現代なら大石内蔵助の年収は6900万円!では、討ち入り費用は?『決算!忠臣蔵』

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現代なら大石内蔵助の年収は6900万円!では、討ち入り費用は?『決算!忠臣蔵』

世の中、何をするにもお金がかかる。主君の無念を晴らす仇討ちだってタダじゃできない。赤穂浪士たちの討ち入りは費用総額がなんと9500万円! 一体何にそんなにお金がかかったの? 大石内蔵助が残した決算報告書をベースに、中村義洋監督がお金にスポットを当てた忠臣蔵を作り上げました。

<あらすじ>
徳川綱吉の時代。赤穂藩藩主・浅野内匠頭(阿部サダヲ)は江戸城内・松の廊下で幕府の重臣・吉良上野介に斬りかかり、即日切腹。藩は取り潰しの処分が下された。筆頭家老の大石内蔵助(堤真一)は嘆く暇もなく、幼馴染みの勘定方・矢頭長助(岡村隆史)に助けられながら残務整理に励み、御家再興の道を模索する。しかし幕府に認めてもらえず、宿敵・吉良邸への討ち入りを決意した。
討ち入りにはお金がかかる。予算の上限は現代の金額に換算して約9500万円。浪士たちの生活費や食費、家賃に加えて、江戸までの旅費、討ち入りに必要な武具など支出はかさむ。節約する者がいれば、無駄遣いする者もいて、プロジェクトは難航。予算が足りないために“リストラ”も余儀なくされる。さらに予算の都合で討ち入りのチャンスは1回限り。果たして彼らは予算内で一大プロジェクト(討ち入り)を無事やり遂げることができるのか。

現代なら大石内蔵助の年収は6900万円!では、討ち入り費用は?『決算!忠臣蔵』

©2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

『決算!忠臣蔵』
監督・脚本:中村義洋
原作:山本博文『「忠臣蔵」の決算書』(新潮新書)
出演:堤真一、岡村隆史、濱田岳、妻夫木聡、荒川良々、石原さとみ、竹内結子、西村まさ彦、寺脇康文、上島竜兵、堀部圭亮、山口良一、鈴木福、千葉雄大、滝藤賢一、笹野高史 ほか
配給:松竹
©2019「決算!忠臣蔵」製作委員会
2019年11月22日(金) 全国公開

映画『決算!忠臣蔵』公式サイト

大石内蔵助は事細かく帳簿に遺していた

原作は東京大学史料編纂所教授、山本博文氏の著書『「忠臣蔵」の決算書』。2012年に新潮社から新書として刊行され、話題になりました。
この本で取り上げているのが「預置候金銀請払帳」と呼ばれる、大石内蔵助が遺した会計帳簿。赤穂藩の取り潰しから吉良邸への討ち入りまでにかかった費用について、打ち合わせ費、江戸への旅費、潜伏中の赤穂浪士たちの住居費、食費、討ち入りのための武器購入費などが事細かに記録されています。
ただ、江戸時代は現在とはお金の単位が違います。本作では費用を実感できるよう、スクリーン上に現在の価格へ換算して表示しています。ちなみに当時、店で食べるかけそばの値段はおよそ16文だったので、現在のかけそばの値段を480円として1文=30円。金1両は銭4000文なので、12万円で計算されています。
しかも、中村義洋監督が原作から赤穂浪士たちの行動や心情を読み取り、人間味を加味して脚本を練り上げました。

現代なら大石内蔵助の年収は6900万円!では、討ち入り費用は?『決算!忠臣蔵』

©2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

まるで経理と営業の攻防戦

浅野内匠頭が殿中で刃傷事件を起こし、赤穂藩は取り潰し。現在で例えるなら赤穂藩は倒産したといったところでしょうか。残っている資産を売り払い、役方(経理担当)は支払いが済んでいないものを精算しました。
すると、代官との食事代14万2000円、大坂・蔵屋敷の買い物が240万円など、未精算の案件が次々と出てきます。支払いを渋る役方に番方(いくさ担当)が「義理を欠いては御家の恥」といって支払いを懇願するのです。まるで、現代の会社における経理と営業の攻防戦を見ているよう。
そして諸々の精算が済んだ後の残高は790両2朱、銀46匁9分5厘。現在価格にして約9500万円が残ったのです。

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©2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

トリビアのような豆知識がたっぷり

ところで、討ち入り資金の大半は実は浅野内匠頭の正室・瑤泉院の持参金でした。瑤泉院が赤穂の塩田問屋にそれ(5000両)を貸し付けていたので、内蔵助たちが回収したのです。
筆頭家老の内蔵助は1500石で年収は約6900万円でしたが、幼馴染みで勘定方の矢頭長助は20石で185万円。かなりの格差があったんですね~
ほかにも江戸までの旅費や武器の値段など、へぇ~と思うことがいっぱい。
また、赤穂浪士の討ち入りといえば兜のような頭巾に、鎖帷子を着込んだ火事装束を思い浮かべる人が多いと思いますが、そのわけはこの作品を見るとわかります。
忠臣蔵にまつわる豆知識が満載です。

現代なら大石内蔵助の年収は6900万円!では、討ち入り費用は?『決算!忠臣蔵』

©2019「決算!忠臣蔵」製作委員会

竹内結子のはにかむような色気がたまらない

数字だけでは映画として薄っぺらくなってしまいますよね。中村監督は自ら脚本を書いて、登場人物を魅力的に仕上げ、演じる俳優たちがそれに応えています。
大石内蔵助は女好きに描かれていますが、愛妻家の一面ものぞかせます。堤真一が肩の力を抜いて緩やかに演じていました。
毒見役だった大高源吾は巧みな話術で内蔵助をサポートしますが、濱田岳が真骨頂とも言える演技で魅せます。
しかし、何と言っても素晴らしいのが、内蔵助の妻を演じた竹内結子。内蔵助と寝屋で語らうときのはにかむような色気は同性ながらかわいい~と思ってしまいました。ファンは必見です。

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©2019「決算!忠臣蔵」製作委員会


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