知っているようで知らない!腰椎椎間板ヘルニアとは

access_time create folderエンタメ
知っているようで知らない!腰椎椎間板ヘルニアとは

[記事提供:国内最大級の婚活パーティー・お見合い・街コン情報サイトParties(パーティーズ)(https://parties.jp/)]

 腰が痛くて病院へ行くと、医者から「ヘルニアです。」と言われた。そんな話をよく聞きますよね。腰のヘルニアはとても多く、今では一般的に認知されるようになりました。
「ヘルニアは良くない。」、「ヘルニアになったら嫌だ。」と言うことは分かっていても、ヘルニアが何なのかはよく知らないという人も多いでしょう。
ここでは、そんな知っているようで実はよく知らない腰椎椎間板ヘルニアについて説明します。

腰椎椎間板ヘルニアとは

そもそもヘルニアとは「飛び出る」という意味で、身体の組織の一部が本来あるべき場所から飛び出し、逸脱した状態を指します。その為、ヘルニアと言っても様々で、「脳ヘルニア」、「腸ヘルニア」、「頚椎ヘルニア」「腰椎椎間板ヘルニア」などがあります。
その中でも腰椎椎間板ヘルニアは、腰の部分の背骨から、椎間板と呼ばれる軟部組織の内部が飛び出し、近くにある脊髄神経に触れる事で痛みやしびれを起こす状態を言います。
原因
腰椎椎間板ヘルニアの原因は様々なものがありますが、多くは激しいスポーツ、特にジャンプと着地を繰り返すバレーボールやバスケットボール、そして格闘技やラグビーなどのコンタクトスポーツによって起こります。重いものを持つ仕事や中腰姿勢を続ける仕事をしている人も、椎間板への負荷が斜めにかかることが多いので発症のリスクがあります。
椎間板への過負荷、特に横や斜め方向からの負荷で椎間板が飛び出すことが多いので、激しいスポーツや腰へ負担がかかる重労働をしている人は気をつけましょう。
また、姿勢不良も腰椎椎間板ヘルニアを起こしやすい要因の1つです。背筋を伸ばした正しい姿勢だと椎間板への負荷も垂直方向へかかります。これは人間の身体は本来正しい姿勢でこそ機能するようになっているからです。しかし、背中を丸めたり腰が曲がっていたり、逆に腰を反りすぎる「反り腰」になっていると椎間板へは正しい方向からの負荷がかからず、上手く体重を支えられなくなります。これもヘルニアを起こしやすいので気をつけましょう。
症状
腰椎椎間板ヘルニアの症状でもっとも多いのは腰の痛みです。ヘルニアを起こすことで腰周りの関節が動きづらくなり制限がかかること、そして周りの筋肉が硬くなり柔軟性を失うことが原因ですが、他にも下肢へのしびれもあります。股関節や臀部のしびれから始まり、状態が悪化するにつれて大腿部、膝裏、下腿部としびれの範囲は広がっていきます。さらにひどい場合、神経が遮断され麻痺を起こすことがあります。
・今すぐ読みたい→
腰痛はなぜ繰り返す?再発しないための正しい知識とは https://cocokara-next.com/lifestyle/correct-knowledge-to-prevent-back-pain/

身体の中で何が起こっているの?

腰椎椎間板ヘルニアでは、身体の中で何が起こっているのでしょうか。ここからは詳しく説明します。
人の身体は椎間板が重要!
背骨の構造は椎骨と呼ばれるブロック状の骨が連なって一本の柱を構成していますが、この椎骨の間には椎間板と呼ばれる軟部組織が挟まっています。椎間板は80%が水分で構成されているとても柔らかい組織で、身体にかかる衝撃を吸収するクッションの働きをしています。
立位では上半身にかかる体重を背骨が支えているのですが、硬い骨だけでは身体の重さを受け止めるだけになるのでいずれ背骨への負担が蓄積し、背骨自体を損傷してしまいます。しかし、椎間板がクッションとして働いてくれているおかげで、上手く重さを逃してくれているのです。つまり、椎間板は人の身体にとって無くてはならないものなのです。
椎間板は、地面に対して垂直にかかる圧には強いですが、横からの圧や捻りの動作にはそれほど強くありません。不良姿勢や激しい運動などによって、椎間板にとって不自然な負荷がかかりすぎると、椎間板の中にある髄核というゼリー状の組織が飛び出してしまうのです。
1番怖いのは「麻痺」
背骨には縦に走るトンネルのような空洞があります。これを椎孔といい、その中を中枢神経の脊髄が通っています。脊髄がヘルニアによって圧迫されるとヘルニアの症状の中でも最も怖い麻痺が起こります。
脊髄は脳の延長で各椎骨の間から脊髄神経を全身に向かい出しているのですが、この脊髄神経は「運動神経」と「感覚神経」の2つに関与しています。ヘルニアによって脊髄が圧迫されることでこの2つの神経が侵されると、「力が入らない」、「触られた感覚がない」などの麻痺の症状を起こします。
痛みやしびれなどもヘルニアの症状であるのですが、その時点では改善が見込まれることもあります。しかし、麻痺が起こると器質的な疾患になるので、手術によりヘルニアを摘出しないと症状の改善は難しいでしょう。

麻痺症状はヘルニアの場所による
椎骨の間から出ている脊髄神経はそれぞれどこへ向かうかが決まっています。そして神経伝達は中枢神経から末梢方向へ向かうので、脊髄のどこでヘルニアがあるかで麻痺を起こす部位が変わるのです。見方を変えると麻痺を起こした部位によってヘルニアの部位が特定できるということになります。
腰椎椎間板ヘルニアの好発部位は、L3-L4(第3腰椎と第4腰椎の間)・L4-L5(第4腰椎と第5腰椎の間)・L5-S1(第5腰椎と第1仙椎の間)です。それぞれ神経支配領域が違うので、見てみましょう。
L3-L4:感覚神経/膝から下腿部の内側、運動神経/大腿四頭筋
L4-L5:感覚神経/下腿部前面から足の甲、運動神経/前脛骨筋・長母指筋・長趾伸筋
L5-S1:感覚神経/足部と足裏の外側、運動神経/下腿三頭筋・長母指屈筋・長趾屈筋

予防法はあるの?

ここまで腰椎椎間板ヘルニアのメカニズムや症状を説明しましたが、知れば知るほど怖いものですね。こんな怖いヘルニアになりたくないという人のために、予防法をお伝えします。
重いものを持つ時は気をつける
重い段ボール箱などを持つ時、どのように持っていますか?膝を伸ばしたまま腰を曲げて両手で持ち上げる人が多いと思いますが、これはよくありません。腰を曲げた状態で力を入れると、ヘルニアの好発部位であるL4-L5付近に力がかかります。しかもその力は斜めにかかるので椎間板が耐えられずヘルニアを起こしやすくなるのです。
重いた荷物を持つ時は、状態は伸ばしたまま膝を曲げてしゃがみ込みます。そのまま荷物を持ったら下半身の力で持ち上げるようにしましょう。
体操で腰の柔軟性を維持
腰の動きが硬くなっているとヘルニアを起こしやすくなります。これは柔軟性が失われることで、衝撃吸収が上手くいかなくなる事が増えるからです。そうならない為にも身体の柔軟性、特に腰周りの柔軟性は維持しておきましょう。
柔軟性を高めるのに良いのは体操です。しかも難しい体操はいりません。ラジオ体操の前後屈や側屈のような動作で十分です。その代わり反動をつけてめいっぱい動かすよりも、ゆっくり無理のない範囲で、ストレッチのように動かしてあげましょう。
腹筋・背筋は腰を守る
筋肉は骨格を支える鎧のようなものです。筋肉量が多いという事は単純に身体を支える力が強いという事になります。そしてヘルニアを予防するにはある程度の筋肉で身体を支える必要があります。
お腹周りの腹直筋と腸腰筋、背中の脊柱起立筋と腰の奥にある腰方形筋は腰骨を支え、ヘルニアを予防する効果もあるのでしっかりと鍛えてあげましょう。

まとめ

ヘルニアは一度なったら治りません。一生付き合っていくものです。もちろんヘルニアになったからと言って腰痛をあきらめる必要はありませんが、ならないにこしたことはないでしょう。
腰椎椎間板ヘルニアがどのようなものなのかをしっかりと把握していれば十分予防は可能です。そしてそれは、ヘルニアの予防だけでなく生活の質を高める事にも役立つでしょう。

[記事提供:国内最大級の婚活パーティー・お見合い・街コン情報サイトParties(パーティーズ)(https://parties.jp/)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

関連記事リンク(外部サイト)

腰痛はなぜ繰り返す?再発しないための正しい知識とは
ギックリ腰の症状と原因の多くは左足?!たった3分でギックリ腰が改善!
あなたは大丈夫?ギックリ腰になってしまう理由

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 知っているようで知らない!腰椎椎間板ヘルニアとは
access_time create folderエンタメ
local_offer
ココカラネクスト

ココカラネクスト

ココロとカラダのコンディショニングマガジン『CoCoKARAnext』(ココカラnext)がお届けする総合情報サイトです。

ウェブサイト: https://cocokara-next.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。