海を渡る蝶「アサギマダラ」がフジバカマの見頃と共に飛来!


神戸市にある六甲高山植物園では、「フジバカマ」の見頃と共に海を渡る蝶「アサギマダラ」が飛来している。

「アサギマダラ」は、前翅長40~60mmのタテハチョウ科の可憐な蝶で、日本産の蝶の中では唯一、渡りをすることで知られている。

本州や南西諸島、山などの長距離を移動し、マーキング調査などでは直線距離で1500kmも移動した記録があるのだとか。

「ヒヨドリバナ」や「フジバカマ」、「オタカラコウ」など、キク科の植物で吸蜜することが多く、例年では10月下旬頃まで見ることができる。

「フジバカマ」は、秋の七草のひとつで、“藤袴”として秋の季語になっているお馴染みの花。低地の土手など肥沃な氾濫原に生え、戦前までは東京の荒川堤や大阪の淀川沿いなどで良く見られたが、戦後は生息地の開発でその数を減らし、現在は絶滅の危機にある植物のひとつだ。

そんな希少な「フジバカマ」の蜜を求めて優美に羽ばたく「アサギマダラ」の姿が見れるこの機会をお見逃しなく!

■「六甲高山植物園」
住所:神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150

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