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「何度も死のうと思った」 働き詰めのサラリーマンはいかにしてうつから抜け出したのか(前編)

「何度も死のうと思った」 働き詰めのサラリーマンはいかにしてうつから抜け出したのか(前編)

ブラック企業で働き詰めになり、上司のパワハラや年下の部下からの嫌味を浴び続けたサラリーマン・マサユキはついにうつ病で倒れてしまう。

「この世から消えてしまいたい」という気持ちにとらわれるマサユキ。そんな彼を救ったのは高野山奥之院で出会った龍・コハクだった。マサユキはコハクから11の「龍の知恵」を授かりながら、自分の人生を少しずつ手繰り寄せていく。

これは『夢をかなえる龍』(光文社刊)で描かれている物語であり、その内容はこの本は著者であり“龍師”と呼ばれるSHINGO氏の実話に基づいているという。

激務のあまり、「ボールペンで太ももを刺して傷つけたりしていました」という状況まで追い込まれたSHINGO氏の張り詰めた糸は、ある朝、突如プツンと切れる。そして、もやもやを抱えながらスピリチュアルへの道を辿ることで、「うつ」という真っ暗闇のトンネルを抜け出していく。

このインタビューでは本書をもとに、SHINGO氏の「うつ」の抜け出しエピソードとともに、「自分の人生を生きる」とはどういうことかについて、詳しくうかがった。今回はその前編だ。

(新刊JP編集部)

■「マサユキは助けてくれる存在に助けを借りながら、人生を前向きにしていくんです」

――『夢をかなえる龍』についてお話をうかがいます。この物語は主人公のマサユキがうつになってベッドから起き上がれなくなるという重いシーンから始まりますが、これは実際にSHINGOさんもご経験されているんですよね?

SHINGO:そうですね…。この物語の主人公であるマサユキはブラック企業で上司からパワハラを受けているじゃないですか。でも、当時はどう思っていたかというと、自分に対する怒りで毎日苦しんでいたんです。何で俺はこんな人生を送っているんだろうと。なんて不甲斐ないんだ、というか。それで本当に何度も死のうと思っていましたから。

でも、毎日仕事はあって、やらなきゃいけないことがあるじゃないですか。それを24時間365日続けていると、心と体が分離する感じになってくるんです。一部上場企業の経営企画部というところにいたのですが、実務を担当するメンバーが2人しかいなくて仕事量はめちゃくちゃ膨大でした。腕が20本くらいあって、電話しながら資料を作りながらメールを返しながら…みたいな感じで。

――まさに千手観音のような感じですね。

SHINGO:本当そうです。そんな感じなので、「自分の人生ってなんなんだろう」と思うんですね。それがあまりにも悔しくて、ボールペンで太ももを刺して傷つけたりしていました。あとは、これは本の中にも書いていますけど、「自由な人生」とネットで検索して、サラリーマンをやめて成功している人のサイトを見たり。当時は与沢翼さんがネットビジネスで成功していて、「自由な人生を生きよう!」と声高に言う人がたくさんいました。

ただ、自由に生きたくてもできないというか、会社の雰囲気が「雁字搦めになっているのが当たり前だろ?」という感じなんですよね。それが当たり前の中にいると、雁字搦めになっていない奴がダメだというメンタリティになってくるんです。

――本の中でも出てきますが、会社内は「頑張れ。もっと死ぬ気でやれよ」という空気だったそうですね。その結果、ついにある朝まったく起き上がれなくなってしまいます。

SHINGO:そうですね。その時は不思議な感じです。何で体が動かないんだろう。力が入らないというか、腰が抜けちゃってる感じです。寝返りくらいは打てるけど、まさにこの本の最初の言葉である「あれ?」です。起きなきゃいけないのに起き上がれない。

――頭の整理はついているんですか?

SHINGO:多少の混乱はありましたけれど、意外と冷静でした。すぐに思い浮かんだのは、仕事ができなくなるかもしれないということです。そうなると、家族を養えなくなる。さあどうしたものか、と。

――奥さんもまだ小さな子どもいるし、マンションのローンもある。これはまずい、と。

SHINGO:はい。ただ、長期的な視点で見れば今日一日休むならありかなと(笑)。

――今日だけは休んでみようと。

SHINGO:情報が「今、自分の体が動かない」ということしかないので、とりあえず今日は休もうという感じです。会社には39℃の熱があると嘘をつきました。「うつになりました」と言うとみんなビビるので(笑)。

――その後、本の中では、仕事を全くしない10歳の年上の部下からメールが来ますよね。「体調を壊すなら、きちんと仕事をされた上で体調を壊してください。未熟な上司の下につくこちらの身にもなってください」という苛烈な文面ですが。

SHINGO:実はその流れは実際とは少し違うんです。物語に出てくる「坂上」というパワハラ上司のモデルになった人は、僕が倒れる少し前に異動しています。だから逆に彼がいなくなって一気に緊張感が解けてしまったのかもしれません。その時の直属の上司は配属されてすぐに急に部下がうつ病になってしまったので可哀そうなんですけど(笑)。

休む報告を入れたら、10歳年上の部下、この物語だと「高田」という部下からメールが来て。完全にそれで糸が切れてしまったように思います。「体調を壊すなら、きちんと仕事をされた上で体調を壊してください」という言葉はきつかったですね。部下だけど年上なので、すごく扱いが面倒な存在だったのですが…そういういびつな上下関係も日本ならではですよね。

――その後、マサユキは精神科にかかってうつと診断され、その後からうつのトンネルを抜ける道を歩んでいくわけですけど、自分が前向きになっているように感じられたのはいつ頃でしたか?

SHINGO:うつと診断されたのは12月で、会社を辞めたのは3月ですが…まさに会社を辞めたときでした。それでもやもやの半分が溶けたと思います。なんだかんだで人事部に「辞めます」と言うまでは病的でしたよ。それに最初にも言いましたけれど、自分の仕事があまりにも膨大だったんです。その膨大な量の仕事を誰かに分配しなきゃいけないというのも、できるのかなと。

――ただ、その3月までの間で、少しずつ心が前向きになるきっかけはあったのではないですか?

SHINGO:明確には覚えていませんが、神社をまわったりとか。本では一人旅をしていますが、実際は知人と一緒にいろんな神社に行っているんです。それで自然に触れたり、久々に夕日を見たりして、だんだんと人間に戻っていく感覚はあったかもしれないですね。

――ここからは本の内容に合わせて少しスピリチュアルな話も交えていければと思うのですが、マサユキは高野山で龍を見たあとに、実際に龍に出会い、疑心暗鬼になりながら龍の言葉をどんどん受け入れていきますよね。SHINGOさん自身もそうして様々な言葉を受け入れながら人生を変えていったのだと思いますが、どうにもならない時は、「何かに流される時間」を持つことが大切なのではないかとも感じました。

SHINGO:確かにサラリーマンをしていた頃の自分と、今の自分の人生はまったく違っているし、龍が見えて、龍の教えに従ってスピリチュアルな活動をし始めてから人知を超えたことが身の回りに起き続けています。

でもそれは、「流れに身を任せた」というよりも「流れが来た」という感じなんです。流れが来て、それに乗るにはやはり自分の力が必要で、スルーしちゃうこともできるんですよ。実は結構そういう人が多くて、チャンスがめぐってきても目の前を通り過ぎていってしまう。龍の存在は僕にとっては真実だけれど、もし龍を信じられなくても、そういう存在があると仮定したときに、自分でその存在をつかみにいく。そうすると、グッと引き上げてくれるはずなんです。

だから、龍の言葉に流されるというよりは、自分以外の存在の力を借りて生きる生き方と言ったほうが、マサユキの生き方の表現としては正しいかもしれません。確かに彼は主体性があまりないけれど、助けてくれる存在に助けを借りながら、人生を前向きにしていくんです。それは、助けを無視して生きているサラリーマン時代の自分の人生とは明らかに違います。

――その「流れ」というのは、例えば経営者が「運」や「チャンス」という言葉で表現するような何かと考えていいのでしょうか?

SHINGO:そうですね。「運」とか「ラッキー」と言っていいのかもしれない。ただ、その運やラッキーは何気ないところで流れてくるので、非常に分かりづらい。だから、いつもよく見ておいて下さいねと本書で言っています。それが「キョロキョロする」という龍の知恵の一つですね。

あとは、マサユキが秩父の三峯神社で神戸のおばさんと出会ったことで、神戸で開催されるスピリチュアル講座の講師のオファーを受けるわけですが、これもそうです。たまたまではなく、ひょっとしたら何かのお知らせなのではないかと注意深く探ってみる。これは龍からのメッセージだと思って自分を動かしてみると、予期せぬ良いことが起こる。それは「運をつかむ」ということと同じ意味なのかもしれません。

――それはつまり、メッセージを受け取って行動をすることで運をつかむことができるということですよね。

SHINGO:そうです。行動をしないといけない。そうしないと運はつかめません。

(後編に続く)

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