秋葉原にある昆虫食自動販売機を使ってみた! 本物のカブトムシとコオロギを実食!(閲覧注意)
一昔前は昆虫といえばチビッコが虫取り網を手にとって収集するものでしたが、今や空前の昆虫ブームが到来寸前となっています。
そう遠くない未来に訪れるであろう食糧難の時代には昆虫食が広まると予見され、その栄養価の高さも注目され始めていますし、2020年1月10日からは巨大な昆虫が人間を襲うパニック映画『巨蟲列島』の上映が決定。2020年の干支はネズミですが、もしかしたらムシ年とも呼べる一年になるかもしれません。
秋葉原にある昆虫食自販機『MOGBUG』を使ってみた
そんななか、東京・秋葉原の駅のほど近くにある「お肉とチーズのダイニング ラフィーネ(東京都千代田区神田佐久間町2-14-7 EIWAビル)」の1階にはなんと昆虫食だけを扱った自動販売機『MOGBUG』が登場! 昆虫食ブームが起こり始めている象徴として話題となっています。
こちらはガジェット通信編集部から徒歩圏内なので、先日ふらりと足を運んでみました。
自動販売機はパステルピンク色がベースとなったポップなデザイン。実はこちらは女子向けに製作されていて、取り扱われている昆虫食のパッケージもとってもかわいいデザインとなっています。
ドライフルーツとか紅茶でも入ってそうなパッケージなのに、文字をよく見ると「ゲンゴロウ」「オケラ」「だんごむし」とか書かれているのですからもうわけがわかりませんよね。
こんなの買う人いるのかな……と思いきや、専用の空き容器入れには結構な量が入っているのがすごい。本当に人気のようです。せっかくなので僕もいくつか購入してみることに。種類が豊富なので悩みましたが、最終的に「カブトムシ」と「ローストクリケット(コオロギ) BBQ味」の2種類を買ってみました。
2種類で合計1,800円。美味しいラーメンを2杯も食えますね。
カブトムシとコオロギを食べてみた!
というわけで昆虫食と一抹の不安を編集部に持ち帰り、会議室を借りて昆虫の実食をスタート。気合を入れるためにガジェット通信Tシャツを身にまとい、ビールという名のガソリンを注入し、いざ開封です!
※以下、昆虫の写真がガッツリと登場するので苦手な方は閲覧注意です!!!!
カブトムシ
カブトムシの袋を開封すると、中からコロコロっとメスのカブトムシが3匹登場しました。まるで昆虫標本のようにきれいな状態で、死んだカブトムシをそのまま入れただけなんじゃないかと思えるほど。一応原材料には「カブトムシ、塩」と書かれていたので多少は調理されているようです。
箸でつまんでみてもツルツルと滑ってつまみにくいですし、まずは半分かじってみようとしても固くて前歯でふたつに割るのは難しく、カブトムシの防御力の高さを実感。防御力の高いスポーツチームやスポーツ選手は総じて強いですし、カブトムシが昆虫界最強とされる所以はここにあるのかと実感しました。
思い切って一匹をまるごと口に含んで噛み砕いてみると、食感はまるで直射日光を浴び続けて劣化したプラスチックのよう。何回噛んでもずっと口の中に残りますし、どんなに噛んでもほとんど味はしません。鼻から独特の臭みが突き抜けていくような感覚もありますし、決してマズくはないけど美味しいと思える要素は1ミリもありませんでした。
これはどんなに栄養素が高かったとしてもあまり食べたくありませんね……。敵に食べたくないと思わせるのも敵から捕食されないために重要な要素なのかもしれません。
ローストクリケット BBQ味
続いて「ローストクリケット BBQ味」を開封。まるでスナック菓子のように軽く、カラッと調理されている状態のコオロギがたっぷりと出てきました。脚は丁寧に取り除かれているため、よく見ないと虫であることを視認できません。
まずは一匹を箸でつまんで慎重に口に運んでみましたが、その瞬間に思わず「ウマい!」と声を上げてしまうほどに美味しくてびっくり! 本当にスナック菓子のような味付けが施されていました。
食感もサクサクで、甘海老の唐揚げなどが近いかも。カブトムシとは対象的に、噛めば噛むほどに旨味が口の中に広がっていきます。若干の苦味も含んでいるのですが、それはそれで悪くはありません。
今回はビールを片手に食べてみましたが、多少クセのある感じがおつまみとして最高のパフォーマンスを発揮しそうな気がしました。見た目が気持ち悪いと思っちゃう人も、ある程度酔えば見た目なんてどうでもよくなるでしょ。ベビースターラーメンを食べるときのように小袋を口にあててガーッとかっ込むのもいいし、家で映画を観ながらポップコーン感覚でつまむのもアリかも。
映画館で『巨蟲列島』を鑑賞しながら昆虫をポリポリとできたら最高にオツではありますが、残念ながら映画館は飲食物の持ち込みはNG(当たり前)。映画を観て昆虫に興味が湧いたら、秋葉原に昆虫食自販機があるということを思い出してみてください!
ガジェット通信『巨蟲列島』特集
https://getnews.jp/kyochuretto
(C)藤見泰高・REDICE (秋田書店)/巨蟲列島製作委員会
(執筆者: ノジーマ)
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