ロバート・フランクの写真展が23年ぶりに日本で開催、全106作品を展示

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《チューリッヒ》1952年
Zurich, 1952
© Robert Frank

ロバート・フランク(Robert Frank)の展覧会「ロバート・フランク展 – もう一度、写真の話をしないか。」が、清里フォトアートミュージアムにて開催中。会期は、6月29日から9月23日まで。

スイス・チューリッヒ出身のロバート・フランクは、1924年生まれの写真家。23歳の時にアメリカ・ニューヨークに移住し、雑誌「ハーパーズ バザー(Harper’s BAZAAR)」で活動する傍らで、南米やヨーロッパ各地への撮影旅行を重ねた。1953年にファッション誌の仕事を辞め、フリーランスの写真家として「ライフ(LIFE)」「フォーチュン(FORTUNE)」などの雑誌に寄稿。

1958年には、9ヶ月間にわたりアメリカ国内の30州を車で横断した際に撮影した写真を収めた「Les Americains」を出版。移民者の目から見たアメリカの姿をありのままに写した一連の写真は反アメリカ的であると酷評されたが、フランク個人の主観的な写真表現は、リー・フリードランダー(Lee Friedlander)、ダイアン・アーバス(Diane Arbus)、ゲイリー・ウィノグランド(Garry Winogrand)ら後進の写真家に大きな影響を与えた。

現在94歳であるフランクは、ニューヨークとカナダのノバ・スコシア州で美術家のジューン・リーフ(June Leaf)と暮らしながら、写真を中心に言葉やグラフィックワークなどを使って構成した写真集を発表している。日本国内でのロバート・フランクの大規模な展覧会は、本展が23年ぶりとなる。会場では、清里フォトアートミュージアムの収蔵作品から、これまで写真集に掲載しなかった未発表作品を含む全106点を展示する。

展示される全作品は、作家自身が撮影後あまり時間をおかずに制作したヴィンテージプリントとなっている。


《リバー・ルージュの自動車工場 — デトロイト》1955年
River Rouge Plant, Detroit, 1955
© Robert Frank


《パリ》1950年
Paris, 1950
© Robert Frank

ロバート・フランク展 – もう一度、写真の話をしないか。
会期:2019年6月29日(土)~9月23日(月・祝)
休館日:毎週火曜日(7月、8月は無休)
会場:清里フォトアートミュージアム
住所:山梨県北杜市高根町清里3545-1222
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
入館料:一般 800円/大学生600円/中・高生400円
https://www.kmopa.com/

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