韓国のヒップホップシーンが今アツい理由とは?

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韓国のヒップホップシーンが今アツい理由とは?
J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:玄理)のワンコーナー「IMASIA」(ナビゲーター:SKY-HI)。1月12日の放送では、韓国の音楽シーンについて、韓国のヒップホップ/R&Bを中心としたウェブマガジン「BLOOMINT MUSIC」の運営者、SAKIKOさんに話を訊いた。

■韓国の夏のチャートはヒップホップの独占状態になる時期も

SAKIKOさんによると韓国ではヒップホップが人気で、頻繁にチャートの上位に入ってくるという。夏にはヒップホップ番組『SHOW ME THE MONEY』が毎年放映されるが、その時期になるとチャート上位は独占状態になるのだとか。SAKIKOさんは、韓国のアイドルとしのぎを削る、ヒップホップアーティストを紹介した。

SKY-HI:今、もっとも注目をしている韓国ヒップホップシーンのアーティストのナンバーを聴かせていただいてもよろしいですか?
SAKIKO:CHANGMOというラッパーの『METEOR』という曲です。これは12月に出たばかりですが、年末のチャートで1位を取りました。アイドルがいっぱいいるなかで、チャートで1位を取るのはさすがにハードルが高いんですよ。面白いのが、同時期にヒップホップのクリスマスソングもチャートの上位に入っていて、『METEOR』と1位、2位を競っていました。クリスマスソングのほうはPaloaltoも参加をしている曲なんです。
SKY-HI:Paloaltoさんは、1位獲得の経験が多いですよね。
SAKIKO:そうなんですよね。ゴリゴリのアンダーのラッパーなのに、チャート上位にいっちゃう人なんです。ヒップホップ・クリスマスソングがたくさん出て、それと競り合って1位を獲ったいうのが『METEOR』です。CHANGMOはピアニストでクラシックの英才教育を受けた人なので、彼が作ったこの曲を聴いていると、ピアノの音とかクラシックの影響を感じます。

■自国のヒップホップを聴いて育った10代の韓国ラッパー

SAKIKOさんは、韓国のヒップホップの特徴は「一般大衆に浸透しているところ」だと語る。だからこそ、大衆が聴きやすい曲が生まれてくるのだと解説した。

SAKIKO: ヒップホップマニアに向けているというよりは、よりいろいろな層が聴きやすい曲を出しています。
SKY-HI:それも「寄った感じのポップス」というよりは、研ぎ澄まされてますよね。今のCHANGMOの曲も途中までドラムと数少ない上物だけで、ものすごいヒップホップ。それこそ言葉だけにしたら90年代のヒップホップみたいな作りなんだけど、どう考えても新しいというのがすごい。
SAKIKO:若手、特に10代でいいラッパーがどんどん出てきています。そうなってくると、その子たちが2020年のトレンドをもっと作っていくんだと思います。韓国の今の10代のラッパーは、韓国のヒップホップを聴いて育っているんです。BIGBANGなどの韓国アイドルのヒップホップを小さいときから聴いている世代なので、より大衆になじみやすいサウンドが増えていくのかな、という気がしています。

■韓国のヒップホップは日本のアーティストにも影響

SKY-HI:BTSやBLACKPINKは世界的に人気があるけど、その音楽的なエッジの立て方がとんでもないですよね。日本の若いラッパーの子とかも話すと、それこそ有名なところだと、ちゃんみなはBIGBANGでラップを始めたのを公言したりしています。日本の若い子でラップがうまい子は大体、韓国の話が出てきますね。「韓国のを聴いて育ったんですよ」という子は「これだとアメリカとのトレンド感が」みたいな、左脳っぽい考え方がマジでないです。
SAKIKO:そうなんです。2010年代の後半はアメリカのトレンドをリアルタイムで完全に追従していたんですが、今の韓国はそれが少し変わってくるのかな、という気がします。

SAKIKOさんは、現在BTSがワールドツアーで200万人以上を動員するなど、世界的な人気があると語り「2020年は引き続きBTSの世界的な勢いが増してくるんじゃないでしょうか」と活躍を予想。自身の今後の活動については、日韓のコラボに注力していきたいと計画を明かし「みなさん楽しみにしていただければ」と語った。

『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「IMASIA」では、ラッパーのSKY-HIがラップ、ヒップホップを軸にした切り口で、アジアのカルチャーを追う。放送は毎週日曜の10時40分から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年1月19日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:毎週日曜 9時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/

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