今月 14 日から大阪市の中之島では大規模なイルミネーションのイベント「光のルネサンス 2019」が開催されており、私も夜盲症の方の為の暗所視支援メガネ「HOYA MW10 HiKARI」の取材の一環で参加してまいりました。私が光のルネサンス 2019 に参加することになった理由は、大阪市とラジオ大阪のタイアップ企画への参加に HOYA からお声がかかったからです。「夜のイルミネーション鑑賞」というシチュエーションで MW10 を試すというお試し企画をレポートするのが私のミッションでした。夜の移動や自動車の運転が難なくこなせる夜盲症ではない方が夜間のイルミネーションや中央公会堂のプロジェクションマッピングを眺めると皆さんの目にはどのように映りますでしょうか? たぶん次の動画に近い見え方だと思いますが、夜盲症である私の目にはこうは映らないのです。
MW10 を使用していない私には、まず中央公会堂の輪郭すらよく見えません。さらに壁面がプロジェクターの光に照らされているのはなんとなく見えるものの、ただ光がチラチラ動いて見える程度の明るさでしか見えず、今壁面にどのようなアートが描かれているのかは分からず、「光のアート」を鑑賞することは殆ど無理でした。私の見え方を再現するとすれば次の写真のようになります。
上の写真のような明るさで果たしてプロジェクションマッピングを楽しめると思いますでしょうか? 答えはもちろん NO。裸眼だと光のアートを鑑賞するどころか、そもそも目線の先で何が起きているのかさえもよく分からないのです。ところが、MW10 を装着して同じ中央公会堂のプロジェクションマッピングを見てみると・・・、次の写真のように建物が突如出現したかのごとく中央公会堂が目の前に映り、しかもその壁面に様々なアニメーションを投映している様子なども自分の目で確認することができました。
実はこの写真、MW10 のカメラ映像から静止画を切り出したものなのです。映像自体 VGA サイズしかないので、写真はとても粗く見えますが、MW10 自体は HD サイズで風景を映せるので実際にはもっと鮮明に見えます。この点は勘違いしないでください。
ここまでは主に中央公会堂のプロジェクションマッピングについての感想を紹介してきましたが、「光のルネサンス 2019」の会場となっている中之島エリアには広範囲に渡って色とりどりのイルミネーションが施されており、それらも MW10 を使用することで煌々と会場全体が照らされ幻想的な空間に居るような感覚になるほど明るく見えました。
今回のイベントを通じて MW10 の実力を如実に実感できたかと思います。それは具体的に裸眼だと(その他のイルミネーションは別にしても)プロジェクションマッピングは何がなんだか分からない状態だったのが MW10 のおかげで何が起きているのかを視覚的に理解できるようになりました。実際にもイベントは楽しめたと思います。イルミネーションの鑑賞は長い人生の中でもほんの一瞬の出来事でしかありませんが、そういう一瞬一瞬の視覚体験が請願者並みとはいかないまでも晴眼者と一緒に楽しめる程度にまで改善する可能性を MW10 は秘めているので、そういう意味で夜盲症の人々にとって MW10 は使用する価値の高いウェアラブルデバイスだと考えています。ちなみに、今回の体験会は大阪市とラジオ大阪のタイアップ企画として実施され、被験者へのインタビュー内容が 12 月 24 ~ 25 日に放送されるラジオ大阪「ミュージックソン」内にて取り上げられる予定です。私もインタビューに応じているので、もしかしたら私の話が放送されるかもしれません。Source :
OSAKA 光のルネサンス 2019 公式サイト
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