今もっとも熱量の高い人が集まる「note」でアウトプットを習慣化! もうフェイドアウト族とは呼ばせない!
月間アクティブユーザー2,000万人超え! クリエイターとユーザーをつなぐnoteって?
今や様々なサービスをもったSNSが続々誕生し、誰でもどこでも自分の声を世界中に発信できる時代。音楽や写真、文章などをシンプルに投稿できる「note」(https://note.mu/)というサービスもその一つです。
クリエイターとユーザーをつなぐツールとして2019年にはなんと月間アクティブユーザーが2,000万人を突破したというから、その人気ぶりが伺えますね。
しかし同時に、登録したけれど数ヶ月(場合によっては数年)放置して、逆にページを開けるのが怖い……という、開かずの扉的になっている人も中にはいるのではないでしょうか。
そう。SNSは「継続」となると、グンとハードルが高くなるものなのです。
そんなフェイドアウト族に、そっと手を差し伸べてくれる一冊が出ました。コグレマサトさん、まつゆう*さんという人気ブロガー2人が手がけた『noteではじめる 新しいアウトプットの教室 楽しく続けるクリエイター生活』(インプレス刊)です。
Twitterでネタフリ、noteでふりかえり
組み合わせの妙でプレッシャーよさらば!
まず、この本全体から伝わるのは、「無理をしないで楽しむ」ということ。もちろん、タイトルにある「教室」の名の通り、noteの機能の説明ページは充実。しっかりとわかりやすくシンプルに教えてくれます。
しかし、この本がユニークなのは、著者のお二人が体験から得た「読まれるコツ」や、note以外のツールとの連携、さらには「続けなきゃ」というプレッシャーから心を軽くするポイントを教えてくれること。noteを続けるには、noteに固執しなくてもいいんだよ、という見方は、まさに目からウロコです。
特にTwitterとの組み合わせはナルホド! が連発。第2章09「どのくらいの頻度で書くのがいいのか」、第2章12「マイルールをつくり、従う」で紹介されている、Twitterを、ネタ帳として使い、それを反応とともにnoteにまとめるのは「その手があったか……」的ポイントのひとつ。
自分の持つ発信ツールが両方動くうえに内容も深くなり、なによりプレッシャーが少なくなります。この本には、こういった、すぐできるアウトプットのヒントがザクザクと書かれているのです。
また、ところどころに散りばめられた著者のお二人の体験エピソードも読みどころ。例えば第2章09「どのくらいの頻度で書くのがいいのか」では、まつゆう*さんの、更新記録75日で風邪で記録が途絶えた件が本当に悔しそう!
だからこそ第6章64の「モチベーションを保つには」内の「やっぱり健康が大事」というページが心に響きます。こういう「あるある」は、親近感が湧き、バリバリにSNSを使いこなしている人達もいろいろあったのだと妙にホッとします……。
noteの「中の人」のメッセージ
「ちゃんと見てるよ!」
さらに第6章68「仲間を見つけて刺激し合う」。仲間といっても、慰め合うものではなく、互いを高め合うもの。創作活動は1人きりでやることが多いものですが、コグレさんはその重要性を説いています。実際の体験談を読むと、「自分1人ではたどり着けなかった境地に、どんどん至っていけるかも」と自分も勇気が湧きます。
第7章「先輩クリエイターに聞くアウトプットの極意」では、noteを使いこなしているクリエイターのアドバイスがたっぷり。
特に興味深いのが、「noteの中の人」、ディレクターの水野圭輔さんのインタビュー。「どうせ頑張って書いても誰も読んでくれない」ーーー。
誰もが表現者のこの時代、その他大勢の一人として無視されてしまうのではないか、という不安を取り払ってくれる、「ちゃんと見てるよ」というメッセージを含んだ熱い内容は、必読です!
書くネタに困ったらnoteが募集する「お題」企画に参加したり、長めの文章を書く自信がない日はTwitterで投稿して後からまとめたり、自分の好きな類の発信をする人とはnoteを通じて連絡を取ってみたり……。
noteというツールには、クリエイターや読者の輪、そして発信する楽しさがどんどん広がるように、アイデアがたくさん仕掛けられている、ということをやさしく知らせてくれる一冊です。
『noteではじめる 新しいアウトプットの教室
楽しく続けるクリエイター生活』
(インプレス)著者:コグレマサト/まつゆう*
定価:本体1,600円+税
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