ピリピリと痛み続ける「帯状疱疹後神経痛」、どんな人がなりやすい?

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見た目ではわからないため、周りの人の理解が重要に

ピリピリと痛み続ける「帯状疱疹後神経痛」、どんな人がなりやすい?
川島眞先生

 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の感染が原因で、身体の片側にピリピリと刺すような痛みと、虫に刺されたような赤い発疹が現れる「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」。武田薬品工業株式会社は8月27日、帯状疱疹をテーマにメディアセミナーを開催し、医療法人社団ウェルエイジング総院長・東京女子医科大学名誉教授の川島眞先生と獨協医科大学医学部麻酔科学講座教授の山口重樹先生が講演しました。
 VZVに初めて感染したときは、「水ぼうそう」として発症します。VZVは、水ぼうそうの症状が落ち着いた後も、体内から完全に消え去るのではなく、神経に潜伏します。そして、加齢やストレスなどで患者さんの免疫が低下すると潜んでいたVZVは再び活性化し、帯状疱疹を引き起こします。
 帯状疱疹は、皮膚の症状が治った後もピリピリとした痛みが続く場合があり、これを「帯状疱疹後神経痛(PHN)」といいます。PHNの発生率は、帯状疱疹患者さんの約3%で、60歳以上の患者さんに多くみられます。PHNは、見た目からは症状がわからないため、周りの人の理解を得ることが難しく、患者さんの生活の質(QOL)の低下につながることもあります。川島先生は「PHNについての理解を広める必要がある」と、述べました。

肌が衣服で擦れたり、冷風に当たったりするだけで痛いことも

 PHNの痛みの度合いは、軽いものもあれば、夜も眠れないほど強いものもあり、患者さんによりさまざまです。山口先生は、PHNの痛みの特徴として以下の4つを挙げました。
針で刺されるような痛み
電気が走るような痛み
焼けるような、ひりひりする痛み
しびれの強い痛み

 その他、「肌が衣服で擦れたり、冷風に当たったりするだけで痛い」「痛い部分の感覚が低下する、過敏になる」のも、PHNの特徴です。このような症状が現れたときはPHNを疑い、早めに病院を受診しましょう。

抗ウイルス剤の使用開始が遅れると、帯状疱疹後神経痛に移行しやすく

ピリピリと痛み続ける「帯状疱疹後神経痛」、どんな人がなりやすい?
山口重樹先生

 いったい、どのような患者さんがPHNに移行しやすいのでしょうか。山口先生は、移行しやすい患者さんの特徴として「顔の辺りに症状が現れる」「帯状疱疹を発症したときの痛みが強い」「抗ウイルス剤の使用開始が遅れる」などを挙げました。帯状疱疹の治療では、発症からできるだけ早く抗ウイルス薬を使い始めることが大切です。皮膚の症状を抑えるためにはもちろん、その後のPHNへの移行を防ぐためにも、帯状疱疹を疑う症状が現れた際には早めに治療を受けましょう。
 また、50歳以上の患者さんであれば、帯状疱疹の予防接種を受けることもできます。予防接種により、帯状疱疹の発症予防が期待できるだけでなく、発症した場合に軽症で済んだり、PHNの予防につながったりすることもわかってきています。興味のある方は、医師に相談してみると良いかもしれません。(QLife編集部)

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QLife家庭の医学 帯状疱疹

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