バンコクのシンボルが消える日 なぜ路上の屋台が全て廃止されてしまうのか? 旅行するなら年内しかない!?

バンコクのシンボルが消える日 なぜ路上の屋台が全て廃止されてしまうのか? 旅行するなら年内しかない!?

タイ・バンコクの路上屋台は外国人観光客にとって大きな魅力でしたが、ここ数年で急速に姿を消しています。
理由は歩道で営業したり道路上にはみ出したりした屋台を排除し、歩行者と自動車双方の往来の障害物をなくすことを政策に掲げるバンコク都が、歩道上での屋台営業を許可しない地域を順次増やしているからです。屋台に対して都民からの苦情が絶えませんでした。
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元々バンコク都内には歩道上の屋台営業を認める規制緩和地域が683か所存在していましたが、都は2014年から制緩和地域の廃止を開始。年100か所以上のスピードで実施していき、今年9月中旬時点で508か所から屋台の姿が消えています。影響を受けた屋台営業者数は12,150人。
残る175か所についても都は12月31日までに全て廃止する方針で、該当する規制緩和地域のある都内19区と手続きを進めています。消える予定の屋台の営業者数は8,021人です。
影響を受ける屋台営業者に対しては、各区が説明会を開き移転先の斡旋を行っています。用意された移転先の公営・民営市場は約100か所で1万2千店を受け入れられる体制で臨み、元の営業地域から近い移転場所を安く抑えた賃料で紹介しています。
ただ、手厚くケアをしているように見えますが、実際に影響を受けた屋台営業者の話を聞くとそうではないようです。
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8月に制緩和地域が廃止されたペッブリー通りで屋台営業をしていた人達の中には、移転先として用意された場所での売り上げが落ちた上に費用がかさむようになっためやむを得ず職を変えた人も出ています。また違法と知りながらこっそり元の場所に戻って営業をしている者も。
屋台団体の代表は都に屋台営業廃止の再考を求めていますが、都は警察とともに予定どおり実施していく方針に変わりはありません。違法に屋台や物売りをしている外国人(主に近隣諸国や南アジア出身)も入国管理警察と協力して摘発を強化しています。
BTSウドムスック駅近くのウドムスック通りなどバンコクの一部に残っている合法な路上屋台も順調に進めば今年中で見納めでしょう。バンコクのシンボルとも言える存在の消滅はラスト・サムライのようでもあります。ラスト屋台をこの目に焼き付けに現地へ行かれることをお勧めします。(取材・文◎赤熊賢)
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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。

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