冬こそ気をつけたい赤ちゃんの肌トラブル。 繰り返すアレルギー疾患を内側から予防する「フィラグリンの産生ケア」とは?

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冬こそ気をつけたい赤ちゃんの肌トラブル。 繰り返すアレルギー疾患を内側から予防する「フィラグリンの産生ケア」とは?

[記事提供:わかばひふ科クリニック(http://www.wakaba-hifuka.com)]

 冬こそ気をつけたい赤ちゃんの肌トラブル。
繰り返すアレルギー疾患を内側から予防する「フィラグリンの産生ケア」とは?

赤ちゃんの肌は「もちもち」は大間違い。健やかな肌を育てるためには、0歳からのスキンケアが重要。

 乳幼児期からのスキンケアが必要な最たる理由は、赤ちゃんの皮膚が未発達であり、外部からの刺激に非常に弱いということです。皮膚の厚さは大人でもラップ1枚分、赤ちゃんはその半分ほどの厚さしかありません。さらに、肌表面には皮脂がほとんどつくられず、肌の内側の角質層にある水分やセラミドなどの保湿物質の量も大人よりもはるかに少ないため乾燥しやすく、外部からのアレルギー物質や刺激の影響を受けトラブルが起きやすい状況にあります。
赤ちゃんの肌が「もちもち」というのは、実は大間違いなのです。肌のバリア機能が整っていない子どもは、常に、外部からのアレルギー物質や刺激物質の侵入のリスクにさらされており、アトピー性皮膚炎などの肌トラブルが起きやすいと言えます。だから0歳からのスキンケアが重要なのです。

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アレルギー疾患が次々と発症する「負の連鎖」アレルギーマーチとは?

 乳児期にアトピー性皮膚炎がある場合、成長にともなって食物アレルギーやぜん息、鼻炎、白内障など他のアレルギー疾患を発症する確率が高くなることが近年の研究により明らかになっていることはご存じでしょうか?(これを、アレルギーマーチといいます)。乳幼児期にアトピーになってしまうことで、小学校、中学校、ひどい場合は大人になるまでアレルギー疾患に苦しむことになってしまうのです。
しかし、最新の研究では、アトピー性皮膚炎を予防できる可能性や、アレルギーマーチの進行を抑えられる可能性があることもわかってきました。

今までのスキンケアの盲点をカバーする「フィラグリンの産生ケア」とは?

 肌の乾燥対策といえば、ついつい「外側」からの保湿ばかりを考えてしまいがちです。しかし、肌が炎症を起こしてからの保湿剤によるケアは、対症療法的であると言わざるを得ません。一度炎症を起こした肌はバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなり、さらに炎症を起こしやすくなってしまいます。アレルギーマーチに繋がるリスクもあるのです。
そこで、近年は皮膚が炎症を起こす前に、肌の内側からバリア機能を強めるたんぱく質「フィラグリン」が注目されています。「フィラグリン」は肌の内側でつくられ、細胞の骨格となるたんぱく質を束ね角層を頑丈にする働きと、自らが肌の内側で天然の保湿成分に変化し角層を柔軟に保つ働きによって、乾燥から肌を守るためのバリア機能を強化します。「フィラグリン」については、今まさに研究が進んでいる最中ですが、最近では、この「フィラグリン」の産生を促すような赤ちゃん用の化粧品なども発売されています。従来の保湿剤によるケアに加えて、フィラグリンの産生を促すケアをしていくことが肝要だ。と野崎医師は話しています。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[記事提供:わかばひふ科クリニック(http://www.wakaba-hifuka.com)]
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わかばひふ科クリニック 院長  野﨑 誠(のざき まこと) プロフィール

野﨑 誠 院長

2001年山形大学医学部卒業。2004年より国立成育医療研究センター皮膚科勤務。
2013年3月より「わかばひふ科クリニック」(東京都武蔵野市)院長。
専門分野は小児皮膚科。特にアトピー性皮膚炎を始めとする乳幼児の湿疹性病変、皮膚アレルギー性疾患、虫刺され、あざ・母斑および同症に対するレーザー治療。
開院以来昨年末までの0歳児の診察は2,000人、のべ1万1千件にのぼる。

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