ガジェ通日誌:ETロボコン2019のガレッジニア部門で審査員をしてきました

特定の用途に対応するソフトウェアを搭載して動作する“組み込み機器”の展示会「ET&IoT Technology」(旧・Embedded Technology/組込み総合技術展)と並行して開催されているロボットコンテスト「ETソフトウェアデザインロボットコンテスト」(以下ETロボコン)。若手エンジニアの育成を目的として、分析・設計モデリング開発や製品サービスの企画開発にチャレンジする機会を提供するこの「ETロボコン2019」に、ガレッジニア部門の審査員として参加してきました。

特別審査員 | ETロボコン
https://www.etrobo.jp/garagineer-judge/[リンク]

ガレッジニア部門は、「ガレージ」と「エンジニア」からの造語から想像できるように、「ガレージで作り始めるような、オモシロイものをつくろう」というコンセプトでものを作り、発表してもらう部門。センサーとアクチュエーターを1個以上使い、マイコンおよびプログラムにより制御するものを予算50万円以内で製作するのが条件です。

製作した作品のパフォーマンスをYouTube上で公開し、一般視聴者が押した「いいね」数と審査員が動画を見て評価した点数を基準に選考する一次審査を通過した下記3組のチームが、11月21日の決勝大会に参加しました。

Clarith(鹿児島第一工業大学 情報電子システム工学部 中茂研究室)
ARゲームを通じてお手伝いが身に付くお掃除ロボットシステム

https://youtu.be/FPlaxxTK_2Q

子供にお手伝いをしてもらうために、ロボット掃除機をスマホアプリで操作してARゲーム感覚で掃除してもらうシステム。

FCTガレッジニア(株式会社富士通コンピュータテクノロジーズ)
ファンタスティック野球シミュレーター

https://youtu.be/I89DiCb7m_8

外でボール遊びができない子供のために、モーション操作で入力できるボールとバットを使ってリアルな野球盤で遊べるようにするシミュレーター。

Sanzo2019-G(福山大学)
ドローンを活用した災害時情報収集システム

https://youtu.be/XcZAOi5B2rc

災害時を想定して、ドローンによる広域の観察と、ドローンで運ぶ地上用ロボットによる現地の局所的なセンシングを組み合わせて被災地の情報を収集するシステム。

当日の会場でWi-Fiがつながらず、有線での接続や手動操作に急きょ切り替えてデモを実施するなど苦戦する中、3チームによるプレゼンテーションが終了。審査員による審査の結果、富士通コンピュータテクノロジーズのFCTガレッジニアがIPA賞と最優秀賞を獲得しました。YouTubeでの動画審査では、第一工業大学 情報電子システム工学科 中茂研究室のClarithが最も「いいね」を集めて一般審査最高賞を獲得しました。

FCTガレッジニアのファンタスティック野球シミュレーターは、モーションコントロールをビデオゲームではなく、リアルの野球盤に応用するというバカバカしさが光る作品。リアルなアナログおもちゃの遊びをデジタル技術でアップデートしていくアイデアは、いろいろなおもちゃで展開できそうな期待感があります。納得の受賞だったのではないでしょうか。

IPA賞:FCTガレッジニア 株式会社富士通コンピュータテクノロジーズ
一般審査最高賞:Clarith 第一工業大学 情報電子システム工学科 中茂研究室
最優秀賞:FCTガレッジニア 株式会社富士通コンピュータテクノロジーズ

ETロボコン | 組込みソフトウェア技術教育をテーマとした「ETロボコン」
https://www.etrobo.jp/

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

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