液検査で十分な量の男性ホルモンが分泌されているかを調べます。血液中のテストステロンの値が8.5pg/mL未満で心身の症状を強く感じている場合、更年期障害と診断します。問診では、心身にどんな変化が出ているか、EDなどの性的能力低下がないかを確認するわけです。

男性ホルモン低下を防ぐために、生活環境を見直すこと

男性の更年期障害の解決法としては、まず男性ホルモン低下の防止、分泌量を増やすための生活改善をします。以下はそのポイントです。

他者と競い合う

ゴルフや卓球、ボウリング、テニスなどスポーツをする、麻雀や将棋、囲碁、オセロなどのゲームをするなど、友人や仲間と競うことによって、男性ホルモン分泌が促され、症状の改善が期待できるといいます。

さらに、展覧会や公募に自分が作った・書いた作品を出品するなど人の評価を受ける趣味を持つものいいそうです。

運動で全身に刺激を

運動で、自分の躰の大部分を占める大きな筋肉に刺激を与えることで、男性ホルモンの分泌量が増加することがわかっているそうです。

スクワットや腹筋背筋などの筋力トレ、軽いジョギングなどの運動を、毎日10~15分程度継続することで改善されるそうです。

睡眠でリラックス

男性ホルモンというものは、早朝に多く分泌され、夕方頃に低下する特徴があるんです。なぜそうなるのか? 

それは、睡眠中に男性ホルモンが分泌されるためにこのようになるからです。不眠で睡眠がとれなくなると、男性ホルモンの分泌量が低いままになるのでしっかりと眠るようにしましょう。

ストレスを感じないように解消法をもつ

ストレスが過剰にかかってくると、精巣内でテストステロンが作られる能力が低下してしまいます。

例えば、ゆっくり入浴したり、休日にドライブする、趣味を持って没頭するなどのストレス解消法をもつのが得策です。

症状が軽い場合と重い場合の治療

症状が軽い場合は、症状に応じた投薬や漢方薬を使っての治療になり、うつ症状がある場合は、抗うつ薬を使う場合もあります。さらに性機能を向上させるED治療薬も処方されます。

症状が重い場合は、男性ホルモン補充療法といって、テストステロン製剤の注射を腕や尻部に、2~4週間に1回注射するようにします。不妊対策としてhCGホルモンでテストステロンの分泌を促すこともあります。

原則、1週間に1~2回注射ですが、3ヵ月~1年かけて補充療法を継続します。患者の約6割に効果が見られるそうで、効果がないときには、うつ専門の心療内科などでの治療を検討します。

まとめ

女性と同じく男性の更年期障害は非常に苦しいものです。そのためにも、「なんかおかしいな」と気になったときには、専門のクリニックを受診することをオススメします。

(C)写真AC

(執筆者: 丸野裕行)

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