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Interview with black midi /ブラック・ミディ来日インタビュー

――スタジオで奏でる音楽とライヴで奏でる音楽はあくまでも別物である、と。

モーガン「そうそう、どちらか一方をもう一方の場で完璧に再現しようとすること自体が、そもそも無理な発想というか。ただ、ライヴのエネルギーをスタジオに持ち込むってことに関しては、かなり意識して取り組んでるところではある。そもそものハードルが高いし、実際、それを見事に達成してる作品ってなかなかないものなんだけど、自分たちはあえてその難しいハードルに挑戦してみたいって気持ちはたしかにあるよね。この世のものとは思えない世界を音楽によって具現化したいわけだから。ただ、そもそもスタジオ経験が浅いというか、今回のファースト・アルバムが初めての本格的なレコーディングだったようなものだし。今回、メンバー4人だけで集まってスタジオでガッツリ作業できたのって、トータル8日とか9日くらいだし、そんなの全然の数のうちに入らないんで……でもまあ、限られた期間の中でも結構うまくできたほうだと思うし、これからもっと自分達にとっての最適な方法を見つけていけるんじゃないかな」

――スタジオでのレコーディングに関しては、プロデューサーのダン・キャリーの存在も大きかったのではないでしょうか。

モーガン「そうだね。ダンはマジで最高で一緒にやりやすい人なんだよ。しかもダンのスタジオとか環境とかも自分たちに合ってたみたいでね。うちのバンドって結構その場の思いつきでどんどんやっちゃうほうなんで、その場で何か思いついたら、ダンがすぐさまマイクをセットして、次の瞬間にはもう録り終えてるって具合だったから。これが例えば自分たちだけだったら、マイクやギターのセッティングでモタついてるうちに、最初の輝きが失せちゃってたりとか絶対あっただろうし(笑)」

マット「しかも、こちらの無茶ぶりに対しても、こちら側がきちんと説明する前に、ダンがすべて汲み取って、思った通りの音に仕上げてくれるんだから(笑)」

モーガン「それなのに、偉そうなとこが一切なんだよね。何にも縛られてないっていうかさ。プロデューサーの中には、いろいろダメ出ししてくるタイプもいると思うけど、ダンは最初から最後まで『お前らがいいと思ってんなら別にいいんじゃん?』ってスタンスで一貫しててさ。もともと、うちのバンドがそういうスタンスだから。自分たちがいいと思ったら、まわりに何と言われようが関係ないっていう」

マット「だから、作業自体は最初から最後までほんとにスムーズだったよね。ただやるべきことを自分たちの望む形で一つひとつ実現していったっていう感じで」

――先ほど伺った作曲と即興の境界が溶け合う感覚とか、このバンドならではのジャンルレスなスタイルっていうのは、どういうふうに培われてきたのでしょうか。もともとそういう感じの音楽が好きだった?

マット「というか、そもそも最初にちゃんと音楽を聴くようになったのが9歳とかで、11歳の頃にギターを始めたんだけど、その頃に自分たちが今やってるような音楽に興味があったかって訊かれたら、たぶん興味なかったと思う。むしろ、自分たちが出会ったブリット・スクールに入ってからだよね、こういう系の音楽に一気に開眼したのは。そこでいまのメンバーとも出会って、いろんな音楽を教えてもらったって感じなんだ。そこからどんどんこっち方面の音にハマっていて、もはや後戻りできないほどドロドロの状態になってるという(笑)」

モーガン「自分の場合は早熟だったかな。2歳になる頃にはすでにドラムを叩いてたし。まあ、その頃は両親とか親戚のおじさんとかおばさんとかまわりの大人が聴いてる音楽を聴いてるだけだったけど。ただ、自分は将来音楽の道に進むってことはわりと小さい頃から意識してたね。その最初の足がかりが、いま話に出たブリット・スクールで、もともとポップ・ミュージックのセッション・ミュージシャンになるつもりだったんだよね。学校に入る前から少しそういうことをやってたんで」

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